実技教科も重視する校風とお子さまの興味・関心がマッチ。「ぜひ、この学校に!」と家族の気持ちがひとつになった
東京都内唯一の区立中高一貫校である九段中等教育学校は、千代田区内の大学や企業、大使館などと連携しながら、豊かな人間性や幅広い教養を養う「九段自立プラン」、国際社会で活躍する人材を育成する朝の「イングリッシュシャワー」や放課後の「英語サロン」、確かな学力を向上させる「土曜予備校講座」など、特色ある教育に取り組んでいます。
そんな九段中等教育学校に見事合格した野村亜妃さんとお母さまに、受検したきっかけや合格までのストーリー、現在の中学生活の様子などを伺いました。(2009年1月8日更新)
profile 野村亜妃(のむら・あき)さん2008年4月、東京都千代田区立九段中等教育学校に入学。小さい頃からピアノ、フルート、バレエ、水泳、英語とさまざまなことに挑戦してきた、明るくて笑顔のすてきな女の子です。九段では吹奏楽部でバリトンサックスを担当。父、母、祖母、大学生の兄との5人家族です。 |
学校説明会や学校見学を通じて、九段は自分に合っていると確信した
九段を受検しようと思ったきっかけを教えてください。
お母さま
もともと私立中学受験は考えておらず、地元の公立中学に進学させるつもりでいたのですが、6年生になった頃、本当にそれでいいのかなと思い始めました。それで、6月に娘と2人で九段の説明会に行き、「公立復権」について熱意をもって語られていた校長先生のお話などを聞いて、親子そろって、「この学校に行きたい」と思ったのです。その後、他の公立中高一貫校も含めて説明会や学校見学に足を運んだのですが、8月くらいには、やはり九段がいいと、親子の意見が一致しました。
亜妃さん
国語・算数・理科・社会の4教科だけでなく、芸術系の科目も重視していると聞き、私は音楽や図工が大好きだったので、いいなあと思いました。特に魅力的だったのは、吹奏楽部がすごく活発なことですね。私は小学校で管楽器クラブに入っていて、ピアノやフルートも習っていたから、ぜひ入りたいと思いました。12月には、吹奏楽部のクリスマスコンサートを見にも行きました。
適性検査の問題を見て、「この子にはまだ解けない」と判断
受検を決めてから、どんな勉強を始めましたか?
お母さま
適性検査と似た問題をどんどん解かせていったほうがいいと思い、市販の問題集も買ってみたのですが、実際に九段の過去の問題を見て、やめました。「これはまだ娘には解けないな」と感じたのです。だから、娘には問題を見せることもせず、どんな対策をしたらよいか、探し始めました。そんなとき、進研ゼミに公立中高一貫校受検対策用のコースがあることを知り、「これだ!」と思いました。九段の説明会で、先生が家庭学習の重要性を力説されていましたし、これなら、作文も含めて、今の娘の力に合わせて対策していけると思えたからです。
赤ペン先生の丁寧な指導でニガテだった作文の力がついた
受検対策用コースの教材はいかがでしたか?
亜妃さん
私は飽きっぽい性格なのですが、文字だけでなくてイラストもいっぱいあって、楽しく取り組めたと思います。適性検査のような問題はそれまで解いたことがありませんでした。最初は、問題の文をちゃんと読まないでまちがえることが多かったし、問題も難しく感じたけれど、どういうところに気をつければよいかだんだんわかってきて、力がついてきたことを自分でも感じました。
お母さま
それから、作文がニガテな娘には、作文対策用の教材がとても役立ちました。いきなりたくさん書かせるのではなく、少しずつ穴埋めをするような感じでやっていけるし、これは得点力につながったと思います。
亜妃さん
赤ペン先生が、書くときのポイントをわかりやすく教えてくれて、「ここはこういうふうに書けばよかったんだ」と考えてやり直すうちに、長い文章も苦じゃなくなりました。
お母さま
春休みの宿題の1000字作文をスラスラ書けるようになったのを見たときは、この教材を選んでよかったと心から思いましたね。オプション教材のテキストも、例えば、長文を読んで文章で答える問題を解く力が足りないと感じたら国語をやる、といったように、様子を見ながら取り組ませました。「春号」と「夏号」を両方買ったのですが、「春号」から「夏号」へと段階を踏んで難しくなるので、子どもの力に合わせて取り組めてよかったと思います。