実技教科も重視する校風とお子さまの興味・関心がマッチ。「ぜひ、この学校に!」と家族の気持ちがひとつになった

リビングに家族全員が集まって、その日のできごとなどを話し合う

塾には行かなかったのですか?

お母さま

基礎学力をつけるには塾もいいかなと思い、夏期講習があると聞いて受けてみました。でも、習い事があって、結局あまり行かれませんでした。だから、そのままやめようと思っていたのですが、塾の先生から、作文を個人的に見ていただけるという話を聞き、国語だけは受講していました。でも、結局は忙しくてあまり見ていただけず、プリントをもらって取り組むくらいになってしまいました。進研ゼミの作文対策用コースのほうが解説が丁寧だったし、娘にも合っていたと思います。



通信教育と塾以外には、どんな対策をしましたか?

お母さま

文章を書く力をつけるために、毎日、日記を書くようにさせていました。あと、自分で物語を考えて、ノートに書きためていたようです。


亜妃さん

作文はあまり得意ではないのですが、物語を自由に考えるのは好きなんです。それから、歴史が得意ではないので、日本史のマンガを読んだりもしました。


お母さま

わが家では、夕食を食べたあとも家族全員がそのままリビングに残って、その日にあったできごとなどを話し合うのが習慣になっていて、冬休みも続けていました。それも、世の中で話題になっていることを整理したり、考える力をつけたりすることにつながったと思います。ピアノやフルートの練習も、毎日していましたし、水泳にも通っていました。九段は実技科目も大切にしているということだったので何かに役立つと思い、気分転換も兼ねて、直前まで休まずに続けさせていました。



模試は受けましたか?

お母さま

ベネッセのを1回と、塾などが主催しているものも何回か受けました。会場の雰囲気に慣れさせるのと、模試の問題を解くことで力をつけることが目的で、順位や合格可能性は気にしないようにしました。ベネッセのは自宅で受けたのですが、今考えると、会場受検をさせたほうがよかったかなと思います。



地域調べも志願書カードづくりも家族が一丸となって

冬休みから直前にかけてはどんなことをしましたか?

お母さま

冬休みは、勉強はもちろんですけれど、まとまった時間がとれるので、家族で話し合いながら志願書カードをつくったり、地域のことを調べたりと、普段はなかなかできないことをするように心がけました。



志願書カードづくりはどのように行ったのですか?

お母さま

私と夫、祖母、それに大学生の兄と一家全員がリビングに集まって、娘がつくった志願書カードをみんなで回し読みして、意見を言いながら、添削をした感じです。受検対策コースの付録だった志願書準備用の冊子も参考にしました。


亜妃さん

入学を希望する理由の他、小学校のときに力を入れて取り組んできたことを書く欄があり、4年生のときから入っていたミュージック・スウィング・クラブのことを書きました。下級生に教えることの難しさなどを書いたのですが、自分一人で書くよりも、家族みんなに見てもらえていいものができたと思うし、楽しかったです。



地域のことはどのように調べましたか?

お母さま

適性検査では、九段中のある千代田区のことがよく問われるのですが、千代田区外に住んでいるので、あまり知識がありませんでした。そこで、学校の説明会などに行く機会を利用して、区の図書館や資料館、名所などに行き、少しでも地域にふれるようにしました。区の歴史に関する本を借りてきて読んでもいました。


亜妃さん

お父さんと一緒に図書館で千代田区の地図のコピーをとり、はり合わせて大きな地図にして、主な施設などに印をつけて確認したりしました。江戸時代の地図も同じようにコピーをしてはり合わせ、昔と今の比較をしたりしました。



「受からなくて当たり前」の言葉が不安な気持ちを取り除いた

受検が近づいて、不安はありませんでしたか?

亜妃さん

やっぱり不安になりました。どんな問題が出るか心配で、特に作文は、自分が得意でないテーマが出たらどうしようと思って。1月に受けた模擬試験の結果もそれまでより悪くて、焦りました。受からなかったらどうしようっていう気持ちになることもあったのですけれど、お母さんから、「倍率が高いんだから受からなくても当たり前だよ」と言われて、すごく気が楽になりました。


お母さま

不安な気持ちをとりのぞくことが大切だと思い、「倍率が10倍もあるのだから、受からなくて当たり前だよ」と話したのがよかったようです。模擬試験の結果が悪かったのも、浮かれるよりもちょっと気持ちが引き締まっているほうがいいと前向きに考えていました。靖国神社が千代田区に、それも九段の近くにあるので、学校に行くたびにお参りして、おみくじをひくのが習慣になりました。これが結構当たっていたんですよ(笑)。


亜妃さん

「自ら信じる道を進めば開ける」と書いてあったりして、すごく励まされました。それから、やはり千代田区にある日枝神社で、合格はちまきを買いました。頭の活性化にはちまきがいいと聞いたので(笑)。家族や先生、友達にメッセージを書いてもらい、それを締めて勉強すると、集中できましたね。



プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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