【世界の中学生~上海(6)~】子どもが熱中できることを全力でサポートしたい

世界の中学生をリサーチし、お届けするこのシリーズ。今回は上海在住13歳の鄭秋果(ていしゅうか)さんのお母さんに子どものことについて聞いてみました。

——どんな子どもに育ってほしいですか?

 

自分の好きなこと、興味のあることに対して、存分に力を注げる子になってほしいです。何ごとも楽しくなければできないと思うし、彼女が楽しそうであれば私も安心できるから。勉強はしっかりやってほしいですが、ほどほどでいいと思います。将来の仕事や収入に結びつかなくても、何か興味をもって熱中できることがあれば、全力でサポートしてあげたいと思います。

 

——勉強にどう取り組んでほしいですか?

 

お手伝いをしないことは、私自身がそうさせていないことには少し問題があるかもとは思っています。でも、全力で勉強できるのは学生である今しかないし、料理や掃除は大人になってからでも覚えられますよね。だから今は勉強第一で、自分の興味のある分野を探すことに専念してほしいと思います。

 

上海の中学校はどこでも、授業や宿題がとても大変です。しかし、幸いうちの子が通っている学校は体育や美術など、いろいろな科目があって、ややゆるい校風なのです。のびのびと勉強をしているようですが、意外とがんばっているようで成績はクラスの50人中10番以内です。このままがんばってほしいです。

 

——自宅で子どもに勉強を教えていますか?

 

まったく教えていません。勉強の進め方ややり方は、彼女のなかでいろいろできあがっているものがあるようですし、私が教える必要もないようです。ただ、家庭学習をする習慣がつく小学校3年生までは、たまに教えていました。

 

——子どもにどのような職業に就いてほしいですか?

 

娘は将来の夢を「生命工程(ライフライン・エンジニア)」と言っていましたが、そういうことを学べる大学はどこなんでしょうか(笑)。私自身、そういうのは全然わからないんですよ。ですので、将来についてはあまり口出しをしないと決めています。興味のある分野に進んでほしいと思うのみです。やっていて嫌いになってしまう仕事、嫌々やるような仕事には就いてほしくないです。収入は二の次ですね。

 

 

教育熱心でありながらも、子どもの成長を温かく見守る鄭秋果さんのお母さんの思いが伝わってきます。子どもにはのびのび育ってほしいという親の思いは万国共通なんですね。

 

 


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