約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも

アンケート期間:2014/2/5~2014/2/11 回答者数:521名
アンケート対象:小学生~高校生のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

約7割の保護者が行う送迎 親子の会話を楽しむ時間にも


近年では学校以外にも塾や習い事に通う子どもが増え、遅い時間に帰宅するケースもよくあることでしょう。保護者にとって心配なのは、行き帰りの途中に子どもが事件や事故などに巻き込まれないか、ということ。そのため、子どもの送り迎えをする保護者も多くいるのではないでしょうか。
今回は、子どもの送迎について伺いみました。



約7割の保護者が行う送迎 やめるのは中学・高校入学が節目

子どもを学校や習い事などの場所へ送迎することがあると答えた保護者は7割。また、どのような時に送迎をするのか伺ってみると、学校のほか、塾や習い事と、外出する時はほとんどのケースで行っているようです。

【図1 お子さまを学校や習い事などの場所へ送り迎えをすることがありますか?】

図1 お子さまを学校や習い事などの場所へ送り迎えをすることがありますか?

【図2 お子さまを送り迎えに行く場所はどんなところですか?(複数回答)】

【図2 お子さまを送り迎えに行く場所はどんなところですか?(複数回答)】

しかし、子どもも成長するもの。いつまでも送迎をするわけにもいきません。どのくらいの学年でやめようと思っているか(やめたか)伺うと、中学1年、高校1年と進学した時期が一つのきっかけになっている傾向が見てとれました。アンケートでは、「自立するためにもなるべく自分で行動してほしい」「送迎は甘えにつながるので最低限にすべき」といった声もありました。
一方、「地方で交通手段がないため、小さい頃から送り迎えは必須」「積雪があると送り迎えは避けられないし、夜間街灯もほとんどなく帰りが遅い場合も送迎が必要」といったように、通学の距離や天候などの事情で、どうしても送迎が必要なケースもあるようです。なかには「やはり子どもがいくつになっても心配です。子どもにとっては、嫌かもしれませんが」といったように、子どもを思う親心が垣間見える意見も……。

【図3 お子さまの送り迎えはどのくらいの学年でやめようと思いますか? あるいはやめましたか?】

【図3 お子さまの送り迎えはどのくらいの学年でやめようと思いますか? あるいはやめましたか?】



6割が忙しい時も「ほかの人に頼まない」

学校や塾の送迎となると、保護者の忙しい時間と重なりがち。どうしても自分で送迎できない場合はどうしているのか、伺いました。すると、「1人で行ってもらう、帰ってもらう」という回答が6割近くを占めました。実際、ほかの保護者のかたに送迎してもらうことがあるか、またタクシーを利用することがあるかという質問では、両方とも「ない」という回答が多くを占めました。
忙しくて自分が送迎できない場合でも、他人に頼むケースは少ないようです。

ほかの保護者に頼むか、という点については「トラブルもあり得るので、そのようなことが起きないと考える保護者どおしでしか行わないようにしている」「助け合いはとてもいいことだが、イレギュラーなことが起きた際にお世話をかけると、お返しができないため気がひける」といったように何かあった場合にもめごとに発展したり、また迷惑をかけてしまうことが申し訳ない、といった意見が多く見られました。

【図4 送迎が必要な時に、ご自身の都合が悪く、自分で送迎できない時はどうしていますか?(複数回答)】

【図4 送迎が必要な時に、ご自身の都合が悪く、自分で送迎できない時はどうしていますか?(複数回答)】

では、そういった「気を使う」という点では利用しやすい、タクシーの利用についてはどのように考えられているのでしょうか。子ども向けのタクシー送迎サービスについて伺うと、6割以上が「知らなかったし、今後も利用するつもりはない」と回答し、結局、子どもの送迎は親自身が行うしかない、と考えている保護者が多いようです。
なかなかほかの人に頼みづらい子どもの送迎、忙しい時間と重なったりすると負担に感じる保護者もいることでしょう。

しかし、送迎途中は子どもと過ごせる時間でもあります。
「会話をする時間がない時など、車中で学校や部活のことを聞くとちょっとホッとします」
「小さな川沿いの遊歩道を歩いて帰ります。季節の鳥や花を見たり、『○○いくつ言えるかな(ポケモン、動物、花など)』と言葉遊びをしながら帰る時はささやかな幸せを感じます」
といったように、子どもとの時間を楽しんでいる、という回答もアンケートでは多くみられました。
送迎は子どもの安全を守るために行うことが目的ですが、子どもとのコミュニケーションを楽しむ時間、と考えるのもよいのではないでしょうか。


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