進級・進学の時期、大切なことは? クイズノックに聞きました

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入学や進級でちょっぴりそわそわする春は、新しいことに挑戦したくなる季節でもありますよね。学生時代から頭角を現し、テレビやYouTubeなど各界で大活躍中の東大発の知識集団・クイズノックの皆さん。『10歳からできる 自分のあたまで考えること』を出版されたばかりでもあります。今回は、入学・進級シーズンにやってほしいことや思い出を伺いました。

三日坊主でも、4月のがんばりたい気持ちを尊重

——4月は親子ともども、そわそわしてしまうシーズンです。この時期にやっておけばよいことや、心構えを教えてください。

須貝駿貴(以下須貝):新入・進級の春は、子どもながらに気合いが入るものです。「3年生からはがんばろう」と一瞬でも思って、めっちゃ勉強したりする。結局その気合いは4月だけで、5月に嫌になるかもしれないけど、「どうせダメだし」と思わず4月のがんばりたい気持ちを大事にしてほしいです。

——それがいつか何かのきっかけになるかもしれないですよね。

須貝:はい。僕も大学生の時、4月に難しそうな参考書を一冊買うのが好きでした。「今年は、数学の『集合・位相入門』をやっちゃおう」とか、難しそうな本にチャレンジする。挫折するかもしれなくても、今年も来年も、4月になるたびにがんばってみてほしいんですよね。

小学生時代、野球をがんばる須貝さん

山本祥彰(以下山本):急に変わるのは恥ずかしいかもしれないし勇気もいるけど、興味のある分野の本や新しい文房具を買うことで、新学期は挑戦の理由にしやすいですよね。僕は公立の中学から私立中学に行って、周りの人も環境もガラッと変わりました。みんないろんなノウハウを持っていて、新しいことを知っていて……。

——進学して、挫折やつまずきを経験する場合もありますね。

山本:そうですね。中学では一番だったのが、高校では一番になれなくて、上がいる状況を知りました。でもそれに早く気付けてよかったし、一番になりたい気持ちを持ってがんばるのは自分にとってプラスだったなと思います。

小学生時代の山本さん

こうちゃん:僕も中学のころは勉強ができたほうでしたが、地元の進学校といわれる高校に入って、最初の試験が280人中153位だったんです。
本当に心が折れて今でもいまいましい記憶として覚えているのですが(笑)、それがあったから今があるなと思えます。
今まで理解していた気になっていたけど、そうじゃなかったんだと気付いたし、一から勉強スタイルも変えました。それがいい方向に働いて、ラッキーなことにうまくいきました。

挫折感を味わっても、これまでのがんばりを認める

こうちゃん:新学期に挫折してやりたくないやと思うか、そこでがんばるか。スッとうまくいける人はそれでいいけど、うまくいかない人もいますね。

なかなかうまく気分を変えられないかもしれないけど、よく考えれば4月って、年度が終わるまでまだ12か月あって、いくらでも盛り返せるんです。こういうものだなと今一度見つめ直し、ちょっとうまくいかなくても、焦らず前向きに考えてほしいです。

小学生時代のこうちゃん

伊沢:新学期、子どもたちは今までに経験したことない環境へと、強制的に放り込まれていくわけです。流儀に合わない先生に会ったり、勝手の違う友達に囲まれたり、その中でうまくいったりいかなかったり、調子に乗ってしまったりすることが多分にある。
親ができることは、自分を取り巻く環境はすごく多様で、いろんな考え方の人がいるよと伝えることではないでしょうか。

小学校時代の伊沢さん

——焦らず、親もまず、新しい環境を受け入れることが必要ですね。

伊沢:場合によっては、今までの常識を外して考えたり、相手の立場に立って考えたりすることが大切だと伝えたいですよね。
加えて大事なのは、「あなたは不変だよ」と伝えること。環境が変わると、今までの積み重ねが否定されたように感じて、気持ちが揺らいでしまうことがあるかもしれません。でも積み重ねてきたものは変わらない。
先生や周りの評価が今までと違うだけであって、がんばったことや大切にしてきたことは変わらないからね、とちゃんと守ってあげてほしいです。

まとめ & 実践 TIPS

春は心浮き立つ季節でもありますが、子どもにとってはいろいろとストレスがかかる時期でもあります。特に進学して新しい学校に入った場合、挫折感を味わったり緊張する日々が続いたり、楽しいことばかりではないはず。親にとっても同様ですよね。でもまだ年度は始まったばかり。焦らず、新しいことにチャレンジしている姿を応援できればと思いました。

「焦らず、挑戦を応援してあげること」

取材・文/有馬美穂

書籍情報

『10歳からできる 自分のあたまで考えること』著:どう解く?製作委員会+QuizKnock 1760円/ポプラ社 世の中には、答えのある問題と、答えのない問題がある。「答えのない問題」を考えながら、思考力=生きる力を身につけよう。変化する時代を生きる子どもが、自分で考え、意見を言い、行動する力をつけるための実践的な一冊。

プロフィール

QuizKnock(クイズノック)

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クイズプレーヤー・伊沢拓司率いる東大発の知識集団。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、楽しみながら何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を提供。

(左から)
伊沢拓司/QuizKnockCEO、発起人。東京大学経済学部卒、大学院中退。高校生クイズ2連覇を果たし、テレビでブレイク。
こうちゃん/東京大学法学部卒、東大クイズ研究会OB。中学・高校の地理歴史公民の教員免許も保有。
山本祥彰/早稲田大学先進理工学部卒業。漢字にも詳しく、QuizKnockの漢字王とも呼ばれる。
須貝駿貴/東京大学大学院修了、専門は物性物理(超伝導)。理科の知識を活かして活動。

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