調査でわかった「保護者が担任の先生に求めること」

小中高生の保護者にとって、担任の先生は気になるもの。「子どものことをよく見てくれる先生だったらいいな」「わかりやすい授業で学習面のフォローもしっかりしてくれる先生がいいな」と考えることも多いのではないでしょうか。そこで、保護者が担任の先生に求めることについてアンケートを実施。652名のかたにご回答いただいた声を紹介します。

一人ひとりを尊重してくれること

・「生徒一人ひとりを見てくれる先生（静かな生徒は、見逃しがちなので）。」（中1・北海道）

・「生徒それぞれの個性を尊重しつつ学級としてまとまりある活動に導くこと。」（中1・埼玉県）

・「それぞれの子どもの話を聞いてくれる姿勢。公平な判断。安心して学校生活を送れる安心感を子どもが持てること。」（小3・宮城県）

集団生活の中でも、子どもたちの個性を尊重した指導を望む声は多いようです。子どもが自分らしさを失わずに、成⻑を続けていけることは保護者にとってもうれしいものですよね。一人ひとりを大切にしてくださることで、安心して学校生活を送ることができるのも心強いポイントです。

コミュニケーションがとりやすいこと

・「話しやすい、相談しやすい環境づくりと対応。」（中3・北海道）

・「話しやすく親しみやすい先生であること。親が何か相談事をする場合でも、丁寧に聞いてくださる、感じの良い先生であること。」（高1・新潟県）

・「子どもと積極的にコミュニケーションをとり、クラスをまとめてほしい。また、自分の考えを押し付けず、子どもの考えや主張を引き出してほしい。」（小5・埼玉県）

担任の先生とのコミュニケーションがとりやすいことは、保護者にとっても子どもたちにとっても心強いものです。どんな些細なことでも相談できる環境が整っていると、子どもたちは安心して学校生活を送ることができそうです。

授業が充実していること

・「楽しく授業をしていただき、興味を持てるようにしてほしい。」（小2・千葉県）

・「わかりやすい授業と、学校ならではの体験を充実させてほしい。」（小2・茨城県）

・「子どもが興味を持つ授業への取り組み。」（小5・東京都）

授業がわかりやすく充実していることは、勉強への興味や知的好奇心を広げることにつながります。そのため、楽しく学びながら、しっかりと学習内容を理解できるようにしてくださる担任の先生は、保護者からの評価が高いようです。

宿題やテストなどの評価が適切であること

・「他の人と比べたりせず、努力していたり、できるようになったことに気付いて評価してくれること。」（小2・埼玉県）

・「適度な量の宿題と、一人ひとりちゃんと見てくれる先生だといいなと思う。」（小2・大阪府）

・「すごくできたら花まる、まあまあならまる、だめなら三角とちゃんとでき栄えを評価してくれる、時間がかかるかもしれないけれど、ちゃんと細かく見て評価してくれる先生が良い。適当に丸付けされると、子どもも適当になる。」（小2・東京都）

公平で適切な評価があると、子どもたちも達成感を覚えたり、「次もがんばろう」と意欲がUPしたりしますよね。また、評価が適切だと子ども一人ひとりをしっかりと見てくださっている印象を受け、信頼が厚くなるようです。

規則やルールを守ることを指導すること

・「担任の先生には勉強以上に、人としてやっていいこと悪いことや集団生活のルールを、まずは教えてもらいたいと思います。」（小1・千葉県）

・「クラスのルールを明確にし、それを守って生活するよう指導してくれること。」（小2・北海道）

・「校内のルールに精通し、他の職員と矛盾しないこと。」（中1・秋田県）

集団生活を円滑にするためには、校則やルールを守ることが欠かせません。担任の先生が、校則やルールを守ることの大切さを教え、生徒たちに正しい行動を促すことは、保護者にとっても安心材料になるようです。