差がつく!? 定期テスト前日の勉強法
中学生や高校生になると大変なのが定期テストです。テスト前日をどのように過ごしていますか?
一夜漬けをする人、翌日に備えて体調をととのえることに専念する人、さまざまかと思います。中間試験や期末試験といった定期テストは、前日の勉強で差がつくこともあります。できることなら1点でも多く点を取りたいですよね。
今回は効果的なテスト前日の4つの勉強方法と勉強の効果をあげるポイントをご紹介します。中学生や高校生のお子さまのいる保護者も、ぜひチェックしてみてください。
この記事のポイント
定期テスト前日におすすめな4つの勉強法
定期テスト前日の勉強の仕方を工夫して、万全の状態でテストに挑みたいですよね。なんとなく勉強をするのではなく、効果を最大限に高める方法で最後の仕上げを行いましょう。
【勉強法1】一度解いた問題をテスト形式で解き直す
テスト前日は新しいことを勉強するよりも、それまでに勉強したところの復習をやる方が効果的です。一度解いたワークや問題集、プリント、過去問などを見直し、本当に理解できているか確認するために、もう一度解き直してみましょう。
その際、テスト形式で時間を計測しながら問題を解き直すとテストの予行演習にもなるためおすすめです。一度解けた問題も、そのときは偶然解けていただけだったということもあるため、可能であれば以前解けた問題も含めてすべて解き直すことが理想的です。
範囲が広くてすべて解き直すことが難しい場合は、最初に解いた際に間違えた部分を中心に、自分で「再テスト」してみるとよいでしょう。
【勉強法2】教科書の長文を読み直す
英語や古典などは前日にもう一度、テスト範囲の長文を頭から読み直しましょう。ストーリーが全部理解できるかどうか、わからない単語や熟語がないかどうかの最終チェックを行います。授業ノートと照らし合わせながら見直す方法も効果的でしょう。読み直す場合は、音読もおすすめです。視覚と聴覚の両方から英文や古文が頭に入るため、内容がインプットされやすくなります。読み方の確認も合わせて行っておきましょう。
また、社会の歴史科目も全体の流れを確認するために、教科書をざっと読み直すと効果的。知識を点ではなく、線や面でとらえなおすことができます。
英語や古典などの科目では音読もおすすめです。視覚と聴覚の両方から英文や古文が頭に入るため、内容がインプットされやすくなります。読み方の確認も合わせて行っておきましょう。
【勉強法3】夜寝る前に暗記関係を見直す
英単語、古文単語、理科、社会の用語などで暗記が必要な部分は、夜寝る前に最終チェックをしましょう。脳は眠っている間に記憶を整理すると言われています。※ そのため、寝る前に暗記項目を振り返ると記憶の定着を高められるでしょう。なお、前日に新しいことを覚えてもなかなか頭に残らないため、復習を中心に行うよう心がけましょう。
【勉強法4】見直しノートで最終チェックする
前日の勉強の効果を高めるには、あらかじめテスト勉強の中で解けなかったところや、なかなか暗記できなかったところを中心に、ノートやルーズリーフなどにコンパクトにまとめた「見直しノート」を作っておくことがおすすめです。自分の間違えやすいポイントをまとめた自分専用のテキストのようになるため、本番直前にも素早く効率的に最終チェックができます。
数学や理科の計算問題は必要に応じて図なども交えながら、自分なりにわかりやすい解説を作ります。
英語や古典では本文と訳を併記しておくなどするとよいでしょう。暗記が必要なところは色つきのシートで文字が消えるようにするなどしておくと、見直しやすくなります。
さらに、この見直しノートは、ノートを作る過程で再度復習できる効果もあります。ボリュームが多くなり過ぎないように注意しながら、積極的に活用しましょう。
あらかじめ見直しノートを作っておけなかった場合は、前日にあわてて作る必要はありません。ノートを作るよりも、これまで間違えた問題や理解があいまいな部分を中心に最終チェックをするようにしましょう。
定期テスト前日の勉強の効果をあげるポイント
定期テスト前日の勉強の効果を高めるには、勉強法だけでなく順番や取り組み方にも工夫が必要です。次の点をおさえていきましょう。
勉強内容の順番
定期テスト前日の勉強の順番は、演習問題の復習に取り組んだあとで、知識事項や暗記項目の復習を行うようにしましょう。
この理由は2つ。1つ目は演習問題の復習で穴が見つかった際は、知識事項の覚え漏れや曖昧さが原因になっていることがあるからです。演習問題の復習を行ったうえで明らかになった曖昧な知識事項や暗記項目の復習をするようにすれば効率的です。
2つ目は、睡眠の前に暗記することで、睡眠中に記憶が整理され、記憶が定着しやすいためです。
科目別にポイントを押さえる
科目別にテスト前日に振り返るべきポイントは次の通りです。
数学:公式の見直し。これまで間違えた演習問題の解き直し。
英語:教科書の長文を読み直したうえで、文法事項と英単語を復習。
国語:現代文や古文の読み直しをしたうえで、漢字や古文単語を復習。
理科:間違えた演習問題の解き直しの後、化学式や反応式を振り返る。
社会:歴史の全体の流れを押さえたうえで、暗記事項の復習。
睡眠時間をしっかりとる
テスト前日の遅くまでの勉強や、徹夜は避けましょう。記憶の整理は睡眠中に行われるため、記憶の定着が妨げられてしまいます。また、テスト中に睡魔が襲ったり、頭がよく働かなかったりする可能性も。最低でも6時間は睡眠時間を取るようにしましょう。
コンディションを万全にととのえてテスト当日を迎えよう!
今回の記事では、テスト前日に行うと効果的な勉強方法について4つご紹介しました。
復習を中心に効率よい方法で勉強すれば、翌日の結果にも直結することが期待できます。
また、テスト前日は体調管理も大切です。前日にやるべき勉強をやったら消化のいいものを食べ、睡眠時間をたっぷり確保するようにしましょう。コンディションを万全にととのえてテスト本番に臨むようにしてみてください!
※参考:メモリープレイと記憶の固定化