高校生がなりたい職業ランキング 一挙公開!【2021年度版】

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社会が変われば、職業も変わる!? 「ユーチューバー」が憧れの職業にランクインして世間を騒がせたのはつい最近のことでした。いつの時代も、子どもたちが「なりたい職業」は社会に合わせて変化しています。ICT技術の発展やAIの出現、そして、新型コロナウイルスの感染拡大……。これらの出来事は、子どもたちが思い描く未来にどんな変化をもたらしたのでしょうか。今回は、高校生がなりたい職業を調査しました。気になるランキングTOP10は最後の章で発表します!

この記事のポイント

高校生は、意外と現実志向だった!?

ランキング第1位は「看護師」!

上位にランクインしたのは、「看護師」「保育士」「地方公務員」など。高校生は意外に堅実志向でした。自分ができること、向いていることなど、高校生ともなると将来のイメージをしっかりと見据えているのでしょうか? 「スポーツ選手」や「芸能人」が上位に入りそうな中学生までと比べると、ぐっと現実的な目線から職業を意識し始めている様子です。また、「薬剤師」や「管理栄養士・栄養士」といった専門性のある職種も多くランクイン。

好きなことを仕事にしたい気持ちも強い

一方で、「歌手・ミュージシャン」「ゲームクリエイター」といった、クリエイティブ・表現系の職業もランクインしていました。自分の好きなことを突き詰めたい、一生の仕事にしたいと思う高校生も大勢いるようですね。

今回上位にランクインした職業を含め、新型コロナウイルス感染拡大により、影響を受けている職業は少なくありません。大変な現場で仕事に励み、社会を支えている大人たちの姿をみて、高校生たちは真剣に自分の将来を思い描いていることでしょう。

未来を夢みる高校生には、どんな可能性でも形にできる力があるはず。興味や関心を自分らしく、とことん追求する高校生を、保護者としても全力で応援していきたいですね!

続いて、高校生が関心を寄せている職業を、ランクインした中からいくつかピックアップしてご紹介します。編集部が注目したのは、以下の職業です。

第3位のプログラマーに注目!

プログラマーをめざしている高校生の声

・小さい頃からパソコンが好きで、好きな分野で働きたいと思ったからです。また、今後さまざまな職業がAIに置き換わっていくなかで、プログラマーは有利に働いていけるように思いました。

・ゲームや、インターネットなどの仕組みを知りたくなり調べたとき、プログラミングが世の中の役に立っていることを知ったことから興味を持ちました。

プログラマーってどんな仕事?

コンピュータのシステム開発関連の仕事には、大きく分けてシステムエンジニアとプログラマーがあります。プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムに従ってプログラムを作成する専門家です。

近年、コンピュータはますます社会に浸透。それに伴い、システム開発の中核を担うプログラマーのニーズはいっそう高まっています。ITの進歩はどんどん加速しており、これからも次々と新しく高度な技術が生まれていくでしょう。

プログラマーとして将来成功したいのであれば、新しい技術や情報に対して敏感で、どん欲に勉強し続けることが求められます。
プログラマーになるには、大学や専門学校で学び、企業に入社、一定期間研修を受けて、プログラマーとして配属されるのが一般的なコースです。

第5位の保育士に注目!

保育士をめざしている高校生の声

・小さい頃から年下の子をお世話するのが好きで、中学生の頃に職業体験で保育園に体験に行き、なりたい気持ちが強くなりました。また、今まで日本の社会についての学習を進めていくうちに幼児教育の大切さを知り、自分も保育職に就くことでこれからの社会に貢献していきたいと思ったからです。

・自分が小さい時の受けもちの先生に憧れたからです。AI化が進む中でも、保育士には人間ならではの温かさが必要とされる魅力的な仕事だと思いました。

保育士ってどんな仕事?

赤ちゃんのオムツを替えたり、子どもと遊んだり……。そういった乳幼児のお世話だけが保育士の仕事ではありません。子ども一人ひとりの自立を促し、社会性を育み、年齢に応じた心身の発達をサポートするのも大切な役目です。

また、共働き世帯が増えたこともあり、保育所の需要も増加傾向にあります。それに加え、求められるニーズも多様化。「夜間・休日も預けることができる」「幼稚園と連携している」「英語に力を入れている」「おけいこもできる」など、保育内容も多様化してきています。

保育士をめざすなら、その動きに対応できるよう、広い視野をもって学び、自分のスキルを高めていくと良いでしょう。
保育士になるには、保育士養成課程のある大学へ進学するなどの方法があります。

第10位のゲームクリエイターに注目!

ゲームクリエイターをめざしている高校生の声

・病弱で喘息持ちな自分も健康に自由に世界を旅することができるのはゲームの中でした。だから私のようなあまり外で遊ぶことができない子にも、自分が制作したゲームを通じて希望を持たせてあげたいという夢があります。

・ゲームがすごく好きだけど、もっとこうだったらいいのにと思うことがあって、いっそのこと自分が作りたいと思ったからです。

ゲームクリエイターってどんな仕事?

スマホゲームアプリ「ポケモンGO」が大ヒットして社会現象となったり、コンピュータゲームを使ったスポーツ競技「eスポーツ」が注目されたり……。活気づくゲーム業界で働きたいと思う高校生はやはり多いようですね。

ゲーム業界にはさまざまな職種があり、作品の制作にはたくさんの人が関わっています。例えば、企画を考え業務を管理するプロデューサーやディレクター、プランナー。開発・制作を担当するグラフィックデザイナーやプログラマー、シナリオライター。音楽担当者などの技術職。これらをひっくるめて「ゲームクリエイター」と呼びます。

ゲームクリエイターになるには、専門学校や大学で学ぶのが王道ですが、中には独学で作品をつくり採用されるケースもあります。技術だけでなく、クリエイターに必要な感性を日々磨く努力も大切です。

高校生 なりたい職業ランキング

第1位 看護師
第2位 地方公務員
第3位 プログラマー
第3位 システムエンジニア
第5位 保育士
第6位 薬剤師
第7位 管理栄養士・栄養士
第8位 心理カウンセラー
第9位 高校教諭
第10位 歌手、ミュージシャン
第10位 ゲームクリエイター

まとめ & 実践 TIPS

高校生のなりたい職業ランキング、第1位は看護師でした。続く2位は地方公務員。3位以降も、プログラマー、システムエンジニア、保育士、薬剤師など、堅実で専門性のある職業が多い結果となりました。高校生ともなると、ぐっと現実的な目線から職業を意識しているようですね。一方で、「歌手・ミュージシャン」「ゲームクリエイター」など、表現・クリエイティブ系の職業もランクイン。「好きなことを突きつめたい」と考える高校生も大勢いる様子です。

高校生には、自分らしさを大切に、興味・関心をとことん広げてほしいもの。職業について、さらに詳しく幅広く知りたい場合は、以下のリンクをぜひご活用ください!

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https://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/job/?utm_source=kj&utm_medium=banner&utm_campaign=manabi

※2020年12月に実施した高校生対象のアンケート結果より
【調査方法】Webアンケート
【調査期間】2020年12月25日~12月27日
【対象人数】515名

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