実は冬のほうがはかどる!?寒い時期のトイレトレーニングのコツ

 一般的にトイレトレーニングは、あたたかい季節が進めやすいと言われています。しかし、せっかく子どもがトイレに関心をもったのに、冬だからといってトレーニングを遅らせるのは何とももったいない話。冬には冬の利点もあるので、この時期からスタートすることも検討してみては。

冬ならではのメリットもいろいろある!

 トイレトレーニングは春から夏にかけてのあたたかい時期に行うことが多いようです。確かに、寒い時期に暖房の効いていないトイレで時間をかけてトレーニングするのは辛いものがありますし、子どもが風邪をひくリスクが低くなるというメリットもあります。

それでも、トイレトレーニングに適したタイミングがちょうど温暖な時期に訪れるとは限りません。季節も大事かもしれませんが、それ以上に子どもの発達により重点を置いて目を向けることにも大きな意味があるはずです。子どもの心身の発達を踏まえてトレーニングの準備が整ったと思ったタイミングが冬であったなら、あえて時期を遅らせずにトレーニングをスタートするというのもひとつの考え方です。

それに冬のトイレトレーニングはデメリットばかりではありません。裏を返すと、次のようなメリットも考えられます。

◎冬はおしっこの回数が増える

寒い日はトイレが近くなりますよね。汗をかきにくいために体内の水分が多くなることや、寒さが刺激となっておしっこを出そうとする交感神経が働きやすくなることが理由といわれています。おしっこの回数が増えるということは、トレーニングの回数も増えるということです。つまり短期間で集中的にトレーニングができるというわけです。

◎おもらしをすると不快感が強くなる

冬におもらしをするとパンツが冷たくなり、不快感が強くなります。だからこそ、「ちゃんとトイレでおしっこをしたほうがいい」と考えやすくなります。

◎早く終わらせようとする気持ちになりやすい

寒いからトレーニングを嫌がりやすい半面、「早く終わらせちゃおう」といった働きかけをすれば、子どもなりにがんばろうという気持ちが起こりやすくなります。

寒さの克服を中心に、冬ならではの対策をしよう

 冬のトイレトレーニングのポイントはやはり寒さ対策が中心となります。次のようなことを心がけましょう。

◎便座をあたためましょう

寒い時期に冷たい便座に座ると、大人でも悲鳴を上げたくなるものです。「トイレは嫌なもの」というイメージをもたせないために、あたたかい素材のカバーを付けたり、暖房便座を設置したりしましょう。

◎トイレ内をあたためましょう

真冬のトイレは非常に寒くなりますので、小型のヒーターを設置するなどしてあたためましょう。トイレ向けの消臭機能付きの製品もありますし、人感センサー付きのヒーターなら、毎回、電源を操作する必要がなく便利です。

◎保護者もあたたかい格好をしましょう

トイレトレーニングは、保護者の気長なサポートが不可欠。寒いからといって早く終わらせようと急かしたり叱ったりしたら、トイレトレーニングが嫌なものになってしまい、おしっこをしたくなっても伝えてくれなくなるかもしれません。保護者もあたたかい格好をして、子どもとじっくり向き合うようにしましょう。

◎室内ではできるだけ脱がせやすいズボンをはかせましょう

子どもが「おしっこがしたい」と言ったとき、夏場の薄手の短パンなどなら、サッと脱がせてトイレに連れて行くことができます。ところが、どうしても厚着になる冬は、ズボンを脱がせるのに時間がかかり、その間におもらしをしてしまうことも。室内ではできるだけ脱がせやすいズボンをはかせることも大切です。

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