大好きな水泳やブラスバンドを直前まで続けながら目標に向けてがんばる力を発揮して合格!

ときにはケンカもしながら、心を鬼にしてマンツーマン指導

実際に受検対策用の教材に取り組んでみて、いかがでしたか?

奏央さん

最初はとっても難しかったです。グラフを読み取る問題とか、自分の考えを書く問題とか、それまでやったことがなかったから、どうやって解いたらよいのか、全くわからなくて不安になりました。


お母さま

記述式の問題は、広い解答欄にほんの1行くらいしか答えを書けていませんでしたね。そもそも、「輸入量」「輸出量」などといった言葉自体の意味を知らず、何を聞かれているのかすらわかっていなかったようです。そこで、答え合わせをするときに、まず私がしっかり問題と解説を読んで理解し、どうやって解いて、何を答えたらいいのか、かみ砕いて教えるようにしました。どうにか形になるまで、夏休みいっぱいかかりましたね。


奏央さん

教えてもらっているうちに、だんだん解き方がわかってきた感じです。秋から冬にかけて、難しい問題も解けるようになっていたので、少し自信が出てきました。


お母さま

ときにはケンカすることもありましたよ(笑)。息子が答え合わせをすると、このくらいの誤字は大丈夫だろうとか、どうしても甘くなってしまいます。そんな点をチェックしてやり直させると、面倒くさがるんですよね。でも、ここで厳しくしておかないと、本番でも減点されて後悔することになるからと、心を鬼にしました。



作文対策用の教材はどうでしたか?

奏央さん

作文はもともとあまり得意ではなかったので、やっぱり最初はなかなかうまく書けませんでした。


お母さま

思ったことをだらだらと書くだけになってしまうんですよ。でも、いきなり文章を書くのではなく、最初は選択肢を選んだり、簡単なところから書き方を身につけさせてくれるので、だんだん書けるようになりました。小学校では作文の書き方を丁寧に教えてくれる時間がありませんから、助かりましたね。



それ以外にはどんな対策をしましたか?

お母さま

冬休みくらいになってから市販の問題集も解かせましたが、それは直前になってからで、それまでは、進研ゼミの教材を何度もくり返し取り組ませました。



カレンダーに色分けして予定を書き込みスケジュール管理

忙しい毎日の中で、どうやって勉強する時間を見つけましたか?

お母さま

学校の宿題はなるべく学校にいるうちに済ませて、平日はまず「チャレンジ6年生」に取り組み、余裕があれば受検対策用の教材をやり、難しそうな問題は、休日、時間をとれるときにじっくり取り組ませました。習い事との両立は大変でしたけれど、リビングにあるカレンダーに私がブラスバンドや水泳などの予定を書き込み、「今日は9時から12時まで空いているから、時間のかかりそうな問題をやってみようか」などと声をかけたりしました。自分から細かなスケジュールについて言い出すことはなかったので、それは私の役目でしたね。予定を書き込むときは、パッと見てわかるように、ブラスバンドは赤、水泳は青といったように色分けをしていました。


奏央さん

1日中、だらだらやるよりも、短い時間だから集中してできたと思います。


お母さま

普段の生活から、時間をうまく使わないと勉強と習い事の両立はできないとわかっていたので、集中力がついていたのでしょう。



机に向かう勉強以外に、何か対策はしましたか?

お母さま

毎朝、食事をしながらテレビのニュースを見ていて、気になったできごとについて話をしたりしました。夜も、できるだけニュースは一緒に見るようにしていましたね。それから、ブラスバンドや水泳も、コミュニケーション力とか集中力など、いろいろな力を養うのに役立ったと思います。


奏央さん

ブラスバンドには年下の小学生もいれば高校生や大学生もいて、いろいろな話を聞かせてもらえるし、礼儀なども身についたと思います。水泳は練習はきついと思うこともあるけれど、がんばって試合でベストを出したときには、やっていてよかったなと思います。



「落ちてもともと」とゆったり構え、直前の不安を和らげる

冬休みから直前にかけてはどんなことを心がけましたか?

お母さま

できるだけいつもの生活ペースを守ることでしょうか。水泳もブラスバンドも続けたいと本人も私も思っていたので、時間をやりくりしながら、短時間でも集中して受検勉強に取り組むようにしました。冬休みは、どちらも定期演奏会や試合が近いこともあって、大みそかや三が日以外は毎日のように練習があり、まる1日近くつぶれる日も珍しくなかったんですが、休まずに通わせました。午前中、ブラスバンドの練習が終わったらおにぎりを食べてそのまま水泳の練習に行き、午後8時過ぎに帰ってきて夕飯を食べ、それから勉強…なんていう日もありました。


奏央さん

テレビを見たりゲームをしたりする時間がほとんどないくらい忙しかったけれど、ブラスバンドも水泳も好きだからやっているので、毎日が充実していたと思います。



不安にはなりませんでしたか?

奏央さん

私立を受験する同級生が塾の冬期講習などに毎日のように通っていると聞くと、不安にも感じました。


お母さま

私も、おそらく息子以上に不安は感じていたと思います。でも、公立中高一貫校は私立と問題も違い、知識を詰め込む必要もありませんから、このペースで取り組んでいれば大丈夫だろうと言い聞かせていました。それに、倍率もかなり高いから、「落ちてもともと」という心境でしたね。合格できなくても地元の公立中には行けるから大丈夫と、ゆったり構えていました。それが息子にはよかったかもしれません。ブラスバンドや水泳を直前まで続けていたので、寝不足や体調を崩すことのないよう心がけました。



プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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