「第1志望校と併願校」と学校の調査[中学受験]
私の友人の話だが、第1志望校の試験当日が大雪で、試験開始までに試験会場にたどり着けず受験できなかった。併願校はすべて合格したが、進学先をどこにするかとても迷ったそうだ。併願校も学校説明会や文化祭に参加して、教育方針・校風をしっかり調査したはずだったが、結局は偏差値の最も高い学校を選んでしまったそうだ。
これは、友人が最もしたくなかった志望校選定方法であった。あまりにも第1志望ばかりに目が行って、調査をしたものの併願校には気持ちが入っていなかったようだ。
「在籍者」の保護者アンケートでは約50%の保護者が「入学前に予想した教育方針・校風は入学後と違っていた」と答えている現実がある。第1志望校に進学した場合と併願校に進学した場合では、どれだけの違いがあるだろうか?
第1志望校に進学した場合は、教育方針では約40%・校風では約45%の保護者が入学前の予想とは違っていると答えており、併願校に進学した場合は、教育方針では約70%・校風では約60%の保護者が入学前の予想とは違っていると答えた。
併願校に進学した場合のほうが落差が大きいのは、第1志望校ほど調査をしていなかったのが原因であろう。それにしても第1志望校に進学した場合でも、半数近くの保護者が入学前の予想と教育方針・校風が違っていたというのは大きい。
また、教育方針の予想と現実に違いがあったと答えた割合では、第1志望校進学者(40%)と併願校進学者(70%)に約30%の大きな違いがあるが、校風では約15%(第1志望校45%、併願校60%)と、それほど大きな違いはない、という見方もできる。なぜこれほど教育方針の印象に大きな差が出るのだろうか? 併願校の教育方針だけがわかりにくいとは考えられない。やはり、併願校をあまり調査していなかったのではないか。
受験勉強の目標として第1志望校を設定する必要はあるが、第1志望校に愛着を持ちすぎて併願校を軽視しすぎてはいないか? 併願校をあまり調査していないので、愛着が持てないということも考えられる。よく調査すれば学校の魅力はさまざまで、甲乙はつけがたいはずだ。
志望校を一つにする必要はないのではないか? 第1志望だけに固執すると、特に第1志望が受験生には手が届きそうもないくらい偏差値が高い場合は、ストレスで勉強に手がつかなくなることもある。愛着が持てる学校がいくつもあって「全部合格したらどうしよう」というくらいであれば、第1志望校と併願校を分けて考えなくてもよくなる。
志望校の中で最も合格するのが難しい学校を目標志望校として、他にも2、3の志望校(併願校)があれば、どの学校に合格しても子どもは志望校に合格したと思えるので、中学校進学後に在籍校の満足度は高くなるはずだ。
やはり、併願校についても第1志望校と同じくらい時間と労力をかけて調査し、第1志望校と遜色(そんしょく)のない併願校を探すことが重要だ。
これは、友人が最もしたくなかった志望校選定方法であった。あまりにも第1志望ばかりに目が行って、調査をしたものの併願校には気持ちが入っていなかったようだ。
「在籍者」の保護者アンケートでは約50%の保護者が「入学前に予想した教育方針・校風は入学後と違っていた」と答えている現実がある。第1志望校に進学した場合と併願校に進学した場合では、どれだけの違いがあるだろうか?
第1志望校に進学した場合は、教育方針では約40%・校風では約45%の保護者が入学前の予想とは違っていると答えており、併願校に進学した場合は、教育方針では約70%・校風では約60%の保護者が入学前の予想とは違っていると答えた。
併願校に進学した場合のほうが落差が大きいのは、第1志望校ほど調査をしていなかったのが原因であろう。それにしても第1志望校に進学した場合でも、半数近くの保護者が入学前の予想と教育方針・校風が違っていたというのは大きい。
また、教育方針の予想と現実に違いがあったと答えた割合では、第1志望校進学者(40%)と併願校進学者(70%)に約30%の大きな違いがあるが、校風では約15%(第1志望校45%、併願校60%)と、それほど大きな違いはない、という見方もできる。なぜこれほど教育方針の印象に大きな差が出るのだろうか? 併願校の教育方針だけがわかりにくいとは考えられない。やはり、併願校をあまり調査していなかったのではないか。
受験勉強の目標として第1志望校を設定する必要はあるが、第1志望校に愛着を持ちすぎて併願校を軽視しすぎてはいないか? 併願校をあまり調査していないので、愛着が持てないということも考えられる。よく調査すれば学校の魅力はさまざまで、甲乙はつけがたいはずだ。
志望校を一つにする必要はないのではないか? 第1志望だけに固執すると、特に第1志望が受験生には手が届きそうもないくらい偏差値が高い場合は、ストレスで勉強に手がつかなくなることもある。愛着が持てる学校がいくつもあって「全部合格したらどうしよう」というくらいであれば、第1志望校と併願校を分けて考えなくてもよくなる。
志望校の中で最も合格するのが難しい学校を目標志望校として、他にも2、3の志望校(併願校)があれば、どの学校に合格しても子どもは志望校に合格したと思えるので、中学校進学後に在籍校の満足度は高くなるはずだ。
やはり、併願校についても第1志望校と同じくらい時間と労力をかけて調査し、第1志望校と遜色(そんしょく)のない併願校を探すことが重要だ。