スペイン語を学ぶときのコツは? どんなことに気をつけるとよい?

スペイン語に興味を持ち、「実際に勉強してみたい!」と思ったとき、どんなふうに学んでいけばよいのでしょうか?今回は、セルバンテス文化センター東京の館長であるアントニオ・ヒル・デ=カラスコさんにスペイン語の学び方についてお話をうかがいました。


スペイン語を学ぶには、たくさん言葉を聞くこと

 日本人がスペイン語を学ぼうとするとき、「言葉の意味を詳しく説明してほしい」という方が多いです。しかし、意味を詳しく知ることも大事ですが、それよりも言葉を聞くことが大事です。

 

セルバンテス文化センターでも、習い始めは、スペイン語の文章や単語をたくさん聞いてもらいます。さらに、書いて、話して、コミュニケーションをとることで、スペイン語の能力を高めていくことができるのです。

 

日本ではスペイン語を一般的に聞くことが少ない印象ですが、実は日本でも比較的、目にすることが多いスペイン語もあるのです。
たとえば、スペイン語では、本のことは「リブロ(Libro)」、家のことを「カーサ(Casa)」といいます。また、食べ物のパンは、スペインでも「パン(Pan)」といいます。この言葉は、みなさんも目にしたことがあるかと思います。お店の名前に使われるなど、スペイン語は、日本の町でも意外と見つけられることが多いのです。ちょっと親しみが湧いたのでは?

 

 

英語とスペイン語を学ぶと世界中の人たちと話せるようになる!

 公用語としている国は21か国と、世界的な言語であるスペイン語。ブラジルなど、スペイン語を第一外国語として学習している国もあります。それだけに英語にプラスして、学んでいけば、世界中の人たちと話せるようになると言えるでしょう。

 

またスペイン語はラテン語から派生したポルトガル語やイタリア語ととても近い言語なのです。スペイン語を学ぶことで、他の言語がさらに学びやすくなるという利点もあります。スペイン語は国際的な舞台への扉を開いてくれるはず。様々な国で働ける可能性を広げてくれるでしょう。

 

 

スペイン語の公認資格「DELE」どのレベルまで取得すればいいの?

 スペイン語の資格としてあげられるのは、世界共通の「DELE」という試験です。これは、スペイン政府スペイン教育文化スポーツ省が発行している公認のスペイン語資格です。日本では、セルバンテス文化センターが運営実施しており、北海道から沖縄まで、複数の試験会場で受験が可能です。

 

この「DELE」は、スペイン語の世界的な基準で、一度取得すると永久資格になり、更新の必要がありません。また「DELE」には6つのレベルがありますが、このうち、中級レベルである「B1」を取得すると、基礎的なスペイン語に関わる仕事ができるとみなされます。

 

「DELE」は、スペイン語圏の国へ留学する際の入試優遇、試験免除などの目安になっています。スペインの会社の求人では「DELE」を一定のレベル取得していることが条件。スペイン語圏で勉強、就職を考えている人には、必須の資格といえるでしょう。

 

世界中で多くの人に話されているスペイン語。2020年、東京でオリンピックが開催されますが、このときはスペイン語を話す人たちがたくさん日本にやってくることが予想されます。今からスペイン語を勉強しておけば、オリンピックの現場でいろんな国の人たちとコミュニケーションができたり、仕事につながる可能性もあるかもしれませんね。

 

 

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