自由研究のテーマはどうやって決める?早めのテーマ選びで充実した夏休みにしよう
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自由研究のテーマ決めは、なかなか難しいですよね。「何に興味があるのか、わからなくて……」というご意見もあれば、「動画サイトばかり見ていて興味がなさそう」というお悩みもあるかと思います。そこで今回は、そんなお子さまでも意欲的に取り組めるような、自由研究のテーマ選びの方法をご紹介します。早めにテーマ選びをし、早めに取り掛かることで、より充実した自由研究になるはずです。
【テーマ設定方法①】子どもの興味を見つけてテーマを絞り込む
自由研究は、ただ与えられたテーマよりも自分で見つけたテーマの方が、やる気も出ますしためにもなります。そこでまずは、お子さまにいろいろなものを見せ、体験させて、何に興味を示すのかを探りましょう。
できればお子さまに実際に体験してもらうのがよいですが、なかなか外に出ることが難しい場合もあると思います。その際に効果的なことは、
・新聞(小学生向けの新聞でも可)
・お子さま向けのニュース雑誌、科学雑誌
・インターネットの記事やテレビなどの動画
などで疑似体験をさせてあげることです。「興味がない」と言われる場合も、「ありか、なしか」の二択や消去法などで絞り込んでいけば、興味を見つけていくことができます。
興味のあるものをはっきりさせたいお子さまにおすすめの方法
自由研究の動画を一緒に見るのもよいかもしれません。大切なことは、お子さまだけに見せるのではなく、保護者のかたも興味を持ちながら一緒に見ることです。
そのなかで興味を示したものを実践して、なぜ興味を持ったのかを考え、実際にやるときに工夫したことや苦労したことをまとめていけば、また次の興味につながっていきます。以下のサイトを参考に、自由研究のテーマを考えてみてください。
夏休みの自由研究 カンタン解決策特集!
https://benesse.jp/jiyukenkyu/
- お子さまにいろいろなものを見せる
- 新聞やインターネットで疑似体験させる
【テーマ設定方法①のために……】保護者が幅広い事柄に興味を持つ
お子さまの興味を見つけるときに大切にしてほしいのは、保護者のかたもいろいろなことに興味を持つということです。たとえば、勉強嫌いなお子さまに勉強をさせているそばで、保護者のかたがテレビを見ていたら、お子さまはどう思うでしょう? きっと「なんで自分ばっかり……」とやる気も低下してしまいますよね。
さらに、「子どもは親の背中を見て育つ」というように、保護者のかたの「言うこと」を聞くのではなく、「やること」を真似します。ですから、保護者のかたが興味を持って楽しそうにしていることには、お子さまも興味を持ち始めるのです。
- まずは保護者がいろいろなことに興味を持つ
- お子さまは保護者の「やること」をまねする
【テーマ設定方法②】今ある子どもの興味からテーマを選ぶ
お子さまの興味がはっきりしている場合は、その興味からテーマを見つける方法もあります。たとえば、野球に興味のあるお子さまと話をしているときに、「硬球と軟球では、どっちの方が飛ぶんだろう?」と話を広げてあげると、ボールの飛距離の実験に興味を示すかもしれません。
また、動画が好きなお子さまには、「どんな動画が人気なんだろう?」「どんな工夫をしているんだろう?」と疑問を投げかけてみましょう。そうすると、動画のテーマ設定や動画の効果を調べることに興味を持ったり、動画の撮影や編集に興味を示したりするかもしれません。実際に動画をつくることもやってみようとするかもしれませんね。
(テーマ例1)野球選手になりたいお子さまの場合
先ほどもお伝えしたようなボールの飛距離の実験の他にも、「野球選手に関連する職業を調べて自分なりにまとめてみる」などがあります。他のことに興味が持てる可能性もあるでしょう。また、自分で読んで調べてまとめることができるため、文章を読み書きする練習にもなります。
(テーマ例2)動画サイトが好きなお子さまの場合
実際に何かテーマを決めて動画を撮って、簡単に編集します。たとえば、今読んでいる漫画のレビュー動画でもよいですし、毎日の日記を動画にするのもよいでしょう。最初は動画の編集は難しいと思いますので、保護者のかたも一緒に調べながらやってみてください。いろんな人に見せて、アドバイスや意見をもらって、よりよい動画をつくる過程をまとめてみましょう。
- お子さまが興味のある話を広げてあげる
- お子さまが興味あるものに疑問を投げかけてみる
【テーマ設定方法②のために……】子どもの興味を保護者が広げてあげる
学習や今後の進路につながるような興味を無理やり持たせようとしても、お子さまの興味にうまくつながっていかないことが多いです。保護者のかたがお子さまの興味に関心を向け、それに関連する疑問を投げかけていくことで、お子さまの興味や考え方を一緒に広げていきましょう。
- 保護者がお子さまの興味に関心を持つ
- 関連するニュースや疑問を投げかける
- 保護者が考え方を広げてあげる
- 保護者も一緒に考えてあげようとする
【テーマ設定方法③】世の中で注目されている事柄からテーマを選ぶ
世の中で注目されていること、問題視されていることなどを、自由研究のテーマにしてみるという方法もあります。そこでおすすめなのが「SDGs」です。学校で学習していることもあり、子どもたちにとってはなじみのあるテーマだと思います。
SDGsとは、「誰一人取り残さない持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標」のことです。貧困、ジェンダー、エネルギー、平和など、全部で17個の目標がかかげられています。そのどれもが「みんなが幸せに暮らせる世界をつくるため」のもの。そのためには、一人ひとりができることを考え、行動していくことが大切になってきます。
身近なことに目を向け、調べ、経験できる自由研究は、SDGsについて考えるよいチャンスです。具体的にどんなテーマがあるのかご紹介しますから、ぜひ参考にしてみてください。
自由研究をきっかけに親子で一緒にSDGsを考えてみよう
SDGs達成のためには、すべての人が考えて行動していかなければなりません。自由研究をきっかけに、保護者のかたもSDGsについて考えてみましょう。子どもの純粋な疑問や考え方に、ハッとさせられることもたくさんあるはずです。子どもたちの未来や世界のためにできることも、何か見つかるかもしれません。今年の自由研究は、大人も一緒に考える自由研究に。以下のサイトも参考にしてみてください。
未来と向き合う夏にしようSDGs×自由研究
https://benesse.jp/jiyukenkyu/sdgs/
まとめ & 実践 TIPS
自由研究は、理科の実験や観察に限ったものではありません。知らないことを調べて、考えて、まとめることが自由研究です。だからこそ、お子さまの興味を見つけて、深めていく機会にできるのではないでしょうか。
また、今回の自由研究のテーマ設定方法は、お子さまが今後の進路を考える際にも役に立つと思います。ぜひ、この夏休みの自由研究を通して、実践してみてください。
出典:外務省 持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/SDGs_pamphlet.pdf
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