まずは「1日5分」でもOK!忙しくなる中学生ならではの勉強法とは?
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中学生になると、部活が始まったり学習内容が難しくなったり……と、小学生のころとは異なることがたくさんあるため、入学当初は親子共々不安になることが多いのではないでしょうか。
「忙しくて勉強する時間が取れない」「部活との両立が大変」という相談が、例年多く寄せられます。
「全然勉強していないけれど大丈夫かしら」「小学校のころは家でもしっかり勉強していたのに」と心配になってしまいますよね。
限られた時間の中でどのようなことに気を付けたらよいか、今回は中学校入学後の勉強の進め方のポイントをご紹介します。
(勉強法アドバイザー 平野りえこ)
この記事のポイント
時間の使い方がカギに!
勉強の基本は、なんといっても学校の授業です。
まずは授業にしっかり集中しましょう。
そして、勉強は時間の長さよりも質が大切。
短い時間でも集中して取り組むこと、その積み重ねが大きな力になります。
「20時になったら勉強開始!」というように、毎日同じ時間に勉強をはじめると、習慣付けがしやすくておすすめです。
まずは「1日5分」という短い時間でも大丈夫。
「何をしたらいいかわからない」という場合は、教科書の音読や計算練習、英単語や漢字の暗記など、取り組みやすいものからはじめてみてください。
「自分で進んで勉強に取り組めた!」という経験の積み重ねが、自信と勉強のやる気につながり、自然と机に向かう時間が長くなってくると思います。
また、自分に必要な勉強を選んで取り組むということも重要ポイント。
学校のワークなどに追加して問題集などに取り組む場合、全部完ぺきに解かなくても大丈夫です。
勉強は「わからない」を「わかる」に変えることが大切。
「ニガテなところ」「授業で難しく感じたところ」にしぼって取り組むことで、短時間の学習でも効率よく力を伸ばすことができます。
「勉強時間が短い」「教材が使いきれていない」ということは、気にしすぎなくても大丈夫! お子さま自身が試行錯誤し、自分に合った勉強法が見つけられるまで見守ってあげてください。
内申点を大切に!
高校受験の時に大切なのが「内申点」。
都道府県によって違いがありますが、中1の成績から受験に関わってくる場合があります。
トクイ・ニガテに左右されず、どの教科もバランスよく勉強していくことが大切です。
実技教科についても「入試で出題されないからいいや」という気持ちではなく、きちんと真面目に取り組みましょう。
ポイントは
・授業にきちんと参加すること(授業態度・発言)
・提出物の期限を必ず守ること
定期テスト後にワークを提出することが多いので、あわてずにすむよう普段からワークに少しずつ取り組んでおくことがおすすめ。
定期テストの問題はワークの内容から出題される可能性もあります。
テスト期間になったら、まずは出題範囲のワークを終わらせることを目標にしましょう。
ワークに取り組むこと=定期テスト対策、と考えてOKです。
春休み中に小学校の総復習を!
中学校の学習は、小学校で習った内容が土台になります。
とくに算数はつまずいている部分が残っていると「中学校の数学の授業がわからない」という状態になる可能性が……。
春休みのうちに小学校で習った内容の復習に取り組んでおくと安心です。
教科書やドリルにのっている問題の解き直し、今までのテストの見直しなどを進めてみてください。
教科書を音読するだけでも、立派な復習になりますよ。
まとめ & 実践 TIPS
入学してすぐは、生活が変わり、登下校だけでも疲れてしまうと思います。
まずは中学校生活に慣れることが最優先で大丈夫です。
慣れてきたら、少しずつお子さまに合ったリズムを整えていきましょう。
家庭学習は「短時間で集中」を目標に、無理なく進めていければOKです。
いろいろと心配でついつい口を出したくなってしまいますが、「見守る」ということも、お子さまの成長に関わる大切な時間になります。
お子さまの力を信じつつ、必要な時には優しく声をかけてあげてください。
平野りえこ
アドバイザー歴9年。
小学校教師の経験をいかしたいと思いアドバイザーに。子どもたちがどんな気持ちで相談しているかを考え、少しでも背中を押してあげられる回答を届けることを心がけている。
座右の銘:温故知新
趣味:読書・ミュージックビデオ鑑賞・読書
高校生と中学生の2男1女の母
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