娘と娘の友達は、一緒にいると問題を起こすそうです[教えて!親野先生]

今週の相談

 

中学1年生の娘のことです。先生から、あなたたち二人でいると問題を起こすから離れなさい、と娘の友達親子と四人で呼ばれ、そう言われました。「たとえば、リコーダーをバット代わりにしてポンポンを打ってた、○○さんが怪我をして付き添って保健室へ行ったが、授業が始まるので先に帰るように言われたにもかかわらず一緒に教室に戻ってきたなどです」と言われました。親二人は子どもたちの付き合いをやめることに反対です。先生にはこれからどう接したらいいでしょうか?(じゅんさん)

 

【親野先生のアドバイス】

じゅんさん、拝読いたしました。

両方の親たちは、二人の付き合いをやめさせたくないと考えているのですね。ということは、二人が一緒にいてもそれほど問題がないと感じているのだと思います。 または、多少は問題があるかもしれないけど、離れさせるほどではないというところかもしれません。それにせっかくの友達ですからね。

一方、先生のほうは、二人は離れたほうがいいと思っているのですね。その理由は、一緒にいると望ましくないことをするからです。その例として、リコーダーをバット代わりにしたことと、保健室への付き添いで授業開始時刻に遅れたことの二つがここに挙げられています。

でも、もしかしたら、これ以外にもこのような行動があったのかもしれません。それは、十分考えられることだと思います。というのも、一人ではできないことも仲の良い子たちが複数集まるとできてしまうということが実際あるからです。そして、そういうことは放っておくとだんだんエスカレートする可能性があります。それが学級崩壊の原因になることも多いのです。

リコーダーをバット代わりにしたとか、保健室への付き添いで授業開始時刻に遅れたということは、この時点ではそれほど大したことには思えないかもしれません。それ自体は小さな芽です。でも、小さくても一つの芽であることは確かです。その芽がだんだん大きくなる可能性はあるのです。そこを、先生は心配しているのだと思います。

ところで、この面談をする前に、先生からは何か話があったのでしょうか? 何も話がなくて、面談でいきなりこのように言われたとなると、確かにショックだと思います。また、この面談のときの先生の言い方によっては、素直に受け入れる気になれないということも十分あると思います。

でも、二人でいることに何も問題の芽がないならば、先生もこういうことは言わないと思います。そう考えてくれば、これからどうしたらいいかもわかってきます。子どもたちにこう教えてやるといいと思います。

「お母さんは、あなたたちが仲良くするのはとてもいいことだと思うよ。友達と楽しくおしゃべりしたり遊んだりするのは、本当に楽しいことだから。それに、友達は、ライバルとして競争したり高め合ったりする相手としてもちょうどいいからね。そうやって育てた友情が、一生続くいい友達関係の元になるんだよ。あなたたちは気が合うから、そういう一生の友達になれると思うよ。そのためにはね、お互いに高め合ういい友達でいてほしいの。二人でルールを破ったり人に迷惑をかけたりだと、いい友達じゃあないからね。それだと、お母さんや先生も反対しなくちゃならないからね。お互いに好きだったら、相手を高めてやろうね。」

こういう話を親がしてやることはとても大切なことです。それと、ぜひ、自分自身の友達や友情に関する体験を話してやってください。抽象的な話だけでなく、親自身の物語が入ると子どもはとても真剣に聞きます。それに、身近な人の体験談には説得力があります。お父さんとお母さんの体験談をたくさん話してやってください。それが、子どもの栄養になるはずです。

私ができる範囲で、精いっぱい提案させていただきました。少しでもご参考になれば幸いです。じゅんさん親子に幸多かれとお祈り申し上げます。

プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

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