本当のご褒美は「物」じゃない!子どものやる気を引き出す一番の方法は「ほめる」こと

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お子さまにご褒美をあげること、ありますよね。がんばった時だけでなく、お子さまを励ます時、言うことを聞いてほしい時などにも使うことがあるでしょう。でもこのご褒美制度、やり過ぎるのはちょっと危険です。

この記事のポイント

ご褒美をあげ過ぎるとやる気がなくなる?

おこずかいやお菓子、おもちゃなど、ご褒美をあげると子どもは喜びます。でも、これは長続きしません。

たとえば部屋の掃除。「掃除が終わったらお菓子をあげるよ」と言えば、子どもはやる気になって動くでしょう。でも次にまた掃除をお願いする時、子どもは「掃除したらお菓子くれる?」と言うようになる可能性があります。それどころか、「もっといいものがほしい」と要求するようになるかもしれません。

前回のご褒美では物足りなくなり、ご褒美がないと動けなくなる。そう、ご褒美をあげ過ぎると、子どものやる気がなくなる可能性があるのです。

本当にやる気になるご褒美はやっぱり「ほめる」こと

子どもにとってのご褒美は、物だけではありません。本当にうれしいのは、やっぱり保護者のかたの言葉や視線です。「がんばったね」とほめる。「ありがとう」と抱きしめる。「見て見て」に対して、しっかり向き合ってあげる。それが、子どもにとっての一番のご褒美です。

ただ、すでにご褒美制度に慣れてしまったお子さまの場合、この「ほめる」では満足できない可能性もあります。そういう時は、ご褒美を「形のないもの」にしてあげましょう。たとえば、「お片付けしたら公園に遊びに行こう」「宿題が終わったら一緒に遊ぼう」といったもの。また、ポイント制にしてご褒美をもらうまでに時間がかかるようにするのもおすすめです。

大事なのは、そこにたどり着くまでの言葉がけ。結果だけを見ずに、がんばった過程をたくさんほめてあげてください。これを繰り返すことで、ご褒美がなくてもがんばれるようになっていくはずです。

子どもの中から湧き出るやる気を育てよう!

ご褒美や罰で動くことを「外発的動機付け」といいます。自分の気持ちではなく、外からの働きかけで動くこと。これは本当の意味でのやる気ではないですよね。

大事なのは、自分の中から湧き出る「内発的動機付け」です。「興味があるから調べたい」「楽しいから続けたい」「夢を叶えるために勉強したい」など、自分自身で動機を見つけて動くこと。これは、ご褒美がなくてもがんばれますし、長期的に継続していくことができます。

もちろんこれは、本人のやる気次第。すべてのことに発揮できるわけではありません。でも、ほめることで内発的動機付けを育てていけば、自主的に動けることも増えてくるかもしれません。ご褒美に頼りすぎず、でも困った時には上手に使って、子どものやる気を育てていきたいですね。

まとめ & 実践 TIPS

短期的なやる気を引き出す時は、ご褒美が効果的。でも頼りすぎは危険です。すぐにご褒美を使うのではなく、まずはほめたり認めたりすることから始めてみましょう。その方が子どものやる気が育ち、いろんなことを積極的にやってくれるようになるかもしれません。

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