1年から3年まで、高校生活で迷わないための進路決定スケジュール
大学へ進学を目指している人は、3年に進級すると同時に受験を意識して勉強をしたり、志望大を決めたりすることになります。しかし、3年生になってから焦って受験対策をはじめたり、自分のやりたいことを模索すると、時間がなくなってしまい納得のいく進学ができないというケースもあります。
大学進学で迷わないためには、どんなスケジュールで進路を決定していけばいいのでしょうか?
早い人は高1の時点から大学を意識している
進路を考えはじめるタイミングは人それぞれ。3年間の高校生活のなかで成長しながら、自分は将来どんなことをしたいのか、自分にはどんな可能性があるのかを模索しながら決めるのが一番自然でしょう。一方で、それが遅すぎると上記のように納得のいく進学ができずに「それ以外に選択肢があまりなかったから」という理由で第一志望ではない大学や、自分が特に興味のない学部へと進むことになってしまいます。
なかには高校1年生のときから志望大学を絞り、それに向けてプランを立てているという人もいますが、これはちょっと極端な例です。では、進路で迷わないためにはいつまでに何をしておくべきなのでしょう?
1年生の秋ごろにある文理選択までに目指す大学のレベルと学部くらいは意識しておこう
高校生活のなかで自分の進路を考えるタイミングはいくつかありますが、そのなかで一番最初に訪れるのが1年生の秋ごろにある文理選択でしょう。この文理選択では2年生以降は文系と理系でクラス分けされるのはもちろんのこと、その後受ける大学の学部や、その後の就職先まで左右する可能性もあります。どちらのほうが得意かだけでなく、どちらのほうが好きか、また将来的に自分がどんな仕事をしたいかなども考慮して決めましょう。
もちろん就職先まであげる必要はありませんが、大学ではどんなことが勉強したいのかと、目指す大学のレベルくらいは意識しはじめましょう。
2年の冬までに志望大学と受験科目を決めておきたい
2年生に進級後、秋を過ぎると科目選択が待っています。科目選択とは、理系であれば物理か生物、文系であれば日本史・世界史・地理のうちどれかひとつを選ぶことで、それ以降は自分が選択した科目の授業を受けることになります。一般的にここで選択した科目で受験することが多いので、この時点では志望大群と学びたい学問、受験科目が決まっていることが理想です。
特に、科目選択は志望学部や志望大群を考えたうえで、入試科目の傾向を確認し決める必要があります。
3年の夏までは基礎固め!
志望大と学部もある程度まで絞れてきて、いよいよ3年生に進級したらまずは入試に向けての基礎固めをします。この基礎固めとは、1・2年で勉強したことで知識があいまいなところはないか、苦手なまま放っておいている部分はないかなどを調べて、ひとつひとつを解決していく作業です。こうすることで秋からの志望大別対策が練りやすくなります。
その後5月になると各大学が資料やパンフレットを刷新するので、志望大のものは必ず取り寄せましょう。そして7月には第1志望大を決めておけば、夏休みを利用してその大学を受験するための対策を十分に練れます。
こうして10月までのセンター試験出願締め切りまでに願書を送り、1月にセンター試験、その後各大学の入試を受けるという流れを事前に知っておくと、必然的に各イベントから逆算して自分のやるべきことが決まっていきます。
大学や学校によっても多少の違いはあれど、基本的にはこういった流れで自分の進路を決めていきます。驚くほど早い段階で自分の人生を左右するように見えるかもしれませんが、常日頃から自分はどんな大学生活を送りたくて、どんな仕事をしたいのかということを意識するだけでも自然と行動がついてくるので、ぜひ進級前のこのタイミングに一度確認しておきましょう。