リビング学習で効果が出る家庭と出にくい家庭のどこが違う? 知っておきたい異なる3つのポイント

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小学生の学習のスタンダードとなりつつあるリビング学習。安心して勉強できる、すぐにフォローできるといったメリットがある一方で、なかなかうまくいかない家庭もあるようです。リビング学習の効果が出る家庭とそうでない家庭とでどんな違いがあるのかを知り、我が子のリビング学習を振り返ってみましょう。

この記事のポイント

見守りが監視になってしまっていませんか?

リビング学習の最大のメリットは、子どもが安心して勉強を進められること。それは、家族の気配を感じられることと、わからないときや疑問はすぐにその場で聞けること、がんばりをすぐに褒めてもらえることという3点からから生まれるものです。つまり、適度な距離感での見守りが功を奏しているというわけです。
一方で、リビング学習の効果がうまく出ない家庭は、見守りが行きすぎて監視に近くなってしまっていることが考えられます。たとえば、次のような言動をしてしまっていませんか?

・子どもの学習する様子をずっと眺めている
・「姿勢が悪い!」「集中しなさい」とことあるごとに注意してしまう
・問題に時間がかかっている様子のときや、間違いをした際に「なんでこんなのもわからないの」と言ってしまう

ついついやってしまいがちな言動ではあるものの、これでは子どもは安心するどころか、緊張してしまいます。その結果、萎縮してさらに本来の力を発揮できないという悪循環に陥ることも。適度な距離感での見守りを心がけましょう。

片付けタイムで家も学習も整理できていますか?

リビング学習は散らかりがち! しかし、リビング学習がうまくいっている家庭は、片付けまで含めて勉強時間との意識が根付いているのが特徴です。
片付けといっても、その効果はリビングがきれいになるということだけではありません。実は学習の振り返りという意味でも効果があります。子どもは、ノートをとじ参考書をしまうといった片付けをしながら、頭の中で自然と今日の学習を振り返り、学びを整理することができるのです。
その振り返り効果をさらに高めるなら、保護者が「今日はどんなことをやったの?」「難しかったことある?」など片付けタイムに尋ねてみるといいでしょう。人に説明することで、学習内容がより整理され、定着することに繋がるはずです。
リビング学習をしているものの、勉強したらやりっぱなしになっているご家庭は、まず5分でよいので片付けタイムを運用することから始めてみてください。間違っても、しびれを切らして、子どもでなく保護者が片付けてしまうということのないように注意しましょう。

ほどよい雑音で安心と集中環境づくりができていますか?

リビング学習において、テレビの音や音楽を消すことは基本ですが、雑音を気にするあまりピーンと張り詰めた空間になってしまっていませんか?
騒音はNGですが、ある程度は日常的なほどよい雑音があるほうが自然で集中しやすいものです。
「今、お兄ちゃんが勉強してるから静かに!!」などと言って弟や妹を叱ったり、勉強している子どもに配慮するあまり不自然なほどそーっとドアを閉めていたりしませんか? 過剰な配慮ともいえる対応は、逆に子どもの緊張感を高めてしまうため注意が必要です。

まとめ & 実践 TIPS

リビング学習のメリットは大きいものですが、やり方によっては逆効果になることもあるため注意が必要です。見守りを監視にしない、片付けタイムも設けて振り返りを行う、無音にしようと過剰な配慮で緊張感を与えないという3点は大前提! お子さまが安心してのびのび勉強できる環境を整えて、学習効果を最大化していきましょう。

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