中学受験 保護者は専属アドバイザーとして問題解決をと専門家

中学受験 保護者は専属アドバイザーとして問題解決をと専門家国語が苦手で、がんばってもわからない時は投げやりな態度になり、大声で騒ぐ感情的な小4女子。どのように勉強すれば改善されるのかと悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスする。

 

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【保護者からの質問】
国語の説明文、物語文が苦手です。頭の中で整理するのが苦手なようで、一人でぶつぶつ言いながら取り組んでいます。落ち着いて取り組めばできるのですが、がんばってもわからない時は、投げやりな態度になり、大声で騒ぎ始めます。親がいる時だけなのでしょうか。甘えがあるのかもしれません。どのように勉強すると改善できるのでしょうか?(小4女子の母親)

 

小泉氏からのアドバイス
まず、原因を考えてみましょう。「説明文、物語文が苦手」ということは、全体的に国語が苦手なのかもしれません。語彙(ごい)の不足なのか、問題文の読みに問題があるのか、あるいは設問を解く時の問題なのか、一つひとつ調べる必要があります。何が原因かがわかれば、問題解決の糸口がつかめます。

 

たとえば、漢字の書き取りで10問中半分も書けない、問題文を音読させると知らない言葉が頻繁に出てくるなら、語彙不足です。1日15分程度の漢字の書き取り練習を続ければ、3か月もすれば実感できるほど力がついてくるでしょう。

 

「投げやりな態度になり大声で騒ぐ」というのは穏やかではありませんが、保護者に甘えている可能性は高いと思います。性格的にパニックになりやすいのなら、試験時などの<時間とのせめぎ合い>に慣れるなど、自分をコントロールする術を学ぶ必要があります。また、どんなにがんばってもわからない時は、解説を読んで理解するという取り決めをしておくとよいでしょう。

 

つまずきの原因が何なのか、保護者が子どもと一緒に問題点を考え解決策を模索することが大切です。保護者が専属のアドバイザーとして子どもに寄り添い、一緒に考えてあげることが問題解決を早めると思います。

 

出典:がんばってもわからない時は、投げやりな態度になります[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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