親王飾りが人気! 世相を反映する現代のひなまつり事情とは
ベネッセ教育情報サイトでは、年少~高校生の女の子を持つ保護者を対象に、「ひなまつり」についてのオンラインアンケートを実施した。華やかな雰囲気の「桃の節句」は昨今どのように行われているのだろうか。(調査期間2014年1月/回答者数1556名)
まず、ご家庭にひな人形があるかどうか伺ったところ、「ある」という回答は87.1%に上りました。人形の大きさや形態は違えども、女の子を持つ大多数のご家庭には「ひな人形がある」ようです。それらは「母や祖母から譲り受けた」もの、あるいは「祖父母に買ってもらった」ものが多いという結果に。どちらにも「受け継ぐよろこび」「孫娘の誕生のよろこび」が込められているようです。
では、新たに購入する場合、どのような形・価格帯のひな人形が人気なのでしょうか。最も多かった回答は10万円台の親王飾り(男雛<おびな>と女雛<めびな>のみ)という結果になりました。住居の広さや、準備の手間などを考慮して、簡素なものが最近は好まれる傾向にあるようです。
【図 ご家庭のひな人形は、どのような形ですか?】
実際、ひな人形を毎年飾るか、という質問に対して、年齢が上がるにつれて「毎年は飾らない」割合が高くなっているのも特徴的です。しかし、ひなまつりは女の子の健やかな成長を願う、日本ならではの伝統的な行事です。「昔ながらの、子どもの成長を喜ぶささやかな伝統なので、大切に後世に伝えていけたらいいなと思います」という声にもあるように、よろこばしい気持ちだけは、いつも忘れずにいたいものです。
出典:ひなまつり 祝う心はそのままに、コンパクトな「親王飾り」が主流に -ベネッセ教育情報サイト