3月はいろいろ考える時期 中学の教科書を眺めてみる[高校受験]
ご家庭で意識してやっておきたいこと
受験からようやく解放されたこの時期だからこそ、お子さまにさせてあげてほしいことをご紹介します。
■好きなことを思いっきりやらせてあげて
先日、知り合いのライターさんから、こんなメールが来ました。
わが家の高校受験は、とりあえず終了しました。第一志望校の不合格を知った後の翌日が県立高校の入試だったので、気持ちの切り替えがまだできず、本人曰く「県立も厳しいかも……」だそうです。まあ、もう終わってしまったことですから、あとは結果を待つだけです。今は受験から解放され、野球、ギター、鉄道、自転車、読書とやりたいことを満喫しています(笑)
皆さんのご家庭でも同様かもしれません。今は受験生活から解放されたばかりですから、これまでがまんしてきた遊びや趣味に熱中することは、大いに奨励してあげてください。高校の先生がたに聞くと、すぐに塾の高校入学直前講習などに通い、思いっきり遊んだ経験を持たずに入学する生徒は、どこか欲求不満で、半年ほどすると勉学意欲がガクンと落ちることがあるそうです。ですから、好きなことを思う存分やらせてあげることが、この時期には必要なのです。
■3月末の1週間は助走期間に
そうはいっても、ずっと遊んでいると、高校での勉強にスムーズに入っていけません。少しずつならしていきたいものです。入学前1週間くらいからは、勉強モードにしてください。いきなり欲張って、1日に3時間も4時間もやる計画を立てるのではなく、1時間でも2時間でも机に向かうクセは付けておくのです。机に向かう習慣が3週間以上もあいてしまうと、高校入学後にいざやろうとしても結構きついものです。
勉強は、高校内容の先取りよりは、中学内容の復習のほうがいいでしょう。中学の教科書の復習でも、塾、通信教育で使った教材でも何でもいいのです。中学時代の学習内容をしっかり身に付けておくことが大切です。
また、お子さまが好きなこと、やりたいことがあり、いくらやっても負担にならないというような種類の勉強があるなら、この時期に思いっきりやらせてあげてください。そうしたものが将来の仕事につながったり、ハイレベルな趣味へと発展したりして、お子さまの人生を支えてくれるものになるからです。
高校入学までの期間は、意識的に過ごさないとつい何となく終わってしまいます。どう過ごすのか、ぜひお子さまと話し合ってください。