実技教科も重視する校風とお子さまの興味・関心がマッチ。「ぜひ、この学校に!」と家族の気持ちがひとつになった

大好きな音楽の問題が出たことで気持ちが落ち着いた

受検直前はどんな勉強をしましたか?

お母さま

2週間くらい前から九段の過去問題に3年分取り組ませ、最後はホームページから過去の問題を打ち出し、本物に近い形にして解かせました。その頃には、対策を始めた頃とは違ってずいぶん力がついていましたから。最後の1週間は、新しい問題には手をつけず、これまでにやったものにくり返し取り組ませるようにしました。



受検前日はどのように過ごしましたか?

亜妃さん

勉強は少しだけで、好きな絵を描くなど、とにかくリラックスするようにしました。



受検当日のことを教えてください

お母さま

雪だったのですが、わが家はよくスキーに行き、雪道での車の移動も慣れていたので、夫の運転で会場に向かいました。学校近くまで行くと、車の中で、集中力が高まるからと、チョコレートを食べさせましたね。



適性検査を受けているときはどんな気持ちでしたか?

亜妃さん

会場に入ったらみんながすごく張り詰めた感じで緊張してきたので、何回も深呼吸をしました。検査1は思ったより解けず、まずいって思ったのですが、休み時間に気持ちを切り替えました。好きなキャラクターの絵を描いて、「大丈夫、合格できる!」と吹き出しを入れたりして。そうしたら、検査2は、好きな音楽や折り紙の問題だったので、「やった!」と思いました。


お母さま

試験のあと、会場から出てきてわたしの顔を見るなり、うれしそうな顔をして、「音楽の問題だったー!」って言ったんですよ(笑)。他にも娘に合った問題が多かったことを知り、縁があるのかなと思ったりもしました。



合格はどのように知ったのですか?

亜妃さん

自宅で、インターネットを通じて知りました。発表の時間にアクセスしたんですが、混んでいてなかなかつながらなくて、パソコンの調子も悪くなってしまい、30分くらいしてからもう一度、見てみました。お兄ちゃんが見てくれて、私はこわくて別の部屋にいたのですが、お母さんが大きな声を出しているのが聞こえて飛んで行ったら自分の番号があって、「やったー!」って。


お母さま

何度も番号を確かめました、まちがっているんじゃないかって。うれしかったですねえ。私も娘も涙、涙でした。



小学校の行事に前向きに取り組んだことも合格に向けた力に

今、振り返って、合格できた要因はなんだと思いますか?

お母さま

九段は実技科目も重視していて、娘に合っていると思ったことが大きな志望理由だったのですが、結局はそこに確信をもてたのがよかったのだと思います。だからピアノも水泳もずっと続けさせていました。九段以外の公立中高一貫校を受けていたら、やめさせていたかもしれません。まさか適性検査で大好きな音楽の問題が出るとは思ってもいませんでしたけれど。


亜妃さん

あとは、自分の力を信じることですね。


お母さま

それは本当にそう思います。だから、最後まで前向きにがんばれたのでしょう。それから、小学校の行事に積極的に取り組んでいたのもよかったですね。九段は内申書を重視するようですから、その評価にもつながっていたでしょうし、行事での経験そのものが、適性検査問題を解く力や、作文にもつながったと思います。



自分に合った学校だと思えれば、くじけそうになってもがんばれる

学校生活はどうですか?

亜妃さん

とっても楽しいです! 先生がとっても熱心で、何か質問をすると、すぐに丁寧に答えてくれるんですよ。


お母さま

伸びこぼし、落ちこぼしをつくらないと校長先生がおっしゃっているのですが、実際にそういう教育をしてくださっていると感じています。


亜妃さん

吹奏楽部にも入って、バリトンサックスを担当しています。人数が100人くらいいてとっても活気がありますね。練習は大変で、夏休みも練習がない日は1週間くらいしかありませんでしたが、やりがいがあります。



受検生や保護者のかたへのメッセージをお願いします。

亜妃さん

適性検査の問題は答えが1つじゃないから、こんな答えもあるんじゃないかと、いろいろ考えてみることが大切だと思います。


お母さま

やはり、その学校の校風を知って、子どもに合ったところを選ぶことが大切だと思います。進学実績を重視するところもあるし、九段のように実技教科を含めた力を育ててくれるところもある。どちらがよいということではなく、校風が自分に合っている学校なら、子どもも「行きたい!」と強く思えるし、くじけそうになってもがんばれる。入学してからも楽しく過ごせるのではないでしょうか。



プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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