学校と部活だけでヘトヘトの中学生。勉強に向かわせるにはどうすれば…?

部活、学校行事、習い事などで忙しい普段の中学校生活のなかで、なかなか自宅での勉強時間を確保できないお子さまも多いのではないでしょうか。
今回はどのように時間を捻出して、学校の宿題や授業対策、テスト勉強などに取り組んでいけばよいのか、その方法やサポートの仕方を紹介していきたいと思います。

(勉強法アドバイザー 涼宮)

この記事のポイント

授業とスキマ時間を大切にする

日々の勉強やテスト対策をスムーズに進めるうえでまず大切なのは、授業に集中して授業内になるべく理解しきること。
しかし、なんとなく毎日の授業を受けている中学生が多いのが現状です。

「今日は学校で6時間も勉強したんだね。なにを習ったの?」とお子さまをほめたり会話したりすることで【授業=貴重な勉強時間】という意識をアップさせ、「授業に集中すると宿題も解きやすくなる」、「授業はそのまま定期テスト対策になる」ということに気付かせてあげることができるといいですね。

それから、忙しい中学生には「スキマ時間」の使い方がカギになります。
まとまった時間は確保できなくても、食事の前や朝食を終えてから登校までのちょっとした時間、お風呂のお湯がたまるまでの数分など、意外と生活の中にスキマ時間は隠れているのではないでしょうか。

部活動や習い事で移動がある場合には、その移動時間なども使えますね。
1日「5分×2」の勉強時間でも、1週間続ければ1時間以上になるので、日頃の時間の使い方をお子さまと一緒に見直して、勉強に使える時間を探してみてください。

さらに、「その日習った新出英単語の暗記」「数学の計算練習」など、スキマ時間でやることを決めておくとバッチリ。
取り組む教材を常に目につく場所に置いたり、持ち歩いたりすることで、いつでもどこでもパッと取りかかりやすくなりますよ。

優先順位をつける

中学生からの相談で多いのが、「やることがたくさんあって、どれからやればいいかわかりません」という悩み。
そこで、保護者のかたにはぜひやることを整理して、優先順位をつけるお手伝いをしていただきたいです。

最優先なのは学校の宿題。成績にも影響することが多いので、必ず期限を守って提出できるように計画的に取り組みたいですね。

つぎに、ニガテ教科の復習。これはお子さまが「今日の授業で難しかったな」と思う部分だけでもOKです。
授業で解いた例題を自分で解き直したり、教科書の音読をしたりするだけでも、理解度や定着度は変わってきます。

「まずはこれだけやればいいよ」と提示してあげることで、毎日少しでも勉強する習慣をつけていきましょう。

環境を整えてあげる、きっかけをつくる

「勉強したいのに時間や場所がない」、「やる気はあるのに行動にうつせない」という相談も多数寄せられます。
そこで必要なのは集中できる環境と始めるきっかけづくりです。

環境面では、テレビの音や話し声が聞こえない、ゲームやマンガなど気が散るものが目に入らない場所をつくってあげるのがベスト。
勉強部屋を用意するのが難しい場合は、パーテーションで仕切るだけでも集中しやすくなると思います。

きっかけづくりとしては、「あと5分したら夕飯を作り始めるから、一緒に勉強スタートしない?」などの声かけが効果的。
ひとりで気が進まない勉強を始めるのは大変なことなので、開始時間や目標時間を決めて「一緒にがんばろう」と言ってあげると、お子さまもグッと取り組みやすくなると思います。

まとめ & 実践 TIPS

日々の勉強は定期テストだけでなく、その先の受験にもつながっていきます。
勉強する習慣をつけておくことは、受験生になったときに強みとなるので、ぜひ今から少しずつでも取り組んでいけるとよいですね。

涼宮未那美
アドバイザー歴7年。
勉強、部活、人間関係と悩みが絶えなかった自身の中学時代の経験を活かして、少しでも子どもたちの力になれたらという思いからアドバイザーに。
できる限り相談者と同じ目線に立って一つひとつの悩みや不安に真摯に向き合い、寄り添いや共感の言葉を交えながら心に響くアドバイスができるよう心がけている。
座右の銘:ナンバーワンよりオンリーワン
趣味:愛犬を愛でること、好きなバンドのライブに行ったりグッズを集めたりすること

プロフィール



勉強法アドバイザーは進研ゼミ中学講座会員向け質問相談サービス「ギモン解消ひろば」で中学講座会員からの勉強に関する悩み・相談に日々回答をお届けしている勉強法の専門アドバイザーです。
お一人おひとりの学習状況に寄り添い、勉強のやる気・学力向上、志望校合格に近づくためのアドバイスをお届けしています。

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