お子さまの気持ちに寄り添って[2012年度入試で何が問われたか<算数> お子さま主導型で成長を実感できる算数 第5回]
以下は、2012年4月に開催された森上教育研究所主催「わが子が伸びる親の『技』研究会」セミナーでの宮本算数教室・宮本哲也先生の講演を抄録したものです。
ご家庭での算数の勉強に、ぜひお役立てください。
お子さまの気持ちに寄り添って
●1月の受験について
埼玉・千葉の受験が1月にスタートします。もしもお住まいの地域からこれらの学校に通うことが困難でも、1月入試もぜひ受験してください。模試と実際の入試では、緊張感がまったく違います。また、その年度の「流行の問題」のようなものがある場合もあり、それを少しはつかめる可能性もあります。
危険なのは、1月に合格をもらって気が緩んでしまうことであり、それだけは注意すべきです。風邪をもらってきてしまうのではと心配する保護者のかたがいますが、風邪に感染する可能性は受験会場だけにあるのではありません。もしも風邪をひいて受けられない場合も考えて、1月は2校出願しておくことをおすすめします。
●お子さまとの正しい接し方
お子さまの喜怒哀楽すべてに共感してあげてください。うれしい、楽しいに共感することは、これも大事なことではありますが比較的簡単です。しかしぜひ、悲しい、つらい時にこそ共感してあげてください。「つらいね」「大変だね」と気持ちをわかってあげてください。
お子さまがつらい時に一番してはいけないことは、がんばれと励ますことです。お子さまの気持ちに寄り添い、共感してあげれば、お子さまは自分から立ち直ります。