習熟度別授業は子どもの「できた!」が伸びるチャンス!大切なのは『昨日の自分』を超えること
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習熟度別授業が始まっている学校もあると思います。習熟度別編成については、さまざまな考え方がありますが、このクラス分けを前向きに捉え、次へのステップにしていきたいですね。そのためには、親子でどのように受け止めていけばよいのでしょうか。
(赤ペン先生 吉田)
この記事のポイント
授業の進め方が違うだけ
習熟度別授業では、その子に合った進め方で、しっかり丁寧に教えてもらえるという利点があります。「どんどん先へ進みたい」「じっくり取り組みたい」のそれぞれに合わせられるので、先に進みたい子が待ったり、じっくり取り組みたい子が慌てなくてすみます。
また、各々の理解度に応じた学習内容のため、「難しすぎる」「簡単すぎる」ということがなく、意欲をもって取り組むことができます。
それぞれの「わからない」を「わかる」にできる
授業中に理解できないことがあったとき、子供は、「自分だけがわからないのでは」とか「わからないことは恥ずかしい」などと思ってしまい、そのまま放置してしまいがちです。わからないまま授業が進んでいくと、せっかくの授業が無駄になってしまいます。
でも、少人数だと、質問もしやすく、基礎をしっかり教えてもらえるので、理解が深まり、驚くほど飛躍できる子供もいるでしょう。学習の出発点が違っても、そこから学力がどれだけ伸びたかが重要です。子供の「伸び」に重きを置きたいですね。
習熟度別のよさを子供に伝える
万が一、予想外のクラスになったとしても、おうちのかたは、お子さまに、「このクラスになってよかったね。」「わからないことを丁寧に教えてもらえるからラッキーだよ!」「伸びしろがたくさんあるということだから、これからどんどん力が伸びていくよ!」などと前向きになれる言葉をかけてあげてください。クラス分けに対して、後ろ向きな感情をもったまま授業を受けていると、学習内容が頭に入ってこないことにもなりかねません。
大切なのは、お子さまが主体性をもって授業を受けられること、「わかった」「できた」という喜びを感じられることです。
まとめ & 実践 TIPS
「習熟度別」は、捉え方によっては、優越感や劣等感をもつ原因になる場合もあります。ともすると、人は、他人と比べて一喜一憂しがちです。他人と比べるのではなく、昨日の自分と比べましょう。
「昨日わからなかったことが今日わかるようになった!」「できるようになった!」
これは、子どもにとって輝かしい成長です。「できるようになった」ことから得た自信は、次へのモチベーションにもなります。
「クラス分け」を「個性に合った学習方法」と受け止め、日々可能性を広げていくお子さまの成長を温かく見守りながら、一緒に前に進んでいきたいですね。
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