先輩保護者の後悔②「小学生からコレをやっておけばよかった」【教育費・生活編】
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高校生ともなると、保護者のかたがお子さまの教育に直接かかわるシーンは減り、教育費や生活のサポートがメインになってきます。
しかし、今思えば「教育費をもっとためておけばよかった」「自立した人間になるように接すればよかった」など、後悔していることもあるのではないでしょうか。
そこで、今回は高校生の保護者のかたが、教育費や生活面などで「小学生のうちからやっておけばよかった」と後悔していることについて、具体的な声をお届けします。
小学生の保護者のかたは、先輩保護者の体験から、これからの接し方や教育費の準備などについて、考えてみてください。
※ご紹介する体験談やグラフは、2022年1月に高校生の保護者のかたにお聞きした「お子さまの進路・学習に関するアンケート」より制作しています。
教育費…もっとしっかり準備しておけばよかった!
多くのご家庭で頭を悩ませるのが教育費。
中学生以降、普段の学費や受験にかかるお金だけでなく、想定外の出費もあり、もっとためておけばよかった、という声が多く聞かれました。
高校生になると制服、部活用品、遠征費、私服、靴、交際費など、お金がとてもかかります。中学生までに費用をしっかり貯蓄しておくべきだったと感じます。
(高1の保護者のかた/熊本県)
どんどん学費が上がる印象です。もっと貯金できればよかった。
(高3の保護者のかた/千葉県)
子どもが小さい頃から、大学に進学した場合にかかる費用をもっと気にしておくべきでした。
(高1の保護者のかた/神奈川県)
大学の学費は考えていましたが、受験するのに40万円近くかかったので、早くから受験費用をためておけばよかったと思いました。
(高3の保護者のかた/埼玉県)
塾に通わせていたのですが、子どもが全くやる気にならずお金だけかかってしまいました。もっと「子どものやりたい!」を尊重して考えて対応していれば、と後悔しています。
(高1の保護者のかた/東京都)
また、どのように教育資金を準備するかを聞いたところ、1位が貯金、2位が学資保険、3位が奨学金、という結果に。
実際の声とあわせてみると、多くのかたが貯金や学資保険で準備はしているものの、それだけでは不安がある、という様子がうかがえます。
教育資金の準備は、早いほど安心できる、と言えそうです。
子どもが好きなことを見つけたり自信を持たせたりすればよかった!
次に多かった声が、お子さまの興味や自信についてです。
成長すれば小学生のころの万能感は失われ、他人と比較して自信がなくなってしまいがちです。
また、好奇心が薄れ、いろいろなことに興味が向かなくなってしまう場合も。
習い事をたくさん経験させて、自分の得意・不得意を自分自身で見極めさせればよかったです。
(高1の保護者のかた/岡山県)
学習以外に子どもの興味のある習い事をさせてあげたかったです。
(高2の保護者のかた/静岡県)
小学生の時に、自分の特技といえるものを何か習わせておけばよかったと思います。特技の欄に書くことがないとよくぼやいています。当時は歯科矯正に費用がかさみ、そこまで手が回らなかったのですが、自信がない我が子を見ると、どうしたらよかったのか、いまだにわかりません。
(高1の保護者のかた/広島県)
自営業で子どもと休みが合わなくて、博物館などに連れていけませんでした。もっといろいろなところに連れていけば、子どもの興味がもっと広がったかもしれません。
(高1の保護者のかた/兵庫県)
もっとほめて自信をつけさせてあげたらよかったと後悔しています。
(高1の保護者のかた/東京都)
興味や自信は、子どもが主体的に動くための原動力です。
普段から社会で話題になっていることについて話しかけてお子さまの好奇心を刺激したり、自信がつくようにお子さまを肯定するなどの接し方をするとよいかもしれません。
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読書、片づけ習慣など、身に付けさせておけばよかった!
そのほかにも、やっておけばよかった、と後悔している声をいくつかご紹介します。
読書と家事(特に調理)をもっとさせておけばよかったです。
就学前には親子料理教室に行ったり、一緒に酵母起こしをしたり、パンを焼いたりもしましたが、その後途絶えてしまいました。また、絵本の読み聞かせはしていましたが、『自分で読む』へ上手にシフトできませんでした。
(高2の保護者のかた/群馬県)
自分が片づけ下手で、子どもも同じように片づけができません。だから机の上はいつも散らかっており、それでも中学生の頃は集中して勉強できていましたが、高校生になってからは「散らかりすぎていて勉強する気にならない」と、全然やる気になってくれません。昔から、自分もちゃんと片づけて、子どもにも片づけ癖をつけておけばよかったと、反省しているところです。
(高1の保護者のかた/広島県)
小説が大好きだったが、中学から部活やゲームに夢中になり読まなくなった途端に成績が落ちました。読書を続けるよう仕向けてあげればよかったです。
(高1の保護者のかた/石川県)
子どもが小さい時に、子どもに対してちゃんと一人の人間として認めて向き合い、気持ちを聞くべきでした。丁寧な態度で接することで、子どもが反抗期を迎えた時に、よい親子関係でいられることにつながるのかな?と日々考えて後悔しております。
(高2の保護者のかた/静岡県)
また、新型コロナウイルスに関係したこんなイマドキの声も聞かれました。
コロナ禍でオンライン授業になり、部屋にこもるようになった息子に任せきりになってしまいました。そして、子どもの勉強具合が全く把握できず、今に至ります。オンライン授業になった最初の頃に、子どもとのかかわりをもっと深く持つべきでした。
(高2の保護者のかた/岐阜県)
「読書や片づけを、もっと勧めておけばよかった……」と感じる保護者のかたは多いです。
既に試してみてダメだった、お子さまの好みに合わない……などもあるかと思いますが、もし「やっぱり試してみよう」と思ったら、以下の記事がヒントになるかもしれません。
>>関連:子どもを本好きにするには読書を“すすめない”ことが大切!?本紹介TikTokが中高生に大人気!けんごさんがアドバイス
お子さまを見守り、そっと背中を押すサポートを
ここまで読まれて、「うちと似ている」「思い当たる節がある」という気持ちのかたもいらっしゃるかもしれません。
ただ、子育てに関して、まったく後悔のない保護者のかたはいないと思います。
お子さまは保護者のかたのもとで、これからもまだまだ大きく成長されるはず。
その背中を見守りつつ、もしも今後、きっかけとなりそうなチャンスがあれば、そっと手を差し伸べて、声かけをしてみてくださいね。
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