幼児期からマニキュア!? 4割の保護者が子どもの爪に困りごとアリ!

アンケート期間 2011/08/10~2011/08/11 回答者数:2,620人
アンケート対象:本サイトメンバー 幼児以上高校生以下の子どもがいる保護者

※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある



幼児期からマニキュア!? 4割の保護者が子どもの爪に困りごとアリ!


今回のテーマは、お子さまの爪。爪は長すぎると不衛生ですし、かといって短すぎても深爪になり、ばい菌が入りやすくなってしまうことも。特に小さなお子さまの場合、切ってあげるタイミングが難しかったりしますよね。また、女の子の場合、マニキュアなどをしたがることもあるはず。校則でマニキュアを禁止している学校もありますが、保護者としては、各ご家庭でどう対応しているかも気になるところではないでしょうか。
今回は就学前から高校生までのお子さまをお持ちの保護者を対象に、お子さまは自分で爪を切れるか、爪を切るときに何を使っているかなどを伺いました。


「自分で手の爪を切る」割合は小4から過半数に!

最初に、お子さまが爪を切るとき、自分一人で切るか、だれかに手伝ってもらって切るかを伺いました。手の爪、足の爪、それぞれについてお聞きしています。

【図1 お子さまは、手の爪を自分で切りますか? それともやってもらっていますか?(幼児~小学6年生)】
図1 お子さまは、手の爪を自分で切りますか? それともやってもらっていますか?(幼児~小学6年生)


【図2 お子さまは、足の爪を自分で切りますか? それともやってもらっていますか?(幼児~小学6年生)】
図2 お子さまは、足の爪を自分で切りますか? それともやってもらっていますか?(幼児~小学6年生)

手の爪、足の爪いずれも、「子どもは爪を自分で切る」という保護者の割合は、小1までは5%ほど。ところが小2では、手の爪が30%、足の爪が23%と、ともに急増しています。
小3は小2とさほど変わりませんが、小4では手の爪が約56%、足の爪が約45%と、小3の2倍にはねあがっています。そして小4からは学年が上がるにつれて「自分で切る」割合はますます高くなりました。
小4を境に、「自分のことは自分でしよう」と考えるようになるお子さまが多いのかもしれません。


「週に一度」「爪切り」を使って爪を切る家庭多し!

続いて、お子さまが何を使って、どれくらいの頻度で、爪を切ったり整えたりしているかを伺いました。

【図3 お子さまは、爪を切る・整えるときどのような道具を使っていますか?】

図3 お子さまは、爪を切る・整えるときどのような道具を使っていますか?


【図4 お子さまは、爪をどのくらいの周期で切る・整えていますか? 近いものをお選びください】

図4 お子さまは、爪をどのくらいの周期で切る・整えていますか? 近いものをお選びください

爪を切る・整える道具としては、「子どもは爪切りを使っている」という保護者が約8割を占めて、ダントツ。
切る・整える頻度は、3割以上に達した「週に一度」がトップ。わずかの差で「二週間に一度」が続きました。もっとも、「頻度はわからない」という保護者の割合も2割を超えています。「周期をはっきりとは決めずに、気付いたときに切る」というご家庭も少なくないのかもしれません。



子どもの学校には、爪に関するこんな校則があります!

次に、お子さまの学校に爪に関するどのような校則があるかを伺いました。

☆お子さまの学校の校則で、爪に関するものをご存じでしたら教えてください

●特に聞いたことはないものの、まだ中学生ですから、マニキュアも爪みがきもNGだと思います(中3・女子の保護者)
●息子の所属するサッカー部には、大会には爪を切って臨むというルールがあるそうです。そのため、普段はあまり爪に注意しない息子も、大会前には必ず爪を切っています(中2・男子の保護者)
●部活で、爪を短く切るよう指導されているようです。長さの目安は、爪が手のひらから見えないこと。見えていたら、部室の爪切りで切らされるそうです(中1・女子の保護者)
●普段は特にないのですが、プールのときだけは、爪を短くするよう指導されます(小6・女子の保護者)
●「クリーンデー」という日が週一回あり、爪の長さをチェックされるそうです(小5・女子の保護者)
●週一回、「衛生検査」として、爪が伸びていないかどうかをチェックする日があります。男の子なのであまり爪に注意しないので、こういう日があると助かります(小4・男子の保護者)
●うちの子が通う小学校では、抜き打ちで爪の検査があります。長さだけでなく清潔さも重要なチェックポイントで、爪が短くても汚れていたら注意されます(小2・女子の保護者)

目立ったのは、「爪を短く切ること」という校則です。また、女子の保護者からは「マニキュアは禁止されています」という声がたくさん寄せられました。
特に校則はないものの、「家庭で短く切るよう注意している」「マニキュアはさせないようにしている」という保護者も多くいらっしゃいました。


女子の4割以上が就学前からマニキュアに興味あり!

