【慣用句・四字熟語・ことわざ】家庭での取り組み方
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慣用句や四字熟語やことわざは、読書の習慣があまりなかったり、普段の生活の中で、耳にすることが少なかったりすると、問題集の中でしかふれる機会がないものになってしまいがちです。
家庭でも、子どもが慣用句や四字熟語やことわざにもっとふれられ、習得できるようにするには、どのような取り組みをすればよいのでしょうか。
(赤ペン先生 吉田)
1.慣用句・四字熟語・ことわざは身近なもの
3年生の「チャレンジ」講座の「赤ペン先生の問題」にも、以前「ことわざ」が出題されていたことがありました。ことわざの一部が空欄になっていて、選択肢の中からあてはまる語句を選んで答えるという問題でした。「馬の一声」「ねこの耳に念仏」など、愉快な解答に思わず笑ってしまいそうになったこともありました。それと同時に子どもの「ことわざ離れ」も感じました。
慣用句・四字熟語・ことわざは、その名前を聞くだけで「難しそう」「堅苦しい」「昔のことばだから自分にはあまり関係ない」などと思ってしまい、子どもにとっては、遠い存在、マイナスのイメージが強いのではないでしょうか。
でも、実はそうではありません。令和の時代でも日々の生活に密着した身近なものです。これらを使える場面やぴったりな場面はたくさんあります。
まずは、そのことに気付かせることから始めてみましょう。
2.おすすめは学習漫画
漫画形式になっている子ども向けの慣用句・四字熟語・ことわざの本は、子どもが興味を持てるように面白く書かれているのでおすすめです。漫画を読むような感覚で、無理なく受け入れられると思います。漫画のキャラクターを用いたものもありますので、好きなお子さまにとっては、より親しみやすいかもしれません。
読み進めるなか、すでに知っていたり、普段、無意識のうちに使っていたりすることばや、自分自身も経験したことがあるようなシチュエーションを発見できると、お子さまは《目を見張り》《心を躍らせる》のではないでしょうか。きっと、身近なものとして感じることができると思います。
1冊を1回読んだだけでは、すぐに覚えられないかもしれませんが、くり返し読む、いくつかの本を読むなどして、同じことばを幾度も目にしていくうちに、自然に記憶として定着していきます。おうちのかたも一緒に読んで、共感し合うとさらに効果的です。
3.生活の中で、どんどん使っていく
ことばは、使ってこそ生きるものです。家庭の中でもどんどん使っていきましょう。少々まちがえて使ったとしても大丈夫です。「あれ、変だな?」と思ったら、すぐ確認すればよいのです。《習うより慣れろ》です。
最初は、おうちのかたが先行して使うようにしましょう。たとえば、お子さまが時間がなくて急いで出かけようとしているときには、「《急がば回れ》《急(せ)いては事を仕損じる》だよ」。《取り越し苦労》をしているときには、「《案ずるより産むがやすし》だよ」と声をかける。「あなたは《公明正大》だから、《鼻が高い》よ!」とほめる。「《早起きは三文の徳》だよ」とアドバイスするなど、さまざまな場面で使ってみてください。おうちのかたがよく使っていると、お子さまは耳からも覚えていきます。
お子さまがうまく使えたときは、「《悪戦苦闘》していたけれど、《三日坊主》にならないで《一生懸命》がんばったから、《お茶の子さいさい》になったね!」などとほめるのもいいですね。
ことばは、《一朝一夕》で身に付くものではありませんが、普段から体験を通してそういったことばにふれ続けることで、お子さまの中に浸透していき、知らぬ間に、会話の中でも四字熟語がすっと出てきたり、何かの場面に遭遇したときに、教訓めいたことわざがぱっと頭に浮かんだりするようになるものです。
お子さまも、言いたいことを慣用句や四字熟語、ことわざで言い表すことができたらちょっとかっこいいと思えて《鼻を膨らませる》に違いありません。
テストなどで、知っていることばが出たときには、《喜色満面》で《意気揚々》と解答できるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
ことわざや四字熟語は、短いことばの中に、先人の知恵や考えなどが凝縮されている味わい深いものです。
慣用句も含め、さまざまなことばを知ると、自分の気持ちや考えを伝えやすくなるので、コミュニケーション能力も高まります。
またこの先、物事に行き詰まったり、挫折しそうになったりしたときに、気持ちが楽になったり、前向きになれたりするなど、お子さまにとっての「金言」になるかもしれません。
ちなみに、私は《災いを転じて福となす》《待てば海路の日和あり》などのことわざのお陰で、不穏な雨雲、強い向かい風、嵐などを何とか切り抜けられています。親子でことばの世界を広げていくことが、今後の人生の豊かさにつながるといいですね。
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