子どもがワクワク、大喜び!クリアファイルで作る不思議な宝探しゲーム【おうちで知育工作】
- 自由研究
日常生活のなかで「どうしてだろう」「不思議だな」といった興味・関心を抱いたとき、学びは始まります。
今回は、日々の暮らしや遊びの中で思ったこと・感じたことを工作などで表現している工作アーティストの吉田麻理子さんに、紙で作った懐中電灯を使うと、真っ暗な中から景色が浮き出る不思議な宝探しゲームの作り方を紹介していただきます。
どうして景色が浮き出るように見えるのか、工作に取り組みながら親子で考えてみてくださいね。
この記事のポイント
ちょっと不思議な宝探しゲーム
我が家の娘はお絵描きが大好き。
紙だけでなく、段ボールやペットボトルなどにも油性マーカーでカラフルな絵を描いています。先日は、祖母にもらったビニール傘、一面にもお絵描き!
「透明なところに描くって面白い! もっとやりたいなぁ……」
透明なもの……傘はもう無いけど…クリアファイルがあるね!
そこで、クリアファイルと油性マーカーを使った、ちょっと不思議な宝探しゲームで遊んでみました。
用意するもの
・材料
クリアファイル
黒い色画用紙(A4サイズにカットする)
白い画用紙(16×7cmにカットする)
紙(裏紙・ボール紙など何でもOK)
・使うもの
油性ペン(黒)
油性マーカー(3色以上をご用意ください。黄・ピンク・水色など、淡い色がオススメです。)
はさみ
カッター(安全のため、大人のかたが見ているところで、または大人のかたがお使いください。)
作り方
1. クリアファイルを用意し、横向きに置きます。ここに、洞窟の中のイラストを描いていきます。
2. まず、黒の油性ペンでお宝を描きましょう。いろいろなお宝を描いておくと、宝探しが楽しくなりますよ!
3. コウモリやキノコなど、洞窟に住む生き物や植物を描きます。
4. 洞窟の壁の絵を描きます。
5. 空いているスペースに、お宝や生き物を更に描き加えましょう。
6. クリアファイルの底を、写真のようにカットします。
7.クリアファイルを中表にして開きます。中心の折り目に、端を1cmずつ残して切れ目を入れます(赤線の部分)。
8.中表のまま、油性ペンで描いた面の裏側から、油性マーカーでイラストに色を塗ります。
9.たとえばコウモリが3匹いたら「黄・ピンク・水色」等、一匹ずつ塗り分けましょう。さて、塗り終わりました!
10.開いていたクリアファイルを元通りに閉じます。
11.クリアファイルに、黒い色画用紙を挟み込みます。
12.「ライトシート」を作ります。16×7cmにカットした画用紙に、写真のようにライトと、ライトから出る光のイラストを描きます。ライトは5cmくらいにしてください。
13.イラストを切り取ります。
14.探してほしい物を書いた「さがしてみよう!!」リストを作ります。「あかいコウモリ」といったように、探してほしい物の特徴を書きましょう。今回はボール紙に描いて、冒険の書のような雰囲気を出してみました。
遊び方
1.先程黒い色画用紙を挟んだクリアファイルを、光の直接当たらない薄暗い所に持っていくと……このように、イラストが見えにくくなります。
2.このような状態で、イラストが描いてある面と、黒い色画用紙の間に「ライトシート」を挟むと……本当に洞窟の中を光で照らしたように、「ライトシート」がある部分だけ、イラストが浮き出して見えるようになります!
3.さぁ、宝探しゲームの始まりです!「さがしてみよう!」リストに書いてあるものを探してみましょう。まずは「あかいコウモリ」! このコウモリは……紫か……。
4.ライトをずらしていくと……あ!「あかいコウモリ」発見!
5.次は「きみどりのダイヤ」。宝箱の近くにあるかな? ピンクのダイヤと、水色のダイヤがあるぞ……。
6.「きみどりのダイヤ」があった! あれ、「まほうのランプ」もここにあったんだ! 魔神が出ているよ~!
「さがしてみようリスト!!」に載っている物を全て見つけてしまったら、新たにリストを作って遊んでみてくださいね。
洞窟以外にも、海底や宇宙などの「暗い場所」を舞台に作ってみるのもオススメです。
まとめ & 実践 TIPS
今回の工作は、お子さまが自分で遊ぶだけでなく、お友達などに見せて「え?どうなっているの?不思議!」と驚かせて楽しむこともできるでしょう。
子どもの科学への興味・関心を高めるうえで、ぜひ心がけていただきたいのは、大人が教えすぎないことです。お子さま自信の内面から生まれた疑問を起点として、調べたり確かめたりするプロセスが大切な学びになります。ぜひ親子で不思議な工作を作るプロセスと、不思議な現象が起こるしくみを解き明かすことを楽しんでみてくださいね。
参照
【理科が苦手】好きになるために家庭でできることは?
https://benesse.jp/kyouiku/201602/20160222-1.html
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