公立中高一貫校 「面倒見のよさ」より「自主性重視」で私立並みの受験指導も
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私立と公立の中高一貫校の違いを考えたとき、もちろん学費の問題も重要だが、まず頭に浮かぶのは、「教育の中身」だろう。まずは、私立校について。森上教育研究所の森上展安氏は、こう説明する。
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「教育方針としては、特に進学校では、コース制・先取り教育などの、難関大学受験に対応できるような豊富なノウハウがある。また、校風としては、生徒の面倒見の良さを前面に打ち出した私立が多く、公立との差別化を図っている。女子校や共学校では、校内の施設・行事・制服などで私立ならではの華やかさを特徴としている学校も多く、バラエティに富んでいる」
一方の公立の中高一貫校は、私立校とは異なる特色を持っている。
「公立中高一貫校は、中高一貫校としての歴史は浅いが、高倍率の適性検査を乗り越えて入学した生徒の集団である。設立趣旨としては、最初のころは『ゆとり教育』を目指していたが、次第に私立校並みの受験教育を行う『目的外使用』が公然化し、現在では、大学合格実績にも力点を置き始めている。大学合格実績でも、昨年の東京都立白鴎高校が東大合格者を5名出したことで、受験指導の質の高さが話題となった」(森上氏)
ちなみに、公立中高一貫校の校風は、「学校にもよるが面倒見というよりは自主性重視で、私立のような華やかさはない」(森上氏)とのことだ。
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