「合同相談会」の上手な活かし方 第2回 会場ではどう行動するか(1)[高校合格言コラム]
会場ではどう行動するか(1)
前回は、「合同相談会」の概要についてお話ししました。今回は、実際に合同相談会でどうすればよいのかについてお伝えします。
●ブースを訪ねる学校を書き出す
参加するにあたっては、事前に以下の準備をしておきたいものです。
・公立高校の普通科については、学区がある道府県もあるので、居住地の学区の校名を前回お話しした「受験ノート」に書き出します。
・私立高校については、お子さまに該当する学校(男の子なら男子校と共学校、女の子なら女子校と共学校)のピックアップが終わったら、「受験案内」の学校のページを開いてみます。ひと通り読んで、ちょっとでもよさそうだなと思った校名は書き出しておきましょう。
・「受験案内」にはMAPと同時に偏差値表も付いていますから、校名のあとに偏差値も記載しておくとのちのち便利です。今後模擬試験を受けるごとに、お子さまの学力が上がった場合、あるいは残念ながら思わしくない場合にも、受験校として見合わない学校は除外してゆけばよいのです。
・「合同相談会」でブースを訪ねることにした学校については、ホームページも見ておきましょう。ホームページを見てさらに知りたくなったこと、ホームページではわからなかったこと、聞きたいことをノートに書き出しておきましょう。
●会場に着いたら
いきなり漫然と歩き回る人が多いのですが、それは時間のむだです。大きな「合同相談会」の場合は、会場の入り口に学校の配置図が掲示されているので、まずそこに行きましょう。男子校・女子校・共学校ごとにゾーンがあったり、アイウエオ順だったり……いろいろですが、訪ねる学校の位置を確認し、どう回るのが効率的か、そこで作戦を考えます。
●ブースでのやりとり
ブースに赴いたら、まず次のことを話すといいでしょう。
1 その学校について話を聞くのは初めてか、前に聞いたことがあるのか……初めてなら全体的な話をしてくれますし、前に聞いたことがあるならこちらの質問に答えてくれます。
2 カリキュラムのこと、入試のこと、進路のこと、生活指導のこと……といったように、今回聞きたいことがはっきりしているなら、「○○についてお聞きしたいのですが」と冒頭に話せば、そのテーマについて詳しく説明してくれます。
3 その会場で何校も回る予定があり、1校に時間を取れないなら、最初にそのことを断れば手短に説明してもらえます。
こちらがこうした条件を出さなければ、だいたい学校の先生は熱弁をふるいますから、ただ聞いているだけになりがちです。とくに知りたいこと、関心のあることがあるなら、先にお話ししたほうがいいでしょう。質問は、その学校のことでなくてもかまいません。その学校が付属校なら「付属校のいいところはどんなところですか?」、女子校なら「女子だけで過ごす意義はどこにあるのでしょう?」といった一般的なことを聞いてもいいのです。
学校に関する質問について、私が各校の先生に尋ねたところでは、
・中高一貫校の場合に、大学合格者数のうち高入生の割合(人数)
・学校のパンフレットに出ている学納金以外にかかる費用
・部活の活動日数
・昼食について(給食の有無、食堂の有無など)
などが各校に共通して多い、ということでした。
次回は引き続き、合同相談会での動き方についてお話しします。