お子さまの想像力を育むファンタジー
In the Forest もりのなか
アメリカで1944年に出版されたロングセラーの絵本。1945年コルデコットオナー賞(銀賞)受賞作※。新しいラッパを持って森へ散歩に出かけた男の子。そのラッパの音を聞きつけたライオンやゾウ、クマなど森の動物たちが次々とやって来て...。モノクロで描かれたイラストが、想像力をかき立てます。
※コルデコットオナー賞:アメリカでその年に出版された絵本の中で最も優れた子ども向け絵本に毎年授与している賞
- タイトル:In the Forest もりのなか
- Marie Hall Ets (著,イラスト)
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- テーマ:動物
- 対象年齢:2歳〜
- 参考価格:1,800円(税抜)
原書の絵本の魅力は、作家、画家の作ったオリジナルの画面に触れられるというところです。日本語訳にすると、どうしても消えてしまう、絵と絶妙に調和したアルファベットの美しさや、デザイン性の高さは、原書でしか味わえません。原書の絵本に触れるということは、一度も行ったことのない国を訪れることによく似ています。
国や文化が異なれば、表現は実に多岐にわたり、子どもは、絵本を通じて、ありのままのボーダーレスな文字や絵、音に触れることができるのです。
おすすめの最初の一冊は、イギリスの田園風景を舞台にした『Rosie’s walk』。文字と絵が融合した傑作と、英国でも高い評価を得ており、動物たちの動きのある絵から、どんなストーリーなのかある程度推測でき、「これはこう書いてあるのかな?」と英語を追いかけやすくなっています。続いて、アメリカのとある子ども部屋の一夜を描いた『Goodnight moon』。日常にあるものが多く登場し、「Goodnight」と声をかけながら、英語で身の回りのものに話しかけるのも楽しいですね。窓の外の景色の変化にも注目して下さい。このように、日常と異文化の架け橋をしてくれるのが原書の絵本の最大の魅力、そして英語学習への絶好の入り口だと思います。