受験直前期の保護者の心情「子どもが幼い頃に熱を出した時の不安さ」に似ている!?
いよいよ受験本番。当事者よりも、保護者の方が不安に駆られるケースも珍しくないだろう。受験生の母親でもあるマンガ家、おぐらなおみ氏による「高校受験体験記」から、受験直前の心情をうかがった。
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本当に疲れが蓄積していく感じの毎日ですね。
うちのムスメも大変疲れているらしく、
「今日はもう勉強やらないで寝ようかなー」とつぶやいてますが
やらないで寝てしまうほうが精神的なダメージが大きいらしく、なんとなく机に向かっております。
しかしながら、ムスメいわく
「ものすごい長い間勉強した気がして時計を見ると、10分くらいしか経っていない。勉強をしたなーという充実感がまるでない。やっても不安、やらなくても不安……。」
とのことで、そんな話を聞くとさらに不安になるのが親ってもんです。
やりきれない不安、受験当事者じゃないじれったさ、栄養は足りているか、睡眠不足を仮眠で解消させるかなどなど不安要素は絶え間なく湧き出ます。
でもって、私はこういう感情をどうすればいいのかわかりません。
この「感情」はムスメが小さいころ熱を出し、不安で眠れない夜に「ああどうしたらいいんだろう……。」と思った気持ちによく似ていると思います。
ある日のテレビで、受験生の親御さんが「受験てー本人より親のほうが大変だな—って思うし…」と発言されていましたが、これはきっと上記のような意味で発言されたことでしょうし、私も大変共感しました。ムスメもそれはわかっているでしょう。
しかしそれでもなお「自分の大変さを理解してほしい」というのも受験生の正直でリアルな気持ちなのだと思っております。あさっては私立高校の受験日です。本当に「いよいよ」です。