この質問では女子のお子さまをお持ちの保護者のみを対象に、お子さまが爪みがきやマニキュアを使うことがあるかどうかを伺いました。

【図5 お子さまは、爪みがきをしていますか?(女子のみ・学年別)】
図5 お子さまは、爪みがきをしていますか?(女子のみ・学年別)


【図6 お子さまは、マニキュアをしていますか?(女子のみ・学年別)】
図6 お子さまは、マニキュアをしていますか?(女子のみ・学年別)

まず、「爪みがき」について。「子どもは爪みがきを、(よく・ときどき)する」「していないが興味はある」という保護者の割合は、おおむねお子さまの学年が上がるにつれて高くなっています。また、多くはないものの、小学校入学前のお子さまの保護者からも、「子どもは爪みがきをする」という声が寄せられています。これは、お母さんやお姉さんといった家族内の女性がしているのを見て、影響を受けているのかもしれません。
もっとも、ほとんどの子どもが思春期を迎える中学3年間を見ても、「子どもは爪みがきをしていないし、興味もない」と答える保護者が半数前後を占めています。身近なおしゃれとして、爪のお手入れをしない、興味もないという女子中学生がこれほど多いとは、少し意外ではないでしょうか。
次に、「マニキュア」を見ていきましょう。「子どもはマニキュアをしていないが、興味はある」という割合は、幼稚園・保育園の年中のお子さまをお持ちの保護者で既に4割以上。「ときどきする」という保護者も、1割を超えています。「爪みがき」について「興味がある」「ときどきする」と答えた年中の保護者の割合はいずれも1割未満ですから、「マニキュア」に対するお子さまの関心がいかに高いかがわかります。

ところが、「マニキュア」に強い関心を示すお子さまは、学年が上がっても大きくは増えません。それどころか、小2を境に、「子どもはマニキュアをしてもいないし、興味もない」という保護者の割合が増しています。マニキュアへの興味を小さいころからずっと維持するお子さまは、必ずしも多くないようです。「娘は6歳くらいのときに、マニキュアをしたがりました。でもわたしが、『塗りっぱなしにしていると爪が死んでしまうんだよ』と話して、塗ってもすぐにはがしていたところ、面倒になったのか、小4の今はまったく関心がないようです」という声も聞かれました。
そして中学生で比較すると、「興味がある」「ときどきする」という保護者の割合は、「爪みがき」とさほど変わらなくなっています。


お子さまの爪に関する悩みをご紹介!

続いて、お子さまの爪に関して、保護者が困っていることを伺いました。

今回のアンケートでは、約4割の保護者が「子どもの爪に関して困っていることがある」と答えました。では、具体的にどのようなことに困っているでしょうか。

☆お子さまの爪について、困っていることを具体的に教えてください

◎爪を切らない!
●指をきれいに見せたいのか、かなり長くなっても爪を切ろうとしません(高校生・女子の保護者)
●うちの子はピアノを習っているので、爪が伸びていると演奏に支障をきたします。だからいつも短くするよう伝えているのですが、わたしがちょっと目を離すと、かなり伸びた状態でもレッスンに行ってしまいます(中2・男子の保護者)
●爪を伸ばしたがるのですが、それでいてお手入れはしたがりません。だからいつも見苦しい状態になっています(中2・女子の保護者)
●自主的には絶対に切りません。いつも伸び放題で、これでは自分を傷つけてしまうし、友達にケガをさせてしまうと心配しています。どうすれば改まるでしょうか(小5・男子の保護者) など

◎深爪も困りもの……
●息子は爪をこまめに切るのですが、いつも深爪をしています。ばい菌が入りやすいそうなのでやめるように言っているのですが、「長いとじゃまだから」と、一向に改めようとしません(中2・男子の保護者)
●短く切りすぎて深爪になったり、足の爪が肉に食い込んだりといったトラブルが多いのが心配です(小5・男子の保護者) など

