【世界の中学生~上海(7)~】良心のある子に育てたい

世界の中学生をリサーチし、お届けします。今回は上海在住13歳の鄭秋果(ていしゅうか)さんのお母さまに「子育て」について聞きました。


いつでも自分の好きなことをしていなさい

——子育ての中で何を一番大切にしていますか?

 

良心のある子に育てることです。人にやさしくするとか、健康とか、ルールを守るとか、子どもに教えるべきことは全部大事で、何かひとつをとくに大事にするということはあまり考えていません。ただ、そのなかで、人として一番大切なのは良心がある人かどうかということだと思います。あとは、成長の過程で今後もいろいろ悩みや問題が出てくると思うので、その都度対応してあげたいですね。

 

——子どもに一番伝えたいことは何ですか?

 

やはり、「毎日楽しくね」ということです。それと、先ほど言ったように良心が大事だということ。そして、「いつでも自分の好きなことをしていなさい」ということです。まだ自分の意見や好きなことを人に言えないところがあります。今回の取材を受けたのも、自分の言葉で話すという機会を与えたかったからです。

 

 

注意するのは、自分の意見をはっきり言わないとき

——どんなときに子どもをほめますか?

 

いつもほめていると思うので、すぐに思いつかないですね。たくさんありすぎます。強いて挙げるとすれば、私が体調の悪いときに介抱してくれたとか、意外によい成績を取ってきたときなどでしょうか。普段は、彼女がいつもの生活を自分なりにエンジョイして、楽しそうにしているだけでほめたくなります。なので、ほめてばかりいます。

 

——どんなときに子どもを注意しますか?

 

返事が小さいときや、もごもごして自分の意見をはっきり言わないときには注意します。最近、保護者会で知ったのですが、学校からの母親へのアンケート調査で「子どもをたたいたことがある」という項目が「いいえ」だったのは、クラスでは私だけだったそうです。注意はしますが、本気で怒ったりたたいたりは絶対しないと決めています。

 

 

子どもをいつもほめているというのは、すてきです。子どものよいところをいろいろ発見してあげるというのは、子どもにとっても間違いなくプラスに作用するはず。鄭秋果さんを思うお母さまの優しい気持ちが感じられますね。

 

 

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