記述問題攻略には「『問い』と『答案』だけで、だいたいの内容がわかるような答案」を心がけてと専門家
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正解が明確にひとつではない国語の記述問題は、子どもにとっては混乱しがちなもの。そこで、子どもの「記述問題の書き方がなっていない!」と悩む小学生の保護者の相談に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスをする。
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【質問】
文章を読んで、文章で答える問題を丁寧に書かない。「○○が××だから△△」と書くべきところ、○○の部分が抜けていたりする。(小5男子の母親)
【小泉氏からのアドバイス】
「○○」の部分が抜けているというのは、答案に「主語」または「相手」がないということでしょう。ご質問はよくわかりますが、お子さまが「主語」や「相手」を抜かしてしまうのも理解できます。なぜならば、テキストや模擬試験で示される模範解答にも「主語」や「相手」がない、あるいは丁寧に「○○が××だから△△」とは書かれていない場合が少なくないからです。そして、その理由としては次のようなことが考えられます。
字数制限が厳しく、「キーワード」と「文末」しか書けない
私が子どもたちを指導する時は、「親切な答案を心がける」ことを原則としています。そして、「親切な答案」とは「『問い』と『答案』だけで、だいたいの内容がわかるような答案」を意味します。子どもたちにも納得性が高いので、「ほら、これだと何を書いているかわからないよね」と言うと、「なるほど」とわかってもらえているようです。
国語、特に記述問題は算数のように「これしか答えがない」というように1つの表現に特定できない場合が多く、子どもたちは「その時々で言っていることが違う」と混乱してしまいがちです。そのため、このような抽象的な基準でも、子どもたちにとっては便利な指針になると思います。
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