◎巻き爪
●娘は、足の親指がひどい巻き爪なんです。化膿(かのう)してしまい、皮膚科で治療してもらったことが何度もあるほどです(高校生・女子の保護者) など

◎マニキュアを塗りたがる
●校則で禁止されているのに、マニキュアをして登校してしまいます(高校生・女子の保護者) など

◎爪を噛(か)む癖が治らない
●小さいころから爪を噛む癖があり、いまだに直りません(中1・男子の保護者) など

◎その他
●娘はバレエをしているので、足の爪は長すぎても短すぎてもダメ。普段の練習からベストのコンディションで臨めるよう、親としても爪の長さには注意しています。ただ、正直なところ、お手入れの大変さを感じています……(高校生・女子の保護者)
●体育会系の部活に精を出していて、毎日泥だらけになって帰ってきます。かすり傷も絶えません。爪をはがすようなことならないかと心配で、ちょうどよい長さに保つようこまめに声をかけています(中3・男子の保護者)
●手の爪はよいのですが、足の爪は普通の爪切りでは切りづらいと言います。ニッパー型の爪切りを買うべきかどうか、悩んでいます(中2・男子の保護者)
●娘の足の爪は反っていて、靴下にすぐ穴をあけます。それだけならまだしも、娘の足とぶつかると、跳び上がるほど痛いんです(年中・女子の保護者)


最も多かったのは、「子どもは爪を切らずに伸ばしっぱなしにするので困っている」という保護者。男子の保護者だけでなく、女子の保護者からの声も目立ちます。男子は「面倒くさがって切ろうとしない」ケースが多く、女子は「ファッションとして伸ばしている」ケースが多いようです。そして女子の保護者からは、「マニキュアを塗りたがる」という声も多く聞かれました。
また、お子さまが「深爪」や「巻き爪」に困っているという保護者も少なくありません。「痛がっていてかわいそう」という声がたくさん寄せられています。


せめてこうしてほしい! 子どもの爪に対する保護者の要望!!

最後に、お子さまの爪についての保護者の要望を、お子さまの男女別に伺いました。男子の保護者には最低限の身だしなみとして、女子の保護者にはマニキュアやネイルアートについて、「せめてこうしてほしい」ということをお聞きしています。

☆一番上のお子さまが男子であるかたにお聞きします。特に男の子の場合、身だしなみとして爪は整えてほしいけれど、無精をしてなかなかやらないというお子さまもいらっしゃるかと思います。保護者から見て、「この程度はしかたないけど、最低限こうしてほしい」と思っていることがあれば教えてください
●定期的に切る習慣をつけてほしいですね(高校生の保護者)
●爪を切ったら、散らかさないようにしてほしい。もう高校生なんだから、せめてそれくらいのことはして!(高校生の保護者)
●爪を手でむしり取るのだけはやめてほしい。爪がボロボロになって、みっともない(中1の保護者)
●爪が伸びていると何かの拍子に他人にケガをさせてしまうことがあるので、自分でこまめに切る習慣を早くつけてほしい(小4の保護者)
●このアンケートに回答して、自分は息子の世話をしすぎていたことに気付きました。これからは「伸びたから切って」と言われて切ってあげるのを改め、自分で切るようしつけようと思います(小3の保護者)
●息子の爪は伸びが早いのか、気が付くとすごく長くなってしまっています。危ないし、不衛生だし、親として恥ずかしいです。自分で切ってくれるのが理想ですが、それがまだ無理なら、せめて「ママ、爪切って」と言ってほしい……(小3の保護者)
●遊びから帰ったら、すぐに手をきれいに洗ってほしい。お願いだから、砂とか土とかがつまった爪で、テーブルの上を触らないで!(小2の保護者)

男子の保護者からは、「爪を定期的に切ってほしい」という要望が目立ちました。もっとも、反対に「毎日のように爪を切るのはやめてほしい」「爪を切る頻度を落としてほしい」という声も。深爪になってしまうのを心配しているようです。
「爪を噛んで短くしないでほしい」など、爪を噛む癖をやめてほしいという保護者も少なくありませんでした。
では、女子の保護者の要望を見てみましょう。

