幼児期から英語を学ぶメリットは?

グローバル化が進む将来、英語を使う機会は、今より間違いなく増えていくでしょう。「わが子にしっかりとした英語力を身につけてほしい」と願う保護者のかたは、就学前のお子さまの英語学習について、どんなことを知っておけばいいのでしょうか。
『Worldwide Kids』・『ベネッセこども英語教室』などを展開する、株式会社ベネッセコーポレーション 英語商品開発部 教室LP開発課長の小池晴子氏にお話をうかがいました。


最初のステップは「聞く」こと

 幼児期には文字よりもまずは「たくさんの英語を聞く」ということが大切です。

 

個人差は当然ありますが、おおむね0〜3、4歳ぐらいまでの幼児は「聞こえたまま、まねをする」ことがとても得意です。ですから、英語の意味や単語ごとの区切りなどに気をとらわれず、英語を英語のまま聞いて、聞こえたままを口に出してみるのが、英語学習の最初のステップです。

 

小さいうちから英語の音にたくさん親しんでいくことで、日本語には存在しない音を聞き取る力が身につきやすくなります。また、聞こえた英語をそのまままねることで、英語の発音に適した口や舌の筋肉の動かし方も、より身につきやすいといえるでしょう。

 

 

文字を知らない幼児だからこそ、できること

 私たち大人は「文字」というものを持っているので、聞く言葉、話す言葉をどうしても頭の中で文字化してしまいます。たとえば“I like dogs.”という言葉も、すでに文字を獲得した大人は「アイ ライク ドッグス」と、1単語ずつ、1音節ずつに分解して、近い日本語の音に置き換えて認識しようとしてしまいがちですね。しかしまだ文字を持たない幼児は、そうではありません。“I like dogs.”を、かたまりとして聞いて、そのかたまりのまま、聞こえた音をまねることができるのです。

 

もちろん幼児は、発達段階的に日本語もまさしく習得する途中にあります。日本語か英語かという身構えもまったくなく、楽しい遊びの中で、耳で聞いた言葉をまねすることができます。だから英語を英語のまま聞き取って、英語らしい音で口に出すことができる。このように、英語らしい音で発音する力は、幼児期から英語を学び始めたお子さまが身につけやすい能力だといえるでしょう。

 

 

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