小学1年生、初めての夏休み! 学習はどうしたらいい?【第3回】自由研究、何をすればいい?

小1生にとって初めての夏休み、いかがお過ごしでしょうか。お盆を過ぎたころに気になるのが、自由研究です。お子さまのやりたいことがはっきりしていればよいのですが、何に取り組めばよいのか頭を悩ませている保護者のかたもいるでしょう。
そこで、第3回は、自由研究についてです。第1回、第2回に引き続き、自校でのご指導に加え他校での研修講師経験も豊富で、ご自身も小学生の保護者でいらっしゃる先生お2人に聞きました!

この記事のポイント

お話を伺ったかた
二川佳祐先生 東京都公立小学校主任教諭。教職14年目。小2、小5の父。
乾倫子先生 大阪府公立小学校指導教諭。教職18年目。年長、小2の母。

質は気にしなくてOK。好きなことに夢中になろう

——自由研究は、保護者世代には定番の夏休みの宿題でしたが、今では任意という学校もあるようですね。

二川 そうですね。小1生の担任をしていた時には、自由研究はまさしく自由にしていました。

 うちの学校でも、「やりたい人のみでいいからね」と伝えました。

——子どもには自由研究にどのように取り組んでほしいと思っていますか。

 立派な研究や工作をする必要はなく、子どもが自分の好きなことが何かに気付いて、それをやったら楽しい! たくさんできる! と夢中になれれば、それがいちばんです。
普段は学校や習い事があって、子どもも毎日いっぱいいっぱいです。時間のたっぷりある夏休みに、自分の好きにとことん向き合ってほしいです。

二川 親の立場からすると悩みのタネかもしれませんが、お子さまの成長の機会としてうまく使ってもらえたらと思います。学校の宿題であれば、子どもに「何をする?」と言いやすいですよね。
そこで、お子さまと話しながら、夢中になれることを見つけていくという感じです。出来栄えやクオリティーは気にせずに、好きを突き詰める夏なるといいですね。

何だろう? 好奇心からチャレンジしてみよう

——これはスゴい! と思った自由研究はありますか。

二川 今でもよく覚えているのは、小4生を担任した時に、子どもが作ってきた巨大バズーカです。私の身長よりも長くて、全長が180センチもあって、それだけでもうびっくり。ボディの色にはラメも入って、丁寧に塗られていました。よく見ると、ラップの芯などが使われていて、材料は家庭にあるものでした。

 それはインパクトがありますね!

二川 子どもは見せたくてしょうがないという顔で持ってきました。それこそが、自由研究に期待することです。

——大人は研究っぽいものを求めがちですが、好きを伝えたくて、形にしていれば、何でもいいのですね。

二川 最近では、動画やLINEスタンプを作成するお子さまもいます。私の子どもは、コーラにメントスを入れると泡が吹き出る動画に驚いて、自分でもやっていました。お小遣いでコーラとメントスを買ってきて、なぜ泡が出るのか調べて。それも立派な自由研究だと思います。好奇心でやってみるというのはいいですよね。

 なるほど。うちの子どもは、から揚げが好きなので、それをテーマに自由研究をするとしたら、コンビニやから揚げ店の食べ比べになるかな。私は料理が苦手なので(笑)。

——2学期には廊下に自由研究が展示されて、「自由研究はこういうもの」というイメージを持ってしまいがちですが、そうした先入観なしに、子どもの好きを大切にすることが大事なのですね。

 外部のコンクールに参加するならば別ですが、自由研究は優劣をつけるものではありません。「Aさんはここをがんばったね、Bさんはここが素敵」と、一人ひとりのよさを見取ってほめることを小1生から大切にしています。

お子さまとの対話から「好き」を引き出してみて

——お子さまが好きなことを見つけられるよう、保護者はどんなサポートをすればよいでしょうか。

 私の場合、五感でそれぞれ好きなものを聞いています。目で見て好きなもの、好きな匂い、好きな音、口に入れて、触れて好きなものは何? といった具合です。そこから糸口がつかめるのではないでしょうか。
また、小1生は経験が少ないですから、興味の幅を広げてあげることも大切にしたいですね。保護者が好きなことにお子さまを誘って、一緒にやってみるとか。

二川 保護者自身が好きなことに打ち込んでいる姿を見せることは、素敵ですね。親が夢中になる姿が憧れとなって、お子さまにも好きなものが自然と出てくるのではないでしょうか。

 その時のポイントは、子どもを楽しませようとせず、まず自分が楽しむこと。楽しませようとすると、子どもは押し付けに感じて、かえって嫌になってしまいますから。

——好きなものをどうのように自由研究のネタにすればよいのかわからない場合は?

 たとえば、卵を題材にした時に、卵をどうしたいか聞いてみて、お子さまから「焼きたい」「半熟」とアイデアが出た時に、「これもあるよね」と、子どものアイデアと親のアイデアを混ぜておきます。それらの中から子どもが選ぶようにすると、アイデアの幅が広がりつつ、子どもが自分で決めたので、自由研究が自分事になります。

二川 好奇心を選択肢にしてあげることが、保護者の役目です。ただし、保護者のアイデアは例示にとどめて、あくまでも子どもが選択肢を挙げて、そこから自分で決めたようにリードするのが、子どもの主体性を引き出すポイントになると思います。

——自由研究のヒントが見つかるウェブサイトもありますよね。ベネッセの「自由研究解決ガイド」もたくさんのかたに利用されています。

 市販のキットや工作教室も豊富にあるので、お子さまに特にやりたいことがなく、でも学校に提出しなければならない場合には、それらを利用すればいいと思います。

二川 そうそう。自由研究は無理矢理やるものではないですから。

——親としての思いを押し付けずに、子どもファーストで取り組むことが大切ですね。

https://benesse.jp/jiyukenkyu/

夏休みの自由研究 ここがポイント

  • ・自由研究は優劣をつけるものではない。質よりも、子どもが夢中になることが大切。
  • ・保護者のアドバイスはあくまでも例示。お子さま自身が決めるように。
  • ・無理矢理やるくらいなら、市販のキットやウェブサイトも利用して。

プロフィール

ベネッセ教育総合研究所

株式会社ベネッセコーポレーションの教育、調査、研究機関です。子ども、保護者、先生、学校などを対象に、教育に関連する調査、研究を行い、その研究成果や調査報告書、各種データを無償で公開しています。

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