☆一番上のお子さまが女子であるかたにお聞きします。特に女の子の場合、マニキュア・ネイルアートに興味を持つお子さまもいらっしゃるかと思います。保護者から見て、「ここまではよいけど、これはまだ早い」と思っていること、できればやめてほしいと思っていることがあれば教えてください
●娘ももう高校生ですから、行動や生活に支障をきたさないと自分で判断したのであれば、その判断を尊重したいと思います。ただ、わたしは、マニキュアを塗ったりつけづめをしたりしている指では料理をしませんし、娘にもしてほしくないとは思います(高校生の保護者)
●背伸びをしたいという気持ちもわからないではないものの、まだ学生です。マニキュアやネイルアートは絶対にしないでほしいと思います。爪みがきはお化粧ではなくエチケットなので、別にかまいません(高校生の保護者)
●我が家では、長期休暇中のマニキュアは許しています。でも、休み中の登校日には、必ず落とさせています。爪の健康のためにもあまりさせたくないのですが……(高校生の保護者)
●わたしは、休日のマニキュアは許容範囲だと思っています。ただ、除光液が爪を痛めるので、してほしくはありません(高校生の保護者)
●うちでは、つけ爪は御法度。マニキュアは、器用さを身につけることにもなるかなと、夏休みなどの長い休みのときに限って許しています。とはいえマニキュアを塗りっぱなしにしていて爪によくないような気がするので、塗らない期間を自主的に設けてほしいです(中2の保護者)
●わたしはジェルネイルをしているんですが、娘が真似をしたがります。「中学生にはまだ早い!」というのが本音ですが、まあ百歩譲って、学校が休みの日に家で塗るぶんには大目に見ましょう。ただ、ベースコートやトップコートをなおざりにすることがあるので、爪を傷めないかが心配です(中1の保護者)
●爪みがきもマニキュアも、本当はしてほしくありません。とはいえ娘は年頃。「爪のおしゃれがしたい」と思う気持ちもわかります。だから家の中に限って黙認しています(中1の保護者)
●娘はマニキュアをしたがるんですが、その気持ち、わかります。わたしも子どものころはそうでした。だから別に、止めはしません。ただ、派手な色のマニキュアはやめてほしいです(小4の保護者)
●娘の友達にも、マニキュアをしている子がいます。それぞれのご家庭の判断があるんでしょうが、わたしは反対です。お化粧するのは、高校生くらいになってからで十分だと思います(小3の保護者)

中・高生の保護者から、「本当はマニキュアもネイルアートもしてほしくないけれど、年頃の娘の気持ちもわかるので、条件つきで仕方なく認めている」という声が非常に多く寄せられました。頭ごなしに禁止するのではなく、お子さまの気持ちをなるべく尊重しようという保護者が多いことがわかります。
もっとも、中には自主的に「マニキュアはしたいけれど、今はしない」というお子さまもいるようです。「娘はいつも、サッカーの≪なでしこジャパン≫の選手たちがきれいなネイルアートをしているのを、あこがれのまなざしで見ています。きっと自分もしたいに違いありません。でも、スポーツをしているので、爪のおしゃれは無理だと思っているようです」(高校生の保護者)という声も聞かれました。


多くの保護者が、お子さまの爪について困っていたり、「これはやめてほしい」と感じていたりしていました。「爪を噛む癖をやめさせたい」「巻き爪を治したい」といった、マナーや衛生面に関する懸念も少なくありません。「爪が長いと、自分がケガをしたり、他人にケガをさせたりするのではないか」と心配する声もたくさん寄せられています。
爪のお手入れは、最も身近な身だしなみの一つ。だからこそ、「エチケットとして、きちんと爪をお手入れしてほしい」と感じている保護者が多いようです。
また、マニキュアやネイルアートについては、「おしゃれがしたいという気持ちはわかるけど、やめてほしい」と感じている保護者が多数でした。「年齢的にまだ早い」「大人になってからで十分」といった声が目立ちます。
学年や性別によっては、マニキュアやネイルアートなどに興味を示すお子さまも多いはず。おしゃれを求めるお子さまの気持ちは自然ですが、校則や部活で禁止されている場合も多いようです。TPOとの兼ね合いを考えながら、爪のおしゃれを楽しませてあげたいものですね。


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