食事中に落ち着かない子ども…じっとできない原因は意外なところにある?

食事中、お子さまが席を立ったり遊び出してしまったり、落ち着きがない行動をとることはありませんか? 「お腹は空いているはずなのに」「好きなメニューなのに」と、悩んでいるかたもいるでしょう。もしかすると、子どもが食事に集中できない理由は、意外なところにあるのかもしれません。

この記事のポイント

いくら注意しても席を立ってしまう子どもにイライラ……

「ちゃんと食べなさい!」と食事中に注意をしたことのある保護者のかたも、きっと多いでしょう。たとえば、お子さまのこんな行動に困っていませんか?

  • いすの上に立ってふざける
  • 食事の途中なのにおもちゃで遊びだす
  • 一口食べては出歩き、また戻っての繰り返し
  • 食べないのに後から「お腹が空いた」と泣く

何度注意しても出歩いたり立ち上がったりする姿を見て、イライラすることもあるでしょう。「何で子どもって座っていられないの!?」と思ったこともあるかもしれません。でも、ちょっと思い出してみてください。あなたは本当に、食事中ずっと座っていますか?

大人も席を立っている?子どもが落ち着かない意外な理由

褒めたり、好きなものを用意したり、おもちゃを片付けたり、食器をかわいくしたり……。保護者のかたは、きっといろんな工夫をしていることでしょう。それでもなぜか落ち着かず、「もうお手あげ」というかたもいるかもしれません。

そのような場合は、子どもではなく大人の行動にも目を向けてみましょう。もしかするとあなたのお子さまは、大人の行動を真似しているだけかもしれません。「席なんか立っていない」という保護者のかた、こんな行動はしていないでしょうか?

調味料やお皿を取りに大人が席を立っている

食事が始まってから、何か用事があって席を立つこともあるでしょう。「お皿が足りない」「しょう油を忘れちゃった」と、キッチンへ。そう、大人も食事中に席を離れているのです。

もちろん、仕方のない行動ですし、家族のために動いていることもあるでしょう。ただ子ども目線で見れば、「席を立っている」という行動に変わりはありませんよね。つまり、席を立つこと自体を「悪いこと」とは思っていない可能性もあるのです。そう思っているなら、何度注意しても席を立ってしまう行動は、ある意味仕方のないことかもしれません。

調味料やお皿は、食べる前にできるだけ揃えておきましょう。これだけで改善されることもあります。もちろん、イレギュラーな場合もあるはず。その場合は、「お客さんが来たからちょっと離れるね」など、理由を伝えてあげるとよいでしょう。

スマホやテレビを見ている

食事中、テレビは付いていないでしょうか? また、新聞や雑誌、スマホを見ながら食事をしている保護者のかたはいないでしょうか? これが原因になっている可能性もあります。

テレビを見ながら、スマホを見ながら……。大人は「ながら」でも、食事をスムーズにすることができます。しかし子どもはそこまで器用ではなく、テレビを見ればそちらに集中してしまうことも。その結果、食事が進まなくなり、落ち着かない状態になってしまうのです。

仕事に家事に育児にと毎日忙しく、食事の時間すら無駄にできないというかたもいるでしょう。「今日の天気は……」とスマートフォンを触ることもあるかもしれません。ただ、お子さまの前だけはちょっと我慢して、食事に集中してみてください。その方が食事もスムーズになり、結果的に自分の時間ができる可能性もあります。お子さまのために、家族全員で心がけていけるとよいですね。

挨拶を忘れている

「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶はしていますか? 大人になると、つい挨拶を忘れてしまいがち。しかしこの挨拶は、食事の時間を区切るという意味でも大切なものなのです。

「ごちそうさま」と挨拶をすれば、そこで食事は終わりという合図になります。そうすれば席を立つことができ、遊ぶこともできますよね。大人がこの区切りをしっかりつければ、子どもも「挨拶をしたら食事は終わり」と理解していくでしょう。

挨拶は食事の時間にメリハリをつける大切なもの。当たり前のことだからこそ、大人が見本になってあげたいですね。

食事に集中するには「楽しく食べる」ことも大切

マナーや時間を守ることも大切ですが、一番重要なのは「楽しく食べる」こと。食卓が楽しいものなら、ずっとそこに座っていたくなるものです。

ご飯のこと、今日一日のこと、いろんなことをお話しながら、親子で一緒に食事を楽しみましょう。「食べる時間は楽しい」「ずっとここにいたい」そんな気持ちになれる雰囲気作りも大切です。

まとめ & 実践 TIPS

悪気のない行動でも、子どもたちにマイナスの影響を与えている可能性があります。ちょっと意識して普段の行動を変えるだけで、お子さまの行動も変化するかもしれません。

「子は親の鏡」という言葉もあります。何をしてもうまくいかないときには、自分の行動も振り返ってみましょう。ママもパパも祖父母のかたも、大人みんなで気にしてみることが大事です。そうすれば、案外簡単に保護者のかたの悩みが解決するかもしれません。

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A