我が子の姿勢が悪い…良い姿勢をキープさせるためにしたいこと
良い姿勢を保つのは大人でも難しいこと。さまざまなことに意識を向けていると「良い姿勢を保とう」ということはつい忘れがちです。好奇心旺盛な子どもであればなおさら。姿勢に対する優先順位はどんどん低くなってしまいます。しかし、姿勢が悪いと肩こりや頭痛など体への悪影響も。子どもに良い姿勢をキープさせるには、どうしたらいいのでしょうか。
まずは「良い姿勢」を知ろう
最近の子どもによく見られる姿勢は、
・立っていてもあごが前に出ている状態で立っていて全体に猫背
・ゲームに集中するあまり、肩の位置が前に出て、身体が丸まっている
・足を組んで座っている
など。
どれもよく言われていることですが、足を組むなどは、意外と注意する人は少ないのではないでしょうか。実は、このような姿勢を続けることが、肩こりや頭痛のほか、子どもの場合、身体の発育全体にも影響してきます。特に、足を組んで座るようになると、どうしても骨盤がゆがんでしまい、背骨のゆがみにもつながるので、気をつけてあげたいところです。
子どもの姿勢を正すためにはまず、良い姿勢、正しい姿勢がどんなものかを知っておきましょう。良い姿勢は、背中をピンとさせるだけではないのです。壁を使うと、良い姿勢が作りやすいですよ。
・壁に背をつけて立つとき、頭・肩・お尻・ふくらはぎが壁につく
・腰と壁との間の空間には、左右の手のひらを重ねた厚さが入りにくい程度
(腕が通ってしまうようでは空きすぎ)
壁に背をつけたときのような姿勢を維持できるよう意識することが良い姿勢をキープするコツ。特に、肩の位置は本来の位置より前に出てしまっていることも多いので、胸を張って腹筋に力を入れ、頭の頂点から足まで、一本の線を意識するようにします。
座る時間が長ければ姿勢も悪くなる
「座る」という姿勢がそもそも人の骨格をずらしてしまい、姿勢を悪くしてしまいがちだとも言われています。長時間座ることになれば、なおさら姿勢の悪さを助長してしまうでしょう。
小学生ともなると家にいてもひとりで過ごすことができますが、家にいると座っている時間は長くなります。特に低学年のうちは外に連れ出して歩かせる、外で元気に遊ばせるということが大事に。たとえ近所への買い物だけでも「同じ姿勢を続けない」というだけで、身体にとってはいいことなのです。
姿勢を意識する機会を多く作ってあげる
姿勢は意識しなければよくなりません。子どもに良い姿勢を教え、保護者のかたが声かけをすることで、姿勢を意識する機会を多く作ってあげましょう。とはいえ、毎日姿勢が崩れるたびに「姿勢をよくして!」と叱っていては、親子ともに疲れてしまいます。
声かけは1日1回程度。姿勢のことがすっかり抜けてしまっているな、というときが効果的。声かけでは、「姿勢を正しく」と言うよりは、「もっと本から目を離そう」「疲れてきているみたいだよ、休憩しない?」など、悪い姿勢のまま長時間過ごしてしまわないように工夫してあげるといいかもしれません。また、子どもに言うばかりでなく、子どものお手本となるよう大人も良い姿勢をキープするように気をつけたいものですね。