1年生の初めての宿題、どう軌道に乗せていく?
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初めての小学校生活にも徐々に慣れてきて、宿題も出るようになった頃でしょうか。学校から帰ってきたら、子供も疲れているのでゆっくりしたいですよね。でも、ダラダラ過ごしていたら、あっという間に夜になってしまい眠くなってしまった‥「あっ、宿題がまだ終わっていない!」「さあ大変!」このようなことにはなりたくないですよね。では、宿題がスムーズにできるように軌道にのせていくには、どうすればよいのでしょうか。そこで、次のことをご提案したいと思います。
(赤ペン先生 吉田)
宿題が簡単で少ないうちに習慣化する
・宿題を始める時間を決める
宿題が本格的になる前のほうが、取り組むハードルも低いので、今のうちにお子さまと話し合って、いちばん集中できる時間帯を選んで決めることをおすすめします。
宿題をするタイミングは、「学校から帰ってすぐ」「夕食の前」「お風呂に入る前」などいろいろあると思いますが、「おやつを食べたら始める」「遊びに行く前に宿題をすませる」などのように、「約束事を作って守る」ようにすると習慣化しやすいようです。
・取り組みやすい環境をつくる
まず、お子さまが宿題をするときの場所を決めましょう。
そして、取り組むときは集中できるように、お子さまの気が散る原因となるようなものは目に入らないところに置き、机の上には、必要な勉強道具だけを出すようにします。「同じタイミング・同じ場所で宿題をする」ことが習慣化につながります。
宿題を嫌いにならないようにする
・やることを前提とした声かけできっかけをつくる
お子さまが、決めた時間になっても宿題をする気配がないときもあると思います。
何かに夢中になって忘れているのかもしれません。または、「やらなければいけないけれど、やりたくないなあ」と心の中で葛藤しているのかもしれません。
そんなとき、いきなり「宿題はやったの?」「宿題をやりなさい!」などと言われるとお子さまのやる気の芽を摘んでしまうことにもなりかねません。「一緒にやろうか」「今日は何からやる?」などと、「親が言いたいこと」ではなく「どのように言えば子供がやる気になるか」を考えて声かけをすると、お子さまは気持ちよく宿題を始められるようになると思います。
・アドバイスをするときはほめながら
お子さまがせっかく宿題をやり始めたのに、いろいろ細かいことを言われたらやる気を失ってしまう場合もあります。かといって親としては、間違いや乱雑な字を見過ごすわけにもいきません。
そんなときは、「この字はとてもきれいに書けているから、こっちの字もきれいに書けるはずだよ。」「ここは、おしいな。○○ならできるはずだよ。」などと、ほめながらアドバイスをすると否定的なニュアンスにはなりません。「宿題=叱られる」というイメージをもってしまっては、宿題をすることを嫌がるようになってしまいます。勉強はまだ始まったばかりです。初めから完璧を求めないで、大目にみてあげてください。
また、おうちのかたが宿題の丸つけをする場合は、できたところを大きな花丸で認めるなど、「楽しい・嬉しい」と思えるようなシチュエーション作りをしてたくさんほめてあげると、お子さまも乗ってきて、積極的に宿題に取り組むようになるのではないでしょうか。
・子供が「決めた時間に宿題をしてよかった」と思えるようにする
「宿題をやらない→叱られる→ますますやりたくなくなる→親のイライラ→親子のバトル→もう、宿題なんか嫌だ!」という負の連鎖になってしまうと悲しいですね。
逆に、「決めた時間に宿題をする→ほめられる→嬉しい・達成感→すっきり遊べる→宿題を先にすませてよかった→次もやろう!」というよいサイクルができあがれば占めたものです。
実際に、時間通りに宿題ができたタイミングで「時間通りにできてえらいよ!先に宿題をすませたからたっぷり遊べるね。」などと声かけをすると、「宿題は決めた時間にやっておくほうが得策」と実感でき、「先にやっておこう」という行動につながっていきます。
まとめ & 実践 TIPS
宿題は大人からするとやって当然のことだと思いがちですが、子供にとっては大変なことです。ついこの前まで、幼稚園だったお子さまです。たとえうまくいかない日があっても、「できなくて当たり前!」と大らかに構えると、おうちのかたの気持ちも和らぐのではないでしょうか。小学校生活は始まったばかりです。焦らず、ゆったり、うんとほめながらお子さまと接してみてください。子供は自然に動いていくものです。
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