親子で過ごす時間が子供の学習能力を底上げする!
低学年のお子さまは、自立心のある一方でまだまだ親を頼りにすることが多く、学習面でも親子関係から大きな影響を受けます。お子さまの学習能力を育てるには、親としてお子さまにどんなふうに関わればいいのでしょうか。普段の生活の中でできることを、詳しく見ていきましょう。
親子のコミュニケーションで勉強への関心を高める
低学年のうちは、勉強へのやる気を引き出し、しっかりとした学習習慣を固定化させるために、ときに親がつきそって一緒に家庭学習に取り組むことも必要かもしれません。しかし、実際は、仕事で忙しくてなかなかお子さまの勉強を見る時間がないというご家庭も多くあります。そんなときは、親子で過ごす夕食時などに、「今どんなことを勉強してるの?」「何かわからないことある?」「困ったことがあったら聞いてね」など、お子さまに話しかけるだけでもずいぶん違うものです。
低学年は、むしろご家庭でのちょっとした声かけや、コミュニケーションを通じた体験が大切です。普段の何気ない会話で学習の話題を口にし、お子さまの悩みを聞き出したり、お子さまと同じ本を読んで感想を言い合ったりと、心のつながりを意識して寄り添うことで、学習へのやる気や勉強への関心を高めていくことができます。
日常生活の疑問に気づかせる
家庭学習やおうちの中での時間以外にも、日常生活の中でさりげなく学習をサポートできるといいですね。
例えばお買い物では、物事を深く観察する力を養うことができます。きゅうりやトマトなど、実際に手にとって商品を選ぶとき、野菜の特徴や、色や形の違いに気づき、きゅうりの表面にはなぜとげがあるのか、トマトの赤い色にはどんな理由があるのかなどの疑問を抱くかもしれません。おうちに帰ってから、図鑑やインターネットを使って、親子で一緒に疑問の答えを探してみてはいかがでしょう。
普段当たり前のように存在するものでも、観察眼をもって見れば、疑問に気づくことができます。さらに疑問を自ら解明することで、探求心や科学的興味、問題解決力なども育むことができますよ。
お出かけを体験的学習の機会に!
お子さまの学習意欲を引き出すには、学習方法のバリエーションを増やすことも大切です。教科書で見たり学んだりした情報を、外に出て実際に自分の目で確かめることで、知識を体験として定着させることができます。
例えば、学校でタンポポの花の特徴について学んだら、親子でのお出かけの機会に、実際に自分の手で花に触れ、観察してみましょう。ただ目で見て学ぶだけでなく、においや触感を交えることで、より深く体験的に学ぶことができます。
特に夏休みや冬休みなどの長期休暇は、親子で過ごす時間も長くなるので、体験的学習のチャンスです。低学年のお子さまは身近なものに興味・関心が高く、冒険心も旺盛です。休日、親子でレジャーに出かけたり、公園や野原で遊ぶときに、カメラや虫眼鏡を持って外の世界を探検してみませんか。虫や草花の観察などを通して、学ぶことの楽しさや面白さを引き出すことができますよ!