ひらがなの教え方のコツ

 

ひらがなの読み書きは、お子さまの成長を表す大きな指標のひとつ。まわりの子どもたちがお手紙交換などをしているのに、自分の子どもが興味を示さないと、「このままでいいのかしら?」とちょっと心配になりますね。

 

でも焦る必要はありません。

発達心理学が専門の沢井佳子先生は、「はやくできればよいということではありません」と言います。

 

文字に興味をもち始める時期は個人差がありますが、小学校2年生くらいになると、読み書きの習熟度の個人差は解消されるという研究結果があるそうです。

大切なのは、文字に親しめる環境を整えておき、興味をもったときに取り組めるようにしてあげることです。

 


年齢別のかかわり方

■2歳以下のお子さま

ひらがなを覚える以前に、おうちのかたとのおしゃべりを通じて、いろいろな「話し言葉」をよく聞き、自分で話す体験を増やして、豊かな語いを育むことが大切です。

 

 

■3歳頃のお子さま

ポスターやおもちゃの中にひらがなを取り入れて、興味をもつきっかけづくりを心がけるといいですね。ただ、「すぐに効果を期待しない」のが肝心です。

 

 

■4歳頃のお子さま

「読みたい」「書きたい」という意欲が見られたら、楽しくサポートを。ワークなどより、遊び感覚で取り組める玩具タイプのものがおすすめです。

 

 

■5歳頃のお子さま

精神的にも成長し、お友だちやまわりの大人とのコミュニケーションを楽しめるようになる時期ですから、お手紙交換など、文字で伝え合う楽しい体験ができるようにサポートしましょう。うまく書けなくても構いません。文字で伝え合う体験を、うれしい・楽しいと感じることが大切です。

 

 

読みの教え方

 「ひよこ」は「ヒ・ヨ・コ」という3つの音節からなり、1音節に1文字ずつ対応しますから「ひ・よ・こ」という3文字で表すことができます。原則として、ひらがな1文字に1音節が対応するという日本語の特徴のおかげで、幼児はひらがなを学びやすいのです。

 

まず、聞いた言葉を音節に分けて、聞き取り、ひとつの音にひとつの文字を当てはめる...という理解が、ひらがな文字の習得の基礎として重要です。

 

おすすめなのは、「頭音集め」という遊びです。

例えば、「あひる」「あめ」「あいす」といった具合に、「あ」で始まる言葉を集めます。この遊びを通して、「あ」は「ア」という音を表しているのであり、「あり」の「ア」も「あひる」の「ア」も、どちらも「あ」と書くのだということを学べます。

 

次に、ひらがなの形と音を対応させます。街中でお子さまが興味をもった文字や目についた看板の文字などを読むことで、日々の生活の中で文字の形と音を自然と覚えることができます。

 

 

書き方の教え方

 読めるひらがなが増えてくると、「自分も書いてみたい」という気持ちが表れてきます。でも、いきなりひらがなをきれいに書けるわけではありません。

 

ひらがなは、曲線や交差する線などの集合体。思い通りに手首を動かす力や筆圧などの運筆力を身につけておく必要があります。特に、3〜4歳くらいのお子さまだと手指の骨の発達がまだ十分ではないので、お絵かき遊びでいろいろな種類の線をかいたり、塗り絵で筆圧を強くしたりなど、ウォーミングアップの運動をしっかりしておくことが大切です。

 

手指が自由に動かせるようになったら、今度はなぞり書きをすることで一つひとつの文字の線の曲がり方や交わり方などの仕組みを学びしょう。

 

このときのポイントは、一筆で書ける「つ・く・し」のような書きやすい文字から練習すること。また、お子さまの名前や好きな言葉など、書きたい文字から練習させてあげることも大切です。

「あいうえお」順に練習させると、お子さまにとっては書くのが難しい「あ」からスタートしてしまいます。

 

なぞり書きの次は、お手本となる文字を見ながらの「写し書き」に進みましょう。

 

書き順は、「動作」の学習ですから、言葉で教えられてもなかなかわからないもの。実際の動きを見るのが一番わかりやすく、身につきやすい方法です。自分で鉛筆の動きをイメージできるよう、おうちのかたが実際に書いて見せてあげましょう。

 

ひらがなの読み書きは、何といっても「楽しく!」が基本です。お子さまの興味・関心を大切にしながら進めていきましょう。

 

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↓詳しくは、こちらのサイトで『ひらがなの教え方』

http://www2.shimajiro.co.jp/contents/hiragana/method/index.html

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