センター試験 当日困らないために今知っておくべきこと
冬休みが終わると、センター試験はすぐそこ。受験生は直前対策に集中しているところでしょう。ただ、学習面でいくら万全の準備をしても、思っていなかったことが当日に起きると、急に不安になって実力を100%発揮できなくなってしまうかも。そこで、受験生が当日とまどいがちなポイントをまとめました。高2生以下の人も、今読んでおけばセンター試験に向けて心の準備ができるはず。
万が一、遅刻したらどうする?
各科目、試験開始後20分以内なら受験できます(英語のリスニングは開始時刻までに入室しなければ受験できません)。交通機関が遅れた、ストップしてしまったという場合は、試験開始時間が繰り下げられる場合があります。受験票に記載されている問い合わせ先に連絡しましょう。
ただしそもそも、試験開始ギリギリに到着するスケジュールはアクシデントに対応できず、不安の種になります。センター試験が行われる1月中〜下旬は、雪が降りやすい時期ですし、天候がよくても、ラッシュ時の都市部の交通機関は遅れがちです。インターネット等で調べた時刻よりも、余裕をもって出発しましょう。
持ち物について注意すべきルールは?
[時計]
使ってはいけないのは、辞書・電卓などの機能があるもの、秒針音のするもの、大型のものなど。試験場に時計があるとは限らないので必ず持参すること。
[筆記用具]
マークシートを塗りつぶすために使えるのは黒鉛筆(H、F、HB)のみ。シャープペンシルはメモや計算には使ってもよいことになっていますが、持ち替える手間を考えると最初から鉛筆のみを使ったほうがよいでしょう。日頃からマーク模試では鉛筆を使うようにして慣れておきましょう。
[服装]
英文字や地図などがプリントされている服はNG。暖房の利き具合は会場によって違うので、脱いだり羽織ったりできる、体温を調整しやすい服装がオススメです。
間違えると0点に!?「解答科目記入欄」
解答用紙には、解答欄とは別に「受験番号」「解答科目」をマークする欄があります。特に「解答科目」はマークし間違えると別の科目を解答したことになったり、採点されず0点になってしまったりする場合も。
理科1(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目を解答)、また理科2で2科目受験する場合(物理、化学、生物、地学から2科目を解答)は間違えやすいので慎重にマークしましょう。
考えておきたい休憩時間の過ごし方
センター試験を受験した先輩の感想として非常に多いのが「休憩時間が長い」というもの。連続して試験を受ける場合でも、試験と試験の間には40〜80分の空き時間があり、模試や定期テストとはリズムが異なります。次の試験の準備をする、お手洗いに行く、昼食やおやつをとる、体操や散歩をして気分転換、仮眠する、などいろいろな過ごし方がありますが、もてあまさないようにするには、何をするかある程度決めておいたほうがよさそうです。
リスニングは事前にイヤホンの確認を!
英語のリスニングではICプレイヤーの使い方ばかりに気を取られがちですが、あわせて念を押しておきたいのが、イヤホンです。イヤホンが耳に合わない場合は当日ヘッドホンを貸してもらえますが、これは出願時に申請する必要があります。その場で申し出ても貸してくれません。
出願前の時期には、多くの高校がイヤホンの見本を用意しているはずなので、来年度センター試験を受ける高2生は事前に確かめておいてください。
2科目受験のルールはちょっと複雑
「地歴公民」と「理科2」で2科目を受験する場合の試験の流れは、
1科目めの解答時間(60分)
↓
1科目めの解答用紙回収&2科目めの解答用紙配布(10分)
↓
2科目めの解答時間(60分)となっています。
問題冊子は1科目ずつ配られるわけではなく、全科目1つの冊子になっています。ですから1科目めを早く解き終わったら、その解答時間内に2科目めを解いておくこともできます(解答用紙はありませんが)。
ただし、出願先の大学で必要な科目数が1科目で、「第1解答科目の成績を利用する」とされている場合は、2科目めのほうが得点が高くても、1科目めの得点が採用されます。2科目のうちどちらを第1解答科目にするかは、必ず試験前に決めておきましょう。
※本文の内容は、2016年度入試のセンター試験に基づいています。