第一志望が不合格だったときに、後悔しない進学先を考えるために保護者ができること

残念ながら第1志望が不合格になってしまい進学先を決められずに悩んでいる我が子に対して、保護者としては、見守るだけでなく、手を差し伸べてあげたくなります。
そんなときにお子さまの気持ちをそっともち上げつつ、前に進められるように誘う「問いかけ」をご紹介します。

この記事のポイント

「問いかけ」で気持ちを前に向ける

第1志望の結果が出て、不合格だった……落ち込む我が子。
後ろ向きな気持ちで進学先を決めるよりも、気持ちを切り替えて前を向いて進学してほしいものです。

しかし、落ち込んでいるときには、家族であっても、他者のアドバイスはなかなか耳に入ってきません。自分自身で気持ちの整理を付けるしかありません。
そのときに大切なのは、気付きを与える良い「問いかけ」です。お子さま自身が自分の考えを言葉にすることによって、気持ちが前向きになっていきます。
では、どのような問いかけをするのが良いのか、見ていきましょう。

お子さまががんばったプロセスを引き出す

前向きな気持ちになるためには、お子さま自身が自分のことを認め、保護者がお子さまをほめてあげることが重要です。その、認め、ほめるポイントがお子さま自身の言葉から出てくるような「問いかけ」をしましょう。
結果が残念なことになってもプロセスをほめることができます。プロセスを振り返り、お子さまに気付きを与える問いかけをしてみましょう。

「この半年で、自分でがんばったなあと思うことは何だろうね?」
「できるようになったこととか、新しく知ったこととか分かったことが増えたでしょう。どんなこと?」
「1年、2年前と比べて、考え方や生活の仕方で成長したと思うのはどういうところ?」

プロセスを認めることで、お子さまの自己肯定感を高めましょう。

もしも「何にも成長してないよ」のようなネガティブな答えが返ってきたときには、「自分ではそう思っているんだ」といったん否定せずに受け止めながら、保護者のほうから「こういうことをがんばっていたよね。それはよかったんじゃない?」とポジティブな答えがお子さま自身の口から出てくるようにもっていきましょう。

合格した大学の良いところを探す

合格した大学を改めて見て、前向きな気持ちで進学できるように良いところを具体的に挙げてみましょう。複数の大学から進学する大学を選ぶときにもこの方法は有効です。

「○○大学○○学部の良いところをできるだけたくさん挙げてみて」

すぐにたくさん出てこないようであれば、

「やりたい勉強はできる?」
「入りたいサークルはある?」
「通学はスムーズにできそう?」

など、いろいろな観点で促してみましょう。また大学のパンフレットやホームページを一緒に見直すのもよいでしょう。
YouTubeなどにアップされている紹介動画を検索して見てみるのもおすすめです。大学の公式の情報だけでなく、大学生活やサークル活動なども含め、さまざまな面を知ることができます。
お子さまと一緒に調べて、話し合ってみましょう。そして、お子さまの特性を生かせる場面を描いてみて、活躍している姿をお子さまに語ってあげましょう。

大学卒業後を想像し、描く

どこの大学を出たかということよりも、何ができるようになったのかが問われる時代です。
大学は、研究と教育を行い、人材を育成し輩出する機関ですので、どの大学も教育には一所懸命に取り組まれています。
どこに進学してもお子さま自身が自分の将来を考え、しっかり学んで成長することが大切です。

お子さまが大学卒業後、社会に出てどうなりたいかについて問いかけてみましょう。

「大学卒業後はどうしたいと考えているの?」
「どんな仕事をしたいの?」
「そうなるには、大学で何をすることが必要なの?」

もちろん、先のことなので、まだ考えが及んでいないこともあるでしょう。そのときは、あえて、子どものころの夢を振り返ってみましょう。また、第1志望を決めた動機に戻ってみるのもよいでしょう。

「小さいころは何になりたいって言っていたかな?」
「○○大学を第1志望に決めたのはどうしてだったの?」
さまざまな観点で将来のことを考えるきっかけを与えてあげましょう。もし大学院への進学を考えているのであれば、進学先の大学卒業後に第1志望だった大学の大学院にチャレンジする道もあります。
大学卒業後にどうなりたいかを問いかけることで、その大学で何をすべきかという考えが整理されていくことと思います。

まとめ & 実践 TIPS

3つの問いかけ、「がんばったプロセス」「合格した大学の良いところ探し」「大学卒業後の将来について」を実践してみると、お子さまの気持ちの変化に気付かれるのではないかと思います。

お子さまが自分自身を認め、自分の成長や能力、可能性に気付き、進学先を納得して決断できるようになるでしょう。このことは、お子さまの自己肯定感を高め、さらなるやる気につながっていきます。

プロフィール

小野浩毅

小野浩毅(おの ひろき)

ベネッセ文教総研研究員。株式会社ベネッセコーポレーションで、中学、高校で活用する教材制作、中学、高校、大学への入試情報や進路情報の提供、分析を行い、教育実践の課題解決を30年にわたり行っている。

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