進級に向けて家庭ではどんな準備が必要?残り2か月でできる勉強・生活面のチェックポイントをご紹介【小学校低学年】

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今の学年のゴールが近づくこの時期になると、そろそろ次の学年のことも気になり始めるのではないでしょうか。勉強は大丈夫かな。心構えは必要かしら。
お子さまの進級を後押しするために、この期間におうちのかたができる準備についてお伝えしたいと思います。

(赤ペン先生 河原)

この記事のポイント

まずは情報収集から始めましょう

次の学年を元気いっぱいにスタートさせるために最も必要なのは「今の学年を存分に楽しむこと」であると思います。特に低学年のお子さまにとっては、目の前のことに全力で取り組むことこそが、次の段階へのステップになるといえるでしょう。

では、おうちのかたにこの時期できることが何もないかというと、そうではありません。お子さまに「今」を堪能してもらっている間、お子さまをよく観察し情報を整理しておきましょう。

学年の最後ともなると、お子さまの「課題点」のようなものが何となく見えているかと思います。その中には、成長と共に自然に克服できるものもあるでしょうし、おうちのかたのサポートで、あと一歩の成長を手助けできるものもあると思います。
そんな視点でお子さまを眺め、次の学年に向けての準備として、何をどれくらいサポートしたらよいのかをこの期間にゆっくり考え、計画してみてはいかがでしょうか。

学習面では「基本」ができているかを確認

学習面でのチェックポイントは、「各単元の基本問題が解けているか」と「学習習慣がついているか」の2点です。

三学期には学年末の「まとめ問題」が宿題になったり、「まとめテスト」が行われたりすると思います。そのときに「どんな問題をまちがえているか」を確認しておきましょう。
まちがえているのが応用問題の場合には、それほど心配はいりません。応用力は今後の学習や生活の中で、総合的に養われていくものだからです。

注意が必要なのは基本的な問題をまちがえている場合です。
理解不足な問題の「単元名」をメモしておき、その単元を優先して復習してもらうとよいでしょう。特に「計算」と「漢字の読み書き」は、次の学年での基礎となり、この上に新しい学習を積み上げていくものですので、ここにニガテを発見した場合には、最優先項目にしておかれるのがよいと思います。

家庭学習の習慣がまだついていないと感じられたときには、学年の変わり目が習慣化のチャンスです。春休みに新たな目標として設定し、無理のない、ごく短時間から始めてみることをお勧めします。

生活面では「どこまで、何をできているか」を確認

生活面でのチェックポイントは、「自分のことをどれだけできているか」と「家族のために何をできているか」の2点です。

意識的に生活を振り返ってみると、「やっちゃったほうが早いから」とおうちのかたがお世話をし続けていたり、お子さまに割り振っているお手伝いが幼稚園時代からずっと一緒だったり、ということも案外多いのではないでしょうか。

「新たに自分自身でやってもらうこと」や「新しいお手伝い」を今のうちに考えておいて、春休みから開始してもらうのはいかがでしょうか。「新しいことに挑戦している自分」を感じることが、新しい学年への心構えになると思います。

まとめ & 実践 TIPS

学年の締めくくりのこの2か月で、お子さまをゆっくり、じっくり見守ることは、この一年の軌跡をたどることにもなるかと思います。お子さまの成長ぶりや「のびしろ」を確認し、どこをあと一押ししてあげたらよいのか、サポートの優先順位を決められてはいかがでしょうか。
前もって考えておくことで、春休みを有効に活用することもできると思います。
お子さまの一年間のがんばりに寄り添う2か月は、おうちのかたにとっても、きっと楽しく有意義な日々になることでしょう。

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生歴8年。4年生担当。
高校生の時、「赤ペン先生」の心のこもった美しい字のおたよりに励まされた思い出があり赤ペン先生に。子どもたちへは、「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いを持ちながら、一生懸命に書かれた解答を尊重し、大切なポイントが一目でわかる指導を心がけている。
趣味:読書とフルーツ酢作り
自己紹介:のんびり屋、でも好きなことには熱い一面も。
中高生三児の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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