1年生から始める【10分間家庭学習】で勉強が好きになる!
学習を習慣化するコツとは?

「いよいよ小学生!勉強、がんばってほしいな!」
「1年生はどれくらい勉強するのがいいんだろう?」

学校で授業を受け、自宅で宿題をするという、保育園や幼稚園とは異なる生活がスタートする1年生。我が子に「勉強をがんばってほしい」「好きになってほしい」と願うのは、多くの保護者のかたに共通する思いではないでしょうか。

1年生の学習で大切なことは、短い時間でもよいので、自宅で宿題以外の勉強時間をつくることです。1年生の間にご家庭での学習を習慣化させると、2年生以降の学習にも大きく役立ちます。

おすすめは、まずは1日10分間机に向かう「10分間家庭学習」です。今回は、10分間の家庭学習を習慣化させるコツや1年生の学習のつまずきやすいポイントをご紹介します。

1年生から家庭学習を
習慣づけるメリット

本格的に勉強が始まる1年生のうちに、家庭学習を習慣化できると、さまざまなメリットがあります。

【家庭学習を習慣化するメリット3つ】

家庭学習で「勉強って楽しい!」と感じられると、その後の学校生活や成績にもよい影響につながります。1年生は、これからの学習の土台をつくる大切なタイミングなのです。

まずは1日10分からでOK!
家庭学習を習慣づける3つのコツ

1.勉強する時間は固定化する

まずは、「10分間、勉強」するとして、その時間を決めましょう。

勉強のタイミングを固定化することで、「後でやるよ」と勉強を後回しにすることを防ぐことができます。また、保護者のかたは「さあ、勉強の時間だよ」と声かけもしやすくなるでしょう。

さらに、毎日同じタイミングで勉強をすることで行動がルーティン化し、保護者のかたの声かけがなくても、お子さまが自ら進んで勉強するようになる可能性も高まります。

勉強をするタイミングは……

・朝起きてすぐ
・朝ごはんの後
・宿題と一緒に
・晩ごはんを食べたらすぐ

などがあり、お子さまが開始しやすいタイミングを相談しながら決めるのがおすすめです。「この時間はテレビが見たい」「この時間は外に遊びに行きたい」など、勉強のタイミングが合わない時は、勉強する時間を変更してOKです。お子さまのライフスタイルにぴったり合う勉強時間を探していきましょう。

2.進んで勉強したくなる学習環境づくり

家庭学習の習慣化には、お子さまが進んで勉強したくなる学習環境を整えることも大切です。

・好きなキャラクターの文房具を使う
・勉強する机の周りに気が散るものを置かない

など、お子さまのやる気が出つつ、気が散らずに集中しやすくなる環境づくりが大切です。
また、リビング学習をされるお子さまの場合、学習用品を簡単に持ち運べるようにしたり、片づける場所を決めたりするのもおすすめです。学習用品を探したり、ドリルを取りに席を立ったりするたびに、集中が途切れてしまうのを防ぐことができます。「リビングのテーブルは、みんなでご飯を食べる場所だから、かならず準備と片付けをしようね」と声をかけることで、片付けの勉強にもなりますよ。

3.短時間でも机に向かえたことをほめる

たとえ問題の答えを間違えていても、勉強時間が10分に満たなくても、まずは机に向かえたことをしっかりほめてあげましょう。

保護者のかたからの「今日もがんばったね」「毎日えらいね」の言葉は、お子さまのなによりの励みになるはずです。勉強した日は、カレンダーにシールやスタンプをつけて、がんばりを目に見える形にしておくのもやる気につながります。

知っておこう!
1年生のつまずきポイントと対策

学習のつまずきは、「自分にはできないんだ……」と、自己肯定感の低下につながることもあります。1年生の学習でつまずきやすいポイントは「漢字」と「くり上がり・くり下がりの計算」です。つまずいた時は、保護者のかたと二人三脚で乗り越えていくことが大切です。

【漢字】は小さなことをほめるのが◎

1年生で習う漢字は全部で80文字。「木」「人」「山」「川」など、ものの形がそのまま漢字になった象形文字を多く学ぶなか、一つの漢字で複数の読みがある漢字に出合った時に、難しく感じることがあります。

漢字でつまずかないために大切なのは、「漢字を書くのが楽しい!」と子どもに思ってもらうこと。そのために大切なのが、保護者のかたからのほめ言葉です。

「ここのハネがかっこいいね」
「最後がピタッと止められていてきれいだね」

のように、小さなことをほめることで子どもは「自分はかっこいい漢字が書けるんだ」「もっとがんばろう!」と思ってくれます。

気をつけたほうがいいのは、間違えたからとたくさん漢字を書かせたり、大きくバツをつけたりしないこと。無理にたくさんの漢字を書かせると、漢字そのものがつまらなくなる可能性が高いからです。また、間違っているとしても大きなバツがついていると、1年生は「自分は漢字が苦手なんだ……」と苦手意識を持ってしまうかもしれません。

間違っているところは、一緒に正しい漢字を見ながら、ゲーム感覚で間違い探しをすると、楽しく漢字を学べます。勉強の際に保護者のかたが横にいる時は、間違った漢字を書いた時点で直すよう促すのも、バツがつかないのでおすすめです。

【くり上がり・くり下がりの計算】はゲーム性を持たせて楽しく

算数でつまずきやすいのが、1年生の2学期に習う「くり上がり・くり下がりの計算」です。

・計算カードや計算プリントでタイムを計る
・お菓子やブロックなど、実際にあるものを使った計算
・計算のゲームアプリ

など、楽しくなる要素やゲーム性を持たせて学習してみましょう。お子さまが楽しんで取り組めるものを試してみてくださいね。