子どものお祝い「過剰」に注意! お金教育にもつながる3つのポイントとは

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子どもが欲しがるものを買ってあげるのは、誕生日やクリスマスだけ。そう思っていても、実は1年間を通してみると、意外といろんなものを買っていませんか?

200円のカプセルトイやちょっとしたオモチャ、そして何かのお祝いとしての外食……。子どもの求めに応じてお金を使っていることって、実は意外とたくさんあるかも。その行動がお子さまに「お金の正しい使い方」としてインプットされることになるとしたら、気をつけたいものですよね。
子どものお金教育において注意するべきポイントをご紹介します。

この記事のポイント

お金をイメージしにくい? 現代っ子の環境とは

スマートフォンやカードにチャージしたお金にクレジットカード。近年はいろんなお店でいろんな支払いかたができる時代です。便利なうえにポイントも貯まるので、現金はほぼ使ってないというご家庭も多いでしょう。

しかしその買い物の仕方を当たり前のように見てきた今の子どもたちは、スマートフォンやカードから支払われるお金がどこから出ているか把握しにくい環境にあると言えます。つまり保護者の収入と電子決済が結びついておらず、スマホやカードがあれば好きなものを好きなだけ買える、と考えてしまう可能性もゼロではありません。

日常を振り返ると、節目のお祝い以外にも好きなお菓子やジュース、好きな洋服や好みに合った新しい文房具などなど……保護者からお子さまへいろんなものを買ってあげている「支出」のシーンは意外とたくさんありがちです。しかしお子さまからすれば、保護者が働いてお金をもらっている「収入」の部分は見えません。だからこそ「お金は有限である」というイメージが湧きにくいんです。

お祝いは「特例」と理解してもらうべし

お誕生日やクリスマスのほか、目標を達成したときのご褒美やお祝いなど……。イベント行事としてそれらを楽しませてあげられるのも、毎日保護者が働いているから。子どもに遠慮はさせたくはありませんが、プレゼントを買うお金は保護者が働いて得たお金から出ているということは知っておいてもらって損はありません。むしろ金銭教育としては役立つことです。

小学生頃になればお友だちの誕生日にあげたいものがある、自分の誕生日にはお友だちからこんなお祝いがもらえたら嬉しい……など、子ども同士の基準のなかでいろんな思いややりとりが生まれはじめます。しかし家庭によって状況や価値観はさまざまです。だからこそできるだけ「お金を使わずにできること」を考えてほしいもの。

お金の価値をしっかりと理解してもらい、お祝いを渡す・もらうということが家庭にどう影響するのかを知ってもらうことで、よりお金を使わず喜んでもらうにはどうすればよいかなど、考える力も身に付くかもしれません。

お祝いは過剰になりやすい? 考えるべき3つのポイント

お祝いを渡すと喜んでもらえて嬉しい気持ちになりますよね。だからこそ気をつけたい大切なポイントもあります。相手がどう思うかを考えつつ、過剰にならないように気をつけましょう。

1.「次はもっと喜ぶものを」に注意

相手にもっと喜んでもらいたいというのは、自然な気持ちです。お誕生日のお部屋の飾りつけや観光地のクリスマスイルミネーションなどにありがちですが、次はもっと楽しみたい、ガッカリさせたくないという気持ちが働き、かける手間やお金が年々増えていくこともあります。

どこかで方向転換ができればよいのですが、そのまま過剰になりすぎると関係者すべての負担になってしまう可能性も。何のためにやるのかをしっかりと把握し、やりすぎにならないよう気を付けたいものです。

2.「保護者同士の価値観」に注意

子どものお友達の誕生日やママ友の出産祝いなど、近い間柄でお祝いを渡すのはよくあること。しかしそこで価値観の違いにぶつかり、距離ができてしまうのもありがちな話です。お返しはどうしよう、その金額が負担……なんてことが、おうちの状況次第では悩みに変わってしまう場合も。

お祝いとは、おめでたい出来事をよろこぶことを言います。そのため、本来贈る側は気持ちだけでも十分なはず。でもそれをもっと喜んでもらいたいからと贈るのが、目に見える形となるプレゼント。気持ちを形にしているという部分ですでに大奮発なので、過剰にする必要はありません。

仲の良いお子さま同士であれば、お誕生日プレゼントに「お手紙」だけでも素敵な贈り物になります。ママ友同士であれば、おうちに伺うときにケーキの差し入れを持参するなどもおすすめです。シンプルで負担にならないお祝い方法をチョイスしましょう。

3.「もらえて当然」に注意

お子さまは日常の買い物や保護者が購入するプレゼント以外にも、祖父母からのお祝いやお年玉、親戚からのおこづかいなど、実はいろんな方面からお返しを必要としないプレゼントやお祝いをもらっていることが多いかもしれません。

子どもで意外と多いのが「あの人に会ったら何かくれるハズ」と思ってしまっていること。その場合は何かをくれるのはそのかたの好意であって、もらえるのが当たり前ではないんだよとしっかり伝えましょう。

まとめ & 実践 TIPS

お金は一生の付き合いとなるものであり、使い方次第では人間関係や人生も大きく変えてしまうものです。そして嬉しいサプライズとなる「お祝い」なども、お金が形を変えたもの。決してもらえるのが当たり前ではなく、誰かの好意によるありがたいものです。

だからこそ子どものうちからお金のこと、そして誰かに何かをもらうこと・あげることの目的や仕組みを伝えていく必要があります。充実した人生を楽しむための「人付き合い・お金付き合い」を、普段からそれとなく見せていけるとよいですね。

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