子どものだだこね 「気持ちを受け止める」と「要求を受け入れる」は別のもの
子どもが出かける前にだだをこね出したり、外出先で泣き叫ばれたりして、困った経験を持つ保護者も多いだろう。子どものだだこねがヒートアップした時にはどうすればよいのか、ベネッセ教育情報サイトでは、白百合女子大学の秦野悦子氏に対応法について伺った。
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だだこねへの対応法に正解はありません。子どもが自己主張をしたときには、まずはその思いを受け止めてあげましょう。たとえその要求が受け入れられない、実現できないものだとしても、まずは受け止めてください。親がその思いを認めることで、子どもは「自分の気持ちをわかってくれた」「自分は認められた」と安心するからです。
「子どもの気持ちを受け止める」と「子どもの要求を受け入れる」は、別のことと考えてください。まずは思いを受け止め、そのうえで、受け入れられない理由を説明します。この順序が重要なのです。親も困っていることを、子どもに伝えてみるのも一つの方法でしょう。また、一貫した態度を取ることも大切ですし、家族では基本的に同じような対応をするのが望ましいといえます。お出かけの際には、だだこねの予防策をしていきましょう。何度か外出をすれば、子どものしそうな行動も予測がつきます。だだこねが発生しそうな場所は避けて通れるように計画しておき、事前に子どもに説明しておきます。
だだこねは大きな負の感情です。ヒートアップしてくると、子どもは自分でなかなか気持ちを切り替えることはできません。しかし、子どもの負の感情に巻き込まれて、一緒におろおろしたり、さらに怒鳴ったりしてはいけません。子どもの気持ちを落ち着かせ、切り替えられるように誘導していきましょう。その場から離れて気持ちを切り替えさせたり、ぎゅっと抱きしめて安心させたりすることも効果的です。落ち着いてきたところで、改めて何をしたいのかを聞いて、その気持ちを受け止めてあげてください。
出典:子どものだだこね対処術【後編】効果的なアプローチとは? -ベネッセ教育情報サイト