赤青ルーペで読み解け!秘密の暗号文【おうちで知育工作】

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理科好きの子どもを育てるためには、ふだんから子どもの科学的関心を育てる「足場」をつくっておくことが大切です。でも、「足場」とは「いったい何をすればよいんだろう……」と悩んでしまう保護者のかたもいらっしゃると思います。
たとえば、理科的な要素がある工作に親子で取り組んでみるのも「足場」づくりの一つの方法です。
今回は、赤色と青色のセロファンを使って暗号文を読み解く工作をご紹介します。

この記事のポイント

ルーペを使うと読める?! 暗号文の手紙を作ってみよう!

最近、私宛てにお手紙を書いてくれる娘。
お手紙ブームのようで、
「今日はどこに行く?」
「何して遊ぶ?」
「今日はおやつ、なに?」
といったちょっとした質問を、手紙に書いて渡してくれます。

私はそれに対して、お返事を手紙で書くのですが、ある日、普通に書くのも飽きてきて、暗号文を作り、渡してみたところ……
娘「え、なにこれ? なんて読むの?」
私「このルーペを使って読んでみて」
娘「きょうの、おやつは……読める!すごーい!!」
と、娘、大ウケ!!

今回は、そんな暗号文遊びをお伝えします。

用意するもの

・材料
不要な紙
画用紙 2枚
両面テープ
セロファン(赤・青)

・使うもの
鉛筆やボールペン
定規
蛍光ペン(ピンク・水色)
ハサミ
クレヨンやマーカー

作り方

1. まず、不要な紙に、暗号文にしたい文章を考えます。
文章ができたら、文字数を数え、半分のところに☆印をつけておきます。
文字数が奇数の場合は、(文字数+1)÷2のところに印をつけましょう。
(例:写真の例文は21文字なので、(21+1)÷2=11文字目で印を付けました。)

2. 画用紙に、定規を使い3cmのマス目を描きます。マス目の数は、「1」で作った文章の文字数が入るようにしましょう。

3. 「1」の☆より前の文章を、「2」 の1マス目から1マスおきに、水色の蛍光ペンで書きます。

4. 「1」の☆よりあとの文章を、「2」の2マス目から1マスおきに、ピンクの蛍光ペンで書きます。

5. もう一枚の画用紙をハサミで切り抜き、ルーペの形を作ります。ルーペの内側の円(穴の開いている部分)は、直径5cm以上にしましょう。

6. ルーペの円形部分の、上下左右に両面テープを貼ります。

7. 両面テープのはくり紙を剥がし、ルーペの両面テープが貼ってある面を下にして、写真のようにルーペの持ち手に掛からないように、セロファンに貼り付けます。

8. ルーペの円形に合わせてセロファンを切り抜きます。

9. 同様に青いセロファンを貼ったルーペを作ります。クレヨンやペンで好きな色を塗り、「赤ルーぺ」「青ルーペ」の完成!

遊び方

1. さあ、いよいよ暗号の解読です! まず「赤ルーペ」を、文章の先頭にかざしてみると…ピンクの文字が消え、水色の蛍光ペンで書いた文字だけが読めるようになります。「きょうの おやつは…」

2. 「プリ……」

3. 「……ン」やったね!

4. 次は「青ルーペ」に持ち替えて、もう一度文章の先頭にかざしてみましょう。今度はピンクで書いた文字だけが読めるようになります。「れいぞうこに……」

5. 「あるよ!」暗号解読、成功です!!

まとめ & 実践 TIPS

赤いセロファンはピンク以外に「黄・オレンジ」の蛍光ペンで書いた文字も消すことができます。これらの色も加えて、もっと複雑な暗号を作ってみても面白いですね!


お子さまの理科的探究心を育むためには、お子さまが知りたいと思ったことを調べるとき、親子で一緒に考える、ともに調べてみるという親の姿勢も大切です。お子さまが、今回の工作を通して「なぜ暗号が読めたり隠れたりするのかな?」と興味を持ったら、ぜひ親子で一緒にそのしくみについて調べてみてください。


参照:
大人が理科を楽しむ姿勢を見て、理科好きの子が育つ
https://benesse.jp/kosodate/201605/20160525-1.html

プロフィール


工作アーティスト 吉田麻理子

1985年横浜生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。鎌倉の里山に暮らす。(株)リクルートライフスタイル在籍時の2012 年より工作家として活動を開始。2015年、同社を退職しフリーランスに。日々の暮らしや遊びの中で思ったこと・感じたことを、写真・文章・工作などで表現している。保育士向け情報サイト「ほいくる」・小学館「小学一年生」等で連載を持つ。2児の母。
https://kousakumariko.wixsite.com/home/gallery

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