東大王のクイズ軍団QuizKnockメンバーにノート法を聞いたら、こだわりは違うけれど大切にしているものは共通だった

東大王のクイズ軍団QuizKnockに聞くノート特集。前編では、QuizKnockメンバーたちのノートルールやテクニック、後編ではQuizKnockのメンバーたちのノート術や受験までにやるべきことが見えてくる「勉強計画ノート」について触れてきました。こちらの記事では、番外編としてQuizKnockのメンバーたちに、ノートにまつわる気になる疑問についてお話を伺いました。

この記事のポイント

「復習を前提」「労力をかけない」など、ノートの正解は1つではない!

__みなさんがノートを作る際に「ここを一番大切にしている」「これだけは譲れない」というポイントがあれば教えてください

「前提として、ノートの『正解』は1つじゃない、ということがあります。その中で、QuizKnockメンバーでもこだわりや工夫はバラバラでした」(伊沢さん)

QuizKnock発起人の伊沢拓司さん

「特にないなあと思ってしまいます。強いて言えば『ノート作りにあまり労力をかけないこと』かもしれません。ノートは勉強の1つの手段にすぎないので、その作成に熱量を注ぎ込むことは本質的ではないなと思っていました」(こうちゃん)

「自分が書いていて、テンションの上がる『文字』であることです」(ノブさん)

ノブさん

「あとから復習することを前提としたノート作りを意識することです。どこが重要なポイントなのか、自分はどこがわからなかったのか、わからなかった原因は何か、など、復習をする上で『重要になる部分を思い出すための道具』としてノートを取っていました。丁寧に書く、色を使うなど色々な方法を使っていました」(乾さん)

「単に記録するために書くのではなく、『考えるために書く』ということ。記録するだけなら写真でよいですよね。わざわざ手を動かして書いている意味は、手元で『論理を追う』ことであり、それを意識していました」(小林さん)

「自分が思ったことはどんどん書く、いらないと思ったものは書かない。そんなことを考えてノートを書くのは、できるようになるまで意外と難しいけど、一番情報の(時間、スぺース、労力に対する)効率を意識して書いていました」(響平さん)

響平さん

ノートを見返したとき、要点が思い出せなければ、改善の余地あり!

__著書内に、ノートは「試行錯誤」と「創意工夫」し、育てていくものとありました。自分のノート術が自身に「合っている」「合っていない」の判断をする方法はありますか?

ノートは『見返す』ために作る、と言っても過言ではありません。復習用ノートが一番みなさんの身近にあるものではないでしょうか。『見返す』のは、復習のため。復習するときに、ノートを見ても要点が思い出せない、ノートを取ったときに自分が何を考えていたかわからない。そう感じたときは、ノート作りに課題があるかもしれません。『何のために』ノートを作るのか、改めて目的を考え、目的にあったノート作りを考えてみましょう。自分の得意科目と不得意科目でノートの作り方を変えてみたり、オリジナルの単語帳を作ってみたり、手段はさまざま。試行錯誤、創意工夫を繰り返してみてください」(伊沢さん)

「これは大切!」と思う部分を書けばOK。要点がわかるノート作りを!

__授業内容をすべて丸写しにしてしまったり、先生の板書をそのまま書き写したりする学生も多いと思います。効率よくノートを取る方法や重要ポイントを、よりわかりやすくする方法があれば教えてください

「ノートを写すだけで精一杯になることもあると思います。ただ、板書を書き写すことと成績は関係ありません。まず、『板書をすべて書き写さなければならない』と考えるのをやめてみましょう。どうしても板書の文字を残しておきたいなら、友達からノートを借りてコピーすることもできます。書ける文字の範囲で『大切なこと』を書けばOK。先生の話を集中して聴いて、『これは大切!』と思う部分だけを抜き書きしてみましょう」(伊沢さん)

「手書きの必要のないものはコピーすると、『写す』時間を省くことができ、勉強の効率が上がります。ペンの色の使い分けもよくあるお悩みですが、自分にぴったりの色数を見つけてルール化すると、色と色の役割が結びついて、自分だけのわかりやすいノートを作ることができます。『きれいなノート』を作ることに執着するのではなく、見返すこと(=復習)を意識して自分にとって要点がわかるノート作りをしていってほしいと思います」(乾さん)

『東大ノートのつくり方』では、学生のノートを募集しQuizKnockが実際に添削しました。Goodポイントは、「要点がわかるノート作り」のヒントになっています。

大切なのは成功体験を持たせてあげること

__子どものノートに対して、親がアドバイスをしたい場合、注意すべき点はありますか?またどういったポイントをチェックするとよいでしょうか?

「まず、成功体験を持たせてあげること。ノートをきれいにとることが目的ではありません。子どもがどんなノートを作っているのかを見て、どんなことを勉強したのか、授業で面白かったことなどを聞いてみてください。勉強は『自分なりに進めて、成功して、楽しい』と思うことが大切です。手取り足取り教えるのではなく、ノートから子ども本人の勉強の考え方を理解してあげることが第一ではないでしょうか」(伊沢さん)

勉強への口出しはNG! 心に寄り添い子どものサポートを心がけて

__著書内に受験生への応援メッセージはありましたが、改めまして、学習する子どもを支える「親御さん」たちにメッセージをお願いします!

「受験へのプレッシャーを感じている子どもたちは、自信がなくなることもしばしば。一番近くで見てきたお父さん、お母さんだからこそ、『がんばっているのは知っているよ』と、改めて伝えると、自分が受験生だったら嬉しいなと思います」(伊沢さん)

「家が安心できる場所であることが、子どもは何よりも嬉しいのではないでしょうか。子どもは思っている以上に先生や友達から勉強の刺激を受け、考えていると思います。お子さんと温かい関係を築いて、受験のときに真っ先に頼れる人=両親、となっていたら最高だなと思います」(こうちゃん)

こうちゃんさん

「受験期に、家でリラックスして過ごしていても『勉強しろ』と言われず、自分の勉強のペースを信用してくれていたのが嬉しかったです。模試でなかなか良い判定が出なかった時期も志望校を下げる提案などは一切されませんでした。適度な距離を持って接することが成功につながることもあると思います」(ノブさん)

「自分の体験談として、勉強に関して親から積極的に介入(「勉強しなさい」と言う、勝手に塾を決める、など)はされませんでした。しかし、自ら『塾に行きたい』と言ったときには、大いにサポートしてくれました。『積極的に介入はしないが、子どもの意志には寄り添って支援する』くらいの関係がよいのかなと思います」(小林さん)

小林さん

「成績の変化とか、もちろん気になると思いますが、一番気にしているのは本人じゃないかなあ。そこで責められても、『なんにも知らないクセになあ』と思っちゃいます。勉強に関しては本人に任せて、それ以外の自分でできないことを、あくまでサポートするのがいいと思います。親御さんまで不安にならずに、ドシッと構えていて欲しいです。『バックは任しとき!』ってノリがいいんじゃないでしょうか」(響平さん)

まとめ & 実践 TIPS

お話を伺い、ノート作りにおいてQuizKnockメンバーたちのこだわりや工夫に違いはあったものの、ノートは「見返す」ことを前提に、効率のよさを大切にしていることが見えてきました。また、勉強に励む子どもたちに、親は口を出しすぎず、ほどよい距離感で寄り添う姿勢も大事なようです。東大卒&現役生のリアルな声をぜひ参考にしてみてください。

撮影:干川修

取材・文/田代祐子

『東大発の知識集団QuizKnock監修 東大ノートのつくり方』(学研プラス刊)

https://www.amazon.co.jp/dp/4053053552